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激痛に耐えるイブ 12月24日
  またクリスマスイブかよ!
 頻度高すぎるだろ、5年に1回くらいにしろよ。嫉妬と羨望に取りつかれた日記を書かされるのが苦痛でしょうがないんだよっ。今年で8回目だぞ、もう。去年の今日は何を書いたかなとチェックしてみたら、

冷めかけた恋を一晩だけ取り戻す夫婦の話

だった。なんなんだこれは?

 こんなの書いたっけ、みたいな。
 これだけ長年にわたって毎日書いていることもあるにせよ、自分が何を書いたのか僕はほとんど覚えていない。きっと、

小さい(そしてたいした意味のない)物語

を作りだすのが好きなんだろう。アホらしいので一昨年以前のものは読まないことにした。


 普通の日記で行こう。
 イブとかどうでもいいし。7時半起床。あるかないかの二日酔いは朝風呂に入ったら一掃された。今日は5連休の最終日。仕事がない人生ってこんなラクだったかと思うばかり。過去の日記を調べてみると、

・8月26日まで7連休
・9月1日まで2連休

とあった。どんな馬車馬人生だよ俺((+_+))

 授業準備は終了。
 1月6日ぶんまで。後日に多少の調整が必要な講座もあるが、それは同時進行で良いから今やるべきことはなくなった。とうぜんすぎることなれど、

準備が整った状態で教壇に向かうことができる

のは幸せなことだ。もっとも、昨日ワセヨビから3学期ぶんのテキストが到着したが。


 電車に乗ってお出かけ。
 ちゃんとした下着とハンカチを買うため。ハンカチはまだ使えると思ったころに、

人前で出すのはちょっと恥ずかしい

という状態になっているもの。みすぼらしいハンカチは美的センスを疑われるもとである。お買い物は

パンツ2枚・ハンカチ3枚で8,000円

というゼイタクなものになった。こういうことでケチってはいけない。


 旨い魚屋さんに寄って地元に戻る。
 スーパーで食材を揃える。夕飯3日分くらいかな。明日からは午後に少し時間があるけれど基本的には働きづめの人生なので、ある程度まで下ごしらえをしておきたい。夕飯の準備にかける時間も惜しい。

 やっと靴ひもを買えた。
 2本セット(そりゃそうだ)で230円は安い買い物。これまた人生の法則めいたことを書いておくと、

ひもを取り替える時期まで履けるのは良い靴

と言える。愛着がなければそれだけもたないし、ひもが切れるまで履くことができるのは造りの良い靴でなくてはならない。取り替えたのはリーガルの茶色の革靴で、今は雨の日用になっている。何事でも、メンテナンスには小さいながらも確かな幸せがある。


 もう1つの「小確幸」を発見。
 今さらながら来年度のカレンダーを入手した。どこかの不動産会社が、この時期になると卓 上カレンダーを毎年のようにくれるのだ。ただ単に郵便受けに入っている程度のものだが、

カレンダーを買う趣味とお金を持たない

僕にとってはありがたいこと。今月になってから「おかしいな、今年は貰えないのかな」と気 にしていた。

 家の中にカレンダーは多くても2つしか置かない。
 卓上タイプを、TVの前(パソコンの向こうに見える状態になる)と書斎に1つ。これで前 者のぶんは埋まった。書斎ぶんのもう1つをどうやって入手するか考えている。まあ、思考の 内容は

>誰かくれないかな

というものである。かなり偏見なれど、カレンダーがたくさんあるとアタマ悪そうと感じる。


 昼前から晴れ。
 洗濯物はよく乾き、布団もキッチリ干せた。夕方には今日こそ打ち納めと銀玉店に行き、インチキ極まりない機種に今日も座った。2時間でプラス7K。良い、これで良い。イブとか俺には関係ないからな!

 帰宅して風呂。
 お楽しみの夕飯は和食。コハダ酢に再び挑戦。砂糖を増やしたせいか、なかなかの味になった。でも、まだ客には出せないレベル。刺身はシマアジとヒラメ。浜田産のアジの開き。納豆。自家製ピクルス。モヤシのナムル。油揚げと白菜とネギの煮もの。ショウガを利かせるのが冬らしい。

 日本酒は山形県の『誉小桜 特別純米』。
 こういう時のためにとっておいたのだ。常温だとスッキリした中口、奥のほうに香りを感じる。いいじゃないかとヌル燗に移行。中口をキープ。

鼻腔をくすぐるような香り

に変化した。これは良い酒だ。文句なし。山形の酒は、比較的ハズレが少ない(多いのは何といっても新潟)。


 そうだ。
 徹底的に洋食関係のものを避けた。世間は、俺には関係ないし興味もないが、

クリスマスイブ・らぶらぶモード継続中

である。なにが「らぶらぶ」なんだよ。日本人は日本食。なんで全国民がチキンの丸焼きなんか食ってんだよ。毛唐はターキー食うんだぞ。真似してみようとして、できなくて、ムリしてんじゃねーや。なにがイブだ。はっ。


妙子「やーねー、よびわるオヤジは嫉妬深くて」
昌史「しょうがないさ、わかってやれよ」
妙子「僻みがミエミエじゃなくない?」
昌史「どっちなんだよ?」
妙子「ミエミエ、ってこと」
昌史「しょうがないさ、中年だからな」
妙子「でもそんなことより、サトシぃ
昌史「おれ、マサフミなんだけど」
妙子「ちょっと冗談よぉ(ヤバっ)」
昌史「で、なんだい(まあ、こっちもこっちだし)」
妙子「え、いま何か言った?」
昌史「いや(できれば澄子と今日、だったが)」
妙子「今年のプレゼント、何だと思う?」
昌史「君、かい?」
妙子「いやーん、エッチィ」
昌史「なに言ってるんだ(エッチはお前だろうが)」
妙子「うんもぉう、マサフミのイケズゥ」
昌史「いつから京女になったのスミコ
妙子「えっ?」

 そして2人は、たいへん気まずいイブの夜を迎えるのであった。
 と思いきや、「それはそれとして」という大人の忍術を使い、イブの夜を2人で温め合うのであった。いま、僕たちは一緒にいられる。たとえかりそめの夜であったとしても、よびわるオヤジとは違う。だって、イブだから。


うるせぇぇぇっぇえ、ほっとけぇっぇぇっぇぇ!


>先生、けっきょく例年と同じになってるんですが?

明日から大みそかまで毎日仕事です。ふーんだ。

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