予備校講師でわるかったな!





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いや、もちろんですね、  
わかってて歩いているんですけど、  
ナマの古墳なんて、そんなカンタンには観れないもんですよ。  
ってか、誰も観ないだろって話です。  
  

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能登半島激走!その3 3月27日
  能登半島、でかすぎ(@_@。

  これに気がついたのは11時ごろだ。
  「朝市」で有名な輪島を目標に、カーナビと地図と日本海を見比べながら激し く走り続ける。もちろん道路は空いているから、自分なりにはいいペースで走っ ていると思っていたのだが、いつまでたっても輪島に着かない。
  おかしーなあと思って地図で能登半島と伊豆半島を見比べてみる。

圧倒的に能登半島のほうがデカイ。

  ・・・なんで出発前に気付かなかったのかなあ。
  しかし今となっては走るしかない。今さら引き返せない。景色はいい。ドライ ブも楽しい。でも飛ばせる道路でもない。とにかく1秒でも長く運転を続けるし かない。北へ北へ、能登の果てへ。


  輪島についたら昼過ぎである。
  本当は輪島で昼食のつもりだったが、そんな時間がないので外周塗りつ ぶしのドライブを続行。

               おれ、何しに来たんだ?

という疑問も感じるが、走りに来たのだ。それも激しく。自分で求めたことじゃ ないか、と自分を励ます(精神修養か、これは)。


  結局、昼飯を食べる場所と時間はなかった。
  そもそも、食堂はもちろんコンビニもないのだ。ガイドブックに「ガソリンス タンドが少ないから気をつけな」とあったけど、それより深刻な問題だ。いやは や・・・と独り言をしながら2時ごろに最北端の地点を通過。

  4時前に蛸島駅に近づく。
  カーナビで表示されるのに、現実世界の道路標識がない。ここまで来たからに は駅舎を観たいじゃないか(注:僕は乗りテツなので専門外だ)

  街を10分ほど走り回って、なんとかたどり着く。
  しかし駅舎にはカギがかかっている。ああ、廃線になっているじゃないか・・ ・。


  JR能登線の一部が「のと鉄道」という第3セクターの運営になったことは知 っていた。タコジマという不思議な音が響く駅名は18歳のときに知っていた。 距離がありすぎて、18歳のときには行けなかったのだ。オトナになったら乗り にいこうと思っていたのだ。それが今、こうやって車で駅にたどり着くという穢 れたオトナになって来てみたら、廃線になっているのだ。しかも僕はそれを知ら なかったのだ。


  駅舎に張り紙がある。

>駅舎を撮影する人もいるから、ちゃんとした場所に駐車してください

そう、もちろん誰も、僕以外にはクルマをとめる人はいないのに。死んで しまった駅はかなしい。

  ボーゼンとして車を出す。もう暗闇がそこまで来 ている。和倉温泉の宿まで激走しなきゃいけない。


  途中で日が暮れてしまう。夜のドライブが苦手だ。
  あげくに雨まで降ってくる。まいったな、こりゃ。

It got dark, and, what was worse, it began to rain.
(暗くなって、さらに悪いことに雨が降り出した)

という受験英語の例文を地でいく激走予備校講師である。


  それでも何とか6時前に宿に着く。
  和倉温泉。能登半島きっての有名温泉地。

  結論を急ぐと(急がなくてもいいけど)、けっこうヒドイ宿だった。
  夕食が食堂なのはいいとして、レストラン風なんだよね。まあそれも別にいい んだけど、ウェイトレスのお姉さんがいるんだよね。

おおそれいいじゃな〜い。出会い出逢い!

と読者は思うかもしれないけど、そんなんじゃないのよ。
  ウェイトレスのお姉さんたちの制服がすごいのよ。ええと、描写が難しいなあ 。

               アンナミ×ーズにそっくり。

これで通じるかな? まあ、あれほどミニスカではないけど、そんな感じ。温泉 宿で萌えちゃうよね(-_-)


  翌朝は和倉温泉の目の前にある能登島へ。
  ここもケッコウ広い島です。1周で1時間弱くらいかかる。

  観光化が進んでいるようで、水族館なんてのもあるけど、「晩秋の独り水族館 デート」というのもそそらないのでパス。
  かわりの行き先は写真の通り。

縄文時代の古墳。ガラガラ。
あー楽しいなあ独り旅。


  能登半島に再上陸し、鄙びた(ひなびた)海岸線を走る。
  やはり、津波が来たらどーすんの、みたいな家が多い。
  しかし伊豆と違うのは(ヒマな人はここのエッセイを参照)、家のつくりが立 派なことである。これは能登半島全体に言えることだが、きちんとした瓦葺き( かわらぶき=屋根が瓦でできていること)の家が多い。しかもデカイ。やっぱ日 本海側だからかね。
  頬かむりをしたお婆さんが歩く姿も何回見たことか。実に田舎らしくて良い。


  氷見へ。
  フィッシャーマンズ・ワーフと名前がついた道の駅を訪問。これがすごい盛り 上がり。旨そうな魚や、解禁直後のズワイガニが並んでいる。買うつもりはない ので眺めて楽しむ。

  ついでに氷見駅へ。
  ここもずいぶん昔に来たことがある。
  駅前通りをクルマで走る。ほとんど変わってない。世界の果てのような死にか けた商店街。そして死なないのだ、たぶん。鉄道がある限りは。


  ここで能登半島1周を達成したことにする。
  さて、長野駅まで帰ろうか。ナビの目的地を設定したら

「残り170キロです」

と出やがった。ちょうどお昼前だ。
  というわけで、続きは11月12日の日記です。やれやれ。
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