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火の国から舞い戻り 8月24日
  料理の旨い温泉宿を出たのは8時25分。
 予想していたよりも天草半島が広いとわかったので、急いでいる。それでも、

ひとたび島を激走するとすれば海沿いを走る

ことにしている。外周を走っておけば、いつか再び来たときに役立つ。旅行者なりの土地勘をつけてから帰りたい。

 110Kほど走った。
 僕はスピードを出さないので、1回の休憩を含めて3時間ちょっと。不知火の「道の駅」。宿を出るときのナビの到着予想はお昼過ぎだったので、ちょっと安心する。熊本空港を出るのは17時55分だから、

「ただ帰宅するだけの最終日」

にしたくない。しかし、飛行機に遅れると取り返しがつかないので、早め早めの行動になる。


 阿蘇駅に着いたのは2時前。
 いやはや、熊本市内近辺の混雑がひどかった。オフシーズンだというのに、阿蘇山に向かう道の渋滞もあった。ここまでで180K走っている。高速ナシだとけっこう大変だ。ここで昼食。

 阿蘇山へ。
 むーん、ここも素晴らしかった。こういう景色が本当にあるんだと感激。日本はあちこち行ったつもりだが、まだ未開の地はあるのだと痛感。ときどき、年端もいかない大学生が海外旅行にかぶれて、

「こんな景色は日本では見れない」

とか言っている(直に聞いたことはないが)。へぇ、じゃあ君は、日本のいろんなところを見てきてから言ってるのかい、と言いたくなる。スケールの大きさとは

この世にあるのではなく自分の中にある

という事実は知られていない。世界観の違いに基づくから、しょうがないけれど。


 多少の寄り道をしてから熊本空港。
 予約しておいたANA便は満席だとか。笑えない放送。

>満席で5人分の席が足りません。後続の羽田行きに変更してくれたお客様にはマイルをプレゼントしますので・・・。

適当なもんだな。満席じゃなくて、実質より多く売ったってことじゃないか。飛行機の切符の売り方はインチキくさいと7月31日に書いた。

 10分後の放送。

>保安検査場は15分前までに必ず通過してください

 なるほど、通過しなかった奴をオミットするってことか。「15分前通過」はルールだから、それを盾にするつもりなんだ。こういうやり方、いつまで続くもんかな。たしかにほぼ満席だったが、僕の隣は空いていた。


 羽田空港へのランディングは定刻通り。
 されど例によって、機体から降りるまでに時間がかかる。なんと20分もかかった。空港からのリムジンバスも大混乱(交通事故があったそうだ)。もっとも、僕は

飛行機旅は着陸したときが到着

だと思っている。その瞬間が、旅の終わりだ。帰宅までに無駄にかかった時間も、羽田の汗くさいリーマンの群れも、もう日常の一部になっている。

 帰ってきてしまった。
 3泊旅行も久しぶりで、2日目の夜には「まだマル2日もある!」と思ったけれど、もちろん終わりはやってきた。

かりそめの自由を満喫する4日間だった。

そう思いながら、僕はまた日常の日々に戻っていく。多くの人がそうであるように。
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