予備校講師でわるかったな！

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恋も愛もどこかに消えて

10月26日

予定より早く６時20分起床。
　読者の興味をそそらないことは必至だが、未来妻あおいさんが夢に出てきたから記録しておかねば（半年に１回くらいの登場なので）。

・高校１年生の僕とあおいは、プール登校日で一緒になった。プールの外のベンチで彼女の手を握ったはいいけれど、「好きだ」の一言が出てこない・・・（目覚めは午前４時）

　40男がバカな夢を見てんじゃねーッ！
　なんだよプール登校日って、小学生か？　水着じゃなかったし（そっち系は期待していないｗ）。だいたい、僕とあおいさんが同じ年齢になっているのがズルイ。実年齢は15歳と５か月７日差だったはず。はやりの「幼な妻」ではあるまい。

あおい、待っている。

　変態日記だと思われても困るので、日常に戻る。
　部屋掃除、アイロンがけ、朝風呂、洗濯、朝食といつもの通り。外は寒いが文句のない秋晴れ。食後のコーヒーをゆっくり飲む時間があるのは嬉しい。

　そう言えば、恋をしていないな。
　もともと人を好きにならない性格というのもあろう。なにしろ人嫌いだからね。恋をしていないのは

周りにふさわしい人がいない（＝出会いがない）から、

というのはウソだと思う。どこかに軟禁されていて物理的に人に会わないみたいな特殊状況は別として、人を好きになるチャンスはいくらでもある。

　そうでしょう？
　別に誰だっていいのである。駅のニューデイズのお姉さんだって良い。パチンコ屋のホール係でも良い。マンションのエレベーターで１週間に１回だけ出くわす奥さんでも良い（多少の問題はあるが）。魅力がある人がいるのではなく、いる人の中に魅力を見いだしていく。誰かを、

いわば仮想恋愛の対象にしていくこと

で、人は毎日の生活に喜びや慰めを感じて生きていくはずだ。オイ、いい話だな！

　長袖Ｙシャツに上着を着て出勤。
　ウナギの花園。「速く正確に」をモットーにさくさく働く。水曜日は昼飯がしょぼくなって困る。サンドイッチとか。本日の考え事は

＞っていうか、老化で感受性が鈍ってんじゃねーのか俺？

だった。実に妥当な思考だ。残業８分で退社。

　帰宅の電車で本を読む。
　明日から読書週間だそうですな、関係ないけど。帰宅してものすごい勢いで読書感想文。これなら10秒で書くことができる。

　『許してガリレオ！』ゲッツ板谷を読了。
　この著者らしい毒舌エッセイ。
　一貫したテーマがなく、面白さはイマイチ。

　本つながりで、ショックなニュース。
　作家の北杜夫が死去。2006年11月22日の日記では、兄の齋藤茂太の死去について書いた。そのときに、

「もうだいぶ年だし、北杜夫もいつかは・・・」

と思ったのを覚えている。縁起でもないから書かなかったにしても。

　北杜夫の本は中学生のときに愛読した。
　どくとるマンボウのシリーズに始まり、おおかたの（そして当時の）代表作は読んだはず。中学生という感受性の豊かな時代に、この作家に出会えたことを嬉しく思っている。

僕を本好きにした数多くの作家の１人だった。

とても悲しい。愛読した作家の１人を亡くしたのは彼が初めてである。生きている作家の本を読んでいれば、いつかはこういう事態が現れる。もちろん僕はそれを知っていたし、覚悟していたし、恐れていた。

　思い出の小説を挙げれば。
　『白きたおやかな峰』だった。僕はたいへん面白く読んだのだけど、北杜夫本人はどこかで「我が作家生活で最悪の作品の１つ」と自己批判していた。

＞いいじゃないか、それでも僕は面白かったんだからさ、ふん。

と思ったことを覚えている。ご冥福をお祈りする。さよなら、マンボウ先生。

　布団と洗濯物を取り込んで出勤！
　その途中でウナギ関係のメールを４本処理。ケータイって便利だね。本業は市進検見川浜校。授業前と休み時間に五目いなりずしを２個食べた。消化の良すぎる胃を持っているので、

５時間程度の食いダメが効かない

ので大変だ。少しでも空腹になるとイライラするし（赤ん坊か？）、授業の質が落ちるもとである。

　もっとも、講師室はガラガラである。
　今日の授業は僕の担当講座だけだから当然だ。予備校講師というのは基本的におしゃべりが多いから（注：僕はかなり無口なほうです）、複数の講師がいると落ち着いて軽食を取るのは難しい。とくにこの時期だと、

＞来年のい・・・
＞本部がリ・・・
＞あの先生がク・・・
＞時給の大は・・・
＞専任がは・・・

などのイケナイルージュマジックが多発するので食事が困難になる。♪イケないよぉぉぉーーーッ（キヨシローもとっくに鬼籍だ）。子どもの頃は意味がわからなかったな、今もわかったふりしてるだけだがな。

　授業の様子は明日の日記で。
　速攻で帰宅してシャワーを浴び、明日の出勤準備を整えてから簡単な夕飯。ワサビ漬けだの蒲鉾だの納豆だのトゥブキムチ（仮）だの自家製ピクルスだのチーズだの。これだけでは寂しいので、

ローストビーフ

も買っておいた。温かいものとちょっと美味しいものを用意すると、簡単なビールのつまみを並べた食卓も華やかになる。この日記を書きながら呑んで食べる程度であるにしても。

　今日は将棋の竜王戦第２局２日目。
　この日記を書く前にネットでチェックしただけ。結果は渡辺竜王の勝ちで２連勝。丸ちゃん（丸山九段）ダメだねえ。攻めを催促されて、最後は攻め合いにもならずに負けてしまった。誰かが連覇を止めるべきだと思うが、今年はムリだろうか。

　さて、寝支度をしなければ。
　何とかギリギリ５時間睡眠をキープできるのが、水曜日の夜である。いろいろと書きたいことがあるのに、早めに引き上げるのが水曜日の日記である。まちがっても、

愛したこと、愛せたこと、愛せなくなったこと

について考えないようにしたい夜だ。

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