予備校講師でわるかったな!





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160分+90分×2+α=? 1月4日
  6時前起床、朝風呂。
 寝つきが悪くて6時間弱の睡眠なれど、休肝日明けで体は軽い。自宅で朝食。スーツに着替えて出勤。講習初日はスーツが多い。初対面の生徒様に

誤解を与える可能性を減らす

目的だ。しかも後述の事情で、今日は全ての生徒様に初めて会うはず。ところで、モモヒキ必須の寒い朝。書くなよ!


 ワセヨビ西船橋校。
 今日から担当する冬期講習『標準レベル英文読解の完成』は1日160分1コマ。3日間完成である。何が心配かって、

受講生がゼロで講座不成立になるんじゃないか

ということだ。これは昨年の12月3日に事情を書いた。予備校からきのう電話が来なかったから、成立したはず・・・と校舎に着いた。

 ぎりぎりセーフ(*^。^*)
 話にもならない少人数ぶりだが、上記リンクの日記通りで僕に責任は一切ない。ふだん担当しているクラスに合致していない講座なんだから。しかし同時に、だからといって投げやりな授業をするわけにはいかない。たった3日の付き合いでも、良い学習体験を積ませたい。


 テキストは昨年度の踏襲。
 誤植が直っていない。引用は otherwise に下線部(=そこが設問になっているということ)。

>……which both parties might otherwise and embarrasing.

授業準備したときに、なんじゃこりゃと思った。関係代名詞があるから、どれかが動詞のはず。場所からして and が誤植しかない。しかし、何をどう間違えると and になるんだろ。えーと、and にスペルが似ている動詞?


 正解は、and → find 。
 こ、これはわからん。最後が nd 以外はまったく別のスペルじゃないか。超一流の正誤問題か、それともクイズか。この誤植、去年の「講義日程」では訂正告知をしたが、今年はわざと告知しなかった。事情。

 ワセヨビはまったく誤植訂正をしない。
 最初の2年間、僕は誤植があるたびに本部(のどこかの部署)に報告をしてきた。でも、一度も訂正が出たこともなければ、翌年度に同じテキストを使っても誤植は放置されたままなのである。ちゃんと仕事をする気がないんだろう。だから今年から誤植の報告はやめた。

 誤植それ自体は、限度こそあれ仕方がないと思う。
 上記のように、スペルチェック機能だけではカバーできないのが校正という仕事だし、英語はあまりに文字数が多いから限界がある。人手と時間をかけても一定のミスは出るものだ。書籍などではバウンドプルーフで出版前にチェックする(もちろんそれでも誤植はある)が、予備校のテキストではそれは不可能だ。


 だから、広く情報を集めるために、講師(場合によっては生徒)の指摘は必要だろう。
 ベストではないが、それで改善していけば良い。では、指摘があったらどうするか。

1:訂正があったと告知する
2:次年度に踏襲するときに修正する
3:指摘者に謝意を伝える

絶対にやるべきなのは2、次は1、どうでもいいのは3だ。

 僕は3がないことに腹を立てているのではない。
 何より肝心な2さえやらない組織に属していることを恥じるばかりだ。リーマンというのは、その程度の「仕事」で食っていけるのだ。こういったイイカゲンな仕事が

生徒数激増の遠因になっている

と考えもしないのだろうな、と感心した。おかげさまで、授業をいったん止めて(だって誤植がモロに設問に関連するんだもの、予習してきた生徒様に失礼だ)、スムーズに授業を進めることができた。


 帰宅途中で昼食。
 野菜炒め定食。朝から晴れで、午後から曇るという予想だったが意外に晴れが続いている。急いで年賀状の返事を書く。昨日と今日に着いたぶんだ。もう4日だから、急がないといけない。ときに、

初めて出す相手には元旦に到着させよう

と呼びかけたい。どうですかね。毎年やりとりしている人はどうでもいいとして(ぜんぶ年内に出した)。

 ところで、以下は個人的謝罪になる。
 注文した年賀状はすでに使い切った。このような生活なので、市販の年賀状を買いに行く余裕はない。ゆえに(言い訳が長い)

今日以降の「年賀状」はすべて絵ハガキ

で出させていただく。なんだこらと思う人が多いだろうが許してください。今日はタイ王国とマザー牧場の写真が入っているものを使った。いつ買ったんだろう、タイに行ったことないんだけどな(-_-;)


 昼寝を1時間弱。
 シャワーを浴びて、ふたたびスーツを着て出勤。この3日とも、校舎に入る前に柏駅のまわりをウロウロしている。旨いパン屋さんが見つかっていないのが悩みどころかな。


 城南柏校は最終日。
 3日完成だと早いね。思ったよりもはるかにデキが悪くて驚きの連続だったが、こんなものかなとも思える。ワセヨビで同一レベルの講座を担当している。受講生は、おおむね

いまMARCHを受けてもギリギリ合格できる

というラインまで来ている(語彙系はちょっと厳しいが)。それと比べると、少なくともこのクラスは大きく遅れを取っていると言える。ここから、どれだけ差を詰めていけるか、3学期が楽しみだ。

 ただ、高2クラスは城南は週1回90分(ワセヨビは70分2コマ)だから、その差が出ているかもと思う。
 授業時間が60%多ければ、能力は100%増しくらいになるものだし。もっとも、

非受験学年には通塾負担という問題が常にある

ものだから、いちがいにどっちが優れているとも言えない。高1・2で優秀な生徒を集めないと苦しいのが現況だから、どの予備校も悩んでいると思う。


 授業後に喫煙室。
 昨日とは異なる某チューターがおいでになった。彼も喫煙者ということで、その場でいろいろと打ち合わせ。上記のような話もした。ところが彼は煙草に火をつけず、椅子に座ろうともしない。座ってくださいよと言ったら、

>こういう場所で座っていいものなのかどうか

という趣旨のことを仰った。講師の前で喫煙するのもいかがなものか、みたいなニュアンスだった。

 彼にも明言したように、そんなことを僕は全く気にしない。
 講師だからといって、広義のスタッフにペコペコしてもらう必要を感じない。生徒様がいる前では

プレイとしての「先生さま」

はありかもしれないけれど、同じ職場で働く同僚であり、上下関係はない。その手の気づかいは僕もしないので(このへんが異常者なのだが)、僕にもしないようにお願いしたい。

 やや驚いたことも。
 僕の城南歴をご存じない、と言うのだ。講師なら当たり前だが、スタッフでそういうこともあるのか。まあ僕もマイナ講師だったからなあとは思うものの、

>ふ、ふざけろ。『よびわる』読んで出直して来い。予習はどうした予習はッ!

と叫んだ。今のウソ。半年読んだ程度では論外なれど、1年以上読み続ければ僕の背景は見えてくると思われる。思想も、信条も、授業の方針も、だ。数日読んだ程度で苦情を持ってくるバカもいるが、そういうのはその程度の知能なんだろう、と切り捨てることにしている。


 残業15分。
 急ぎ帰宅して夕食。おせちの残りを片づけた。さすがに一部は痛みかけている料理もあった。おせちは大みそかに作るから、

三が日には食品管理の限界という側面

もあるのかもしれない。お酒はいつもより軽めに。冬期講習は残り2日になった。
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