予備校講師でわるかったな!





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予備校講師の実情その14 1月2日
  収入ネタの続き。そうなってくると問題というか勝負になってくるのは担当授業数@で ある。コマ給(事実上の時給)が安いなら担当授業数を増やすしかない、これは賢明なる 予備校講師という人種こそが理解できる理論構築である(小学生にも理解できるかもしれ ない)。


  予備校の通年授業は週1コマが1年に22〜25回である。つまり収入が発生するのは 1年のうち半分に過ぎないわけだ。しかしもちろん春・夏・冬の講習会がある。

担当授業数@(平常+講習)×A(コマ給)
=B(年収)


となる。担当授業数@を増やすためのポイントは2つしかない。

1、通年担当授業数を多く確保する
2、講習担当授業数を多く確保する

  実にわかりやすい理論だ。「金くれ仮面」になれないなら、「コマくれ仮面」になるしか ないのである。


  1に関しては「スケジュールに関して」で書いたようにそれぞれの考え方がある。それ はともかくとして、自分がやりたいだけの授業数を確保するために必要なのは前年度の「 実績」である。「実績」とは集客力やアンケートの数値などいろいろあるが、まあ簡単に 言えば上の方のえらい人に「この講師は使える」と思ってもらえばいい(というほど簡単 なことじゃないけど)。
  僕の場合は幸いなことに自分がやりたいだけの数を確保できている。04年度の場合は 1学期が1週17コマ、2学期が18コマである。しかし、自分の希望に比べて単価が安 かったり、稼ぎ派を自認する講師にとってはここが正念場。なんのかのと収入の主軸を決 めるのだから、ここでミスをすることは許されない。もちろんこの通年授業の担当数が多 ければそれだけ講習の担当数を多くしてもらえる大義名分ができるのだ。

  2が非常に難しい問題だ。予備校全体のコマの数は圧倒的に夏が多く、次が冬、最後の 春は講座の絶対数が異常に少なく、ないに等しい。つまり夏が最大のコマ数を稼ぐチャン スなのだが、これも事実上は前年の「実績」で決められてしまう。担当が決まるのは遅く ても5月末(生徒募集がその時期にあるから)なので、春に講師本人がどれだけよい授業 をしても意味がないわけだ。
  だからこそ「スケジュール管理の問題」が発生する。覚えがメデタイ(=上の人が評価 してくれる)なら日程の割り振りに苦しみ、その逆でも日程の割り振りに苦しむのは必然 なのだ。


  これらの苦しみは前年度の秋から始まり、該当年度の6月ころまで続く。僕のような弱 小にして弱気な講師の場合、かなりの神経をそこに使うしかない。
  予備校講師、決して楽な稼業じゃないっす
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