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青森でも激走3! 1月18日
  5時起床。
  まだ空は薄暗い。朝食なしのプランなので、朝の散歩を兼ねて徒歩7分の青森 駅へ。駅弁でも買ってくるつもり。駅前には自転車のツーリング客などがタムロ している。早朝の旅の緊張や清々しさ。

  弁当は売っていない。
  この時間だと予約しなければダメだという。弁当屋が開くのは7時からとか。 早起きすぎたかねえ。街を歩く。まだマクドナルドすら開店する前。

  喫茶店を発見。
  怪しげだったが開店しているのがそこしかなかったので入店。全てのテーブル がゲーム機である。ゲームセンターにある奴ね。しかも花札。これは・・・。


  モーニング450円を頼む。
  店員は妙な顔をしている。部外者が来てしまった、というところか。
  客は僕の席から見えないところに1人、モーニングを待っている間にオバサン が1人入ってくる。オバサンは常連らしく、店員が水・オシボリとともに100円玉が並んだコイン ケースを持っていく。オバサンは「とりあえず2000円」。やっぱりね。

  若い読者のために説明しておくと、ゲーム喫茶である。
  ゲーム機にお金を入れて、獲得したポイントを換算してお金を貰う(ことはマ レだが)お店である。非合法のバクチ屋さんですね(^_^;)

  そりゃそうだよな、明らかな一見さんがモーニングだけ注文するんだもの、ガ サ入れ(警察の捜索)の下見か何かと警戒されたはずだ。しかも朝の6時前だし。


  ホテルに6時半過ぎに戻り、激走再開。
  まずは30分ほどで野辺地駅見学。いや、別にその、駅が好きってわけじゃ、あ のその。

  下北半島の西岸沿いの道を北上する。
  道はときどき鉄道の線路と交錯する。でんしゃ、いいなあ・・・じゃなくて恐 山へ。


  恐山といえばイタコである。
  イタコとはシャーマン(呪術師)の一種である。訪問したことのある家族の説 明。

>死んだ人の魂を呼びもどすんだって。俺の死んだ母親を呼び出して、母親の魂 と(俺が)話せるんだって。いや、不気味だからやめたけどさ、だいたい今さら 話すことないだろ。

  ほう・・・。
  呪術師というより霊媒師なのだろうか。そっち系にあまり興味はないが、もし 可能なら試してみたい気がする。今は亡き親族は4人いるが、どれも名前をちゃ んと覚えてないんだよナ。せめて名前と生年月日くらい言わないと、イタコさん も個人特定が難しいだろうし。


  カリリと晴れ上がる。
  何もない山道を20分くらい激走して到着。恐山それ自体はお寺(神社?)のよ うで、観光客もたくさんいる。たぶんこれが、この旅の中で最も観光らしい観光 になるのだろう。
  さてさてイタコさんはいずこ?
  イタコさーん?

  見当たらない。
  どこに隠れているのか。温泉が噴き出す土地であるらしく、野原のあちこちか ら湯気が出ている。硫黄泉なのでオドロオドロしい。巨大なカラスがたくさんい るのも怖い。野原を歩けば「まむし注意」という看板が。やだやだ。

  イタコ捜索は断念して、お昼前に激走に戻る。
  ためらわず「下北半島周囲道塗りつぶし」コースを選ぶ。能登半島のときに覚 えた恐怖(ヒマな人はここを参照)ほどではない。天気は不安定ながらも晴れて いるし、夏だから日も長い。

  飛ばさないが激しく走る。
  スピードを出すのではない。左側の断崖を見ながら走るので、出せないのであ る。景色はおおむね良かったはずだ。かなり辺鄙な場所であるらしく、対向車が ほとんどないのが印象に残っている。3時半くらいに最北端の大間岬に着く。い いペースだ。青森を出たのは7時前だから、確かに純粋な走破時間は5時間とい うところだろう。


  大間はマグロで有名な漁港であり、それなりに観光地化されている。
  と言っても本州最北端ということで、有料駐車場があるレベルではない。海岸 近くにクルマを止めて見物。マグロは見えない(当たり前だ)。

  港のカモメなどをからかいながら、展望台に上る。
  NHK朝ドラの『私の太陽』に使われた写真なぞが展示されている。意味不明 だが、このあたりが主人公(けっこう好みだったが、忘れた)の出身地とされた らしい。4時を過ぎた。今日の宿は下風呂温泉。どのくらいの距離があるのか心 配なのでクルマに戻る。


  30分はかからないか。
  意外に早めにチェックインできそうだが、下風呂温泉はマイナーなので早く着 きすぎてもマズイんだよな・・・と思っていたらノンキな国道をパトカーが巡回 している。ぐずぐず走りやがって。まあこれはこれでありがたい。20分で温泉地 に入り、5分ほど迷って宿に着く。これが。
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