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essay エッセイ
そろそろ2005年も終わり1 12月16日
  昨年に引き続いて、どこかのメディアで「流行語大賞」というのが発表された。去年のエッセイと同じ轍を踏まないように、今年は発表後に書くのだ。


1、「小泉劇場」
  これが大賞の1つ。そう言えばこんなんあったな。衆議院選挙で自民党が圧勝したことに由来します。発案者の武部勤幹事長は「小泉オペラにまで持っていきたい」とか何とかコメントしたそうです。なんじゃそら。

  「で、これから何するの、小泉君?」と支持者も思ってるんじゃないか。それにしても、何のかんのと言われつつ、小泉さんは歴史に名を残す総理大臣にはなれたのではないかと。拉致事件を前進させたのは事実である一方、自衛隊を派遣・派兵させちゃったりもしたわけだし。あ、まだ辞めてないのか。


2、「想定内(外)」
  これも大賞の1つ。ホリエモンの愛称で知られる堀江貴文さんが某メディアの買収をしようとしたら抵抗されて、苦し紛れに言ったセリフです。この人、去年も「新規参入」で受賞してなかったかな。ところで、「想定の範囲内」とよく言われたような気がするんだけど、まあいいのか。

  ネットと既存メディアの融合はどんどん進んでいって、10年後あたりには「へ? そんな時代があったんだっけ?」みたいになるんでしょうね。ところで、僕が高校生のころってケータイ電話が存在してなかったんですよね。あれから20年。技術進歩は加速する一方なのでしょう。


3、「クールビズ」
  ここから順不同なんだそうです。小池百合子環境大臣が提唱した「夏場は薄着をして環境にやさしくなろうや」という呼びかけ。ボカァー最初、「クールビギ」だと思ってて、掲示板で
「ビズは biz = business の略語でっせ」
と指摘してもらったのもよき思い出。

  さらに「ウォームビス」に続いていくそうです。あんまりパッとしませんが、コノ手の環境への働きかけは政府もバリバリやるように期待です。
  それにしても、代議士(衆議院議員の俗称)ってネクタイしてないと人相悪いのが多いですよね。名指しすると刺されそうなので以下略。


4、「刺客」
  先の選挙で自民党を裏切った候補者と刺し違えるために、自民党が新しく送り込んだ立候補者のこと。なんつーか、乱世になってきたんだなあという感じです。

  50年くらいたってから、小泉政権は政党政治の崩壊の始まりみたいな歴史観で捉えられるようになるんでしょうか。「いいですかぁ。『刺客』は頻出ではないですが盲点です!」なんて日本史の予備校講師が絶叫することでしょう。


5、「ちょいモテオヤジ」
  ええと、これマジで知りません。困るな。発案者は中年男性向け雑誌「LEON」の岸田一郎編集長とのこと。あー、この雑誌は中年向けメンズ・ノンノみたいなやつだっけ。ちょっと違うかな。

  レオンなんて聞くとジャン・レノさんの同名映画を思い出しますね。ピリリとかっこいいオヤジなんですか、あれ。そういえば昔、プロ野球の横浜ベイにレオンって外国人選手がいなかったっけ。あれとは関係ないのかな、ないよな。


6、「フォー!」
  これはレイザーラモンHGさんの名言。かなり意味がわかんないけど、まあ笑えるからいいや。漫画「北斗の拳」みたいなカッコをしたお兄さん(わき毛丸出し)が、「名詞→フォー!」と絶叫するんです。うーん、この説明で見たことがない人に面白さが伝わるんだろうか。書いている僕自身も、この文章を10年後に読んだら意味がわからないような気がする。

  彼は本を出版したそうですね。本八幡のK書店で小学生がケータイで本を撮影しようとしていました。どれを写そうかケータイ片手に真剣に悩んでるんだよね。それ犯罪だろ。
  それにしても、いまだにTVで(再放送のようなものはともかく)僕は見たことがない。実在するんですか?


7、「富裕層」
  2004年には『負け犬』とか『勝ち組』(これは入賞してないけど)とかありましたね。そのアンチテーゼって感じですか。ちゃんと定義があるんでしょう。

  世の中には本当に金持ちがいるみたいですね。僕はこの1年で1回だけ「お取り寄せ」をしましたけど、これだけじゃ富裕層の仲間入りはさせてもらえないんでしょう。けっ。


8、「ブログ」
  たしかにこれは流行したなあ。ダイアリー形式で簡単に作れるHPのことです。コメントやトラックバック(関連するリンクを簡単に外部の人が貼り付けできるシステム)を特徴とします。つまり僕のページはブログではありません。

  しかし、面白いブログって少ないですよね。僕が毎日観ているのは5つ、週に1回くらい観るのは4つくらい。トラックバックもただの宣伝合戦で、やっぱりIT業界にはコンテンツが不足してるんだな、とよくわかります。
  ブログ人口は400万にという報道も。日本人の3%弱と考えるとすごいけど、そのうち395万くらいは定期的に更新してないんだろうな、たぶん。


9、「ボビーマジック」
  プロ野球千葉ロッテのボビー・バレンタイン監督の采配のことです。とにかく選手をほめてほめてホメまくるそうです。なかなかできることじゃない。

  先日、1歳と5ヶ月の坊やに積み木を教えたんですよ。といっても、「積み木Aの上に積み木Bを置く(最高で4段)」くらいしかできないんだよね。積み木が積まれるたびに
「わぁぁぁぁぁ、、、すごいスゴイ○○君!」

と満面の笑顔でホメるわけです。大変だこりゃ(-_-;)
  もちろん、予備校の教室に「主語の後ろに名詞を置く」生徒様がいても「すばらしい。君ならできる」とホメなければなりません。「君ならできる」はマラソンの小出監督ですけど、まあ指導を受ける人の大いなる努力・改善が裏打ちになりますね。


10、「萌え〜」
  説明が難しいなあ。「燃える」をもじって「萌える」。普通の感動に性的興奮と幼女への思いなどをミックスして独り言にすると「萌え〜」なんでしょうか。あぶないなあ。2004年あたりでも「萌える」は言われてましたよね。

  女子高生に
「ううん、君の制服に、先生は萌え〜だな」
とか言ったらクビになるんだろうな。でもウケたりしたらそれはそれで怖い。


  このエッセイを書く前に、去年の(ほぼ)同名エッセイを読んだら、いろいろと説明が書いてありました。予想通り、ほとんど覚えていないのがいいですよね。だから今年も来年のために説明しておきました。
  流行語というのは死語になるのが魅力なのだ。
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