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「あまりにも遭遇頻度の低い幸福は、 手に入れられないほうが遥かに幸福である」
有名な格言である。
たぶん創始者はゲーテであろうが、そんなことはどうでもいい。どうしても知りたいという人はがんばってネット検索でもしなさい。ただし言い回しが微妙に異なるから、なかなかヒットしないけどね。
さて、今回は上記の格言を僕のような下層階級の身分に引き下げて論じてみたい。
例として出てくるのがパチンコとゴルフと麻雀というのが下層階級の証拠だが、そこは書き手の能力および地位に鑑みてご了承いただきたい。本論に入る。
2009年4月24日の日記に書いた「ラミエルVSカヲル」の話題。
パチンコ『エヴァ 最後のシ者』における、いわゆるプレミアのストーリーリーチである。ストーリーリーチとは、出現すれば高確率で大当たりするゲキアツのもの。この「ラミエルVSカヲル」は上映時間が2分近いものらしい。
らしい、というのがこの話のミソだ。
このリーチの静止画面は宣伝に多用された。僕も日記で、
>「月がきれいだね」を観たい
という趣旨のことを同年4月13日に書いている。このセリフは、「ラミエルVSカヲル」で大当たりが確定したあとに出るらしい。ここでも、「らしい」がキーワードだ。
ネット上で読んだので真偽はわからない。
それを断っておいて、この「ラミエルVSカヲル」の出現率の話である。はて、どのくらいだと思いますか。銀玉を打たない人には想像もつかないだろうし、打つ人でも難しいと思います。さて、「正解」へ。
1億分の1(@_@;)
はい〜?
これ本当なのかなあ。限度あるんじゃないか。別にこれで当たったからって、50連荘が確定するわけじゃないんですよ。ふつうに確率変動確定というだけ。ちょっと計算してみよう。1日に4時間打って、1,000回転させたとする。単純計算で、何日打てば観ることができるだろうか?
んーと、10万日。
はい。毎日打って、274年ですか。ウソだろうお前、冗談はよし子さん(古すぎるかな)。これ限度超えてないか。仮に100分の1の「100万回に1回」だとしても、2年半かかるんですか。それでも観られるわけないじゃん。なんかおかしくねえ?
たぶん、エヴァの原作に由来して設定した数字だろう。
うろ覚えだけど、リツコの
>エヴァの勝利確率は0.000001%
みたいなセリフがあったはずだから。数字というか桁の計算が苦手なので、間違っていたらごめん。
ま、それはともかく、このリーチを見てしまった場合のことを考えたい。
ラミエル(怪獣みたいなもの)とエヴァ(正義の味方系ロボット)が戦うリーチにはもう1つある。「ラミエルVS初号機」である。これらのリーチは最初に
「ラミエル 襲来」
から映像がスタートする(はずだ)から、ラミエルの文字を見るたびに身構えてしまう。いや、いくら何でもカヲルじゃないだろ。1億分の1に遭遇するわけないだろ。いや、遭遇したいかも。いやいや、普通に初号機でしょ。そうだ。
>もし万が一、億が一、四号機とカヲルが出てきたらどうしよう?
そうですよね。
あまりにも確率が低いことを達成してしまうというのは、良くないことだ。たとえばゴルフのホールインワン。達成したら大盤振る舞いをしなければいけないから、「ホールインワン保険」なんていうものもあると聞く。麻雀でも九連宝燈(チュウレンパオトン)を上がったら以下同文だと聞く(こっちには保険はないと思うが)。宝くじなんか2,000万あたったくらいで殺人事件が発生するしね。
ラミエルが出てきたらピンチだ。
本当に四号機とカヲルが出てきて、幻の1億分の1リーチになればギャラリーも集まってくるだろう。僕だって3台くらい隣でその動きがあれば、自分の台は打ち捨てて見に行くと思う。だって、274年(←仮)に1回なんて、現場に立ち会うことすら難しいじゃないですか。
そして、このリーチは、きっと当たる。
もし1億分の1の出現率で当たらなかったら、打っている本人はその場で精神崩壊してしまうだろう。いやぁぁぁぁっ、私の心をのぞかないで。もし僕が当事者になれば、きっと壊れる。そうだ、だからこのリーチは当たる、その瞬間、僕は
274年(←仮)に1回の出来事の当事者
になってしまう。ちょっと、ありえない。でも、今ここでありえてしまったのだ、たまたま僕が。
お祓いをしなくていいのだろうか?
しなかったら、明日とかに死ぬんじゃないか。自転車でドライブしていたら、どこからかロンギヌスの槍が飛んできて、僕のノド笛を貫くんじゃないか。その槍はいったいどこから持ってきたんだよ・・・じゃなくて。そう、こんな幸運を得てしまったことが実は不幸だというパラドクスが成立する。幸いなことに、僕はまだこのリーチに遭遇していない。
結論:極端な低確率の幸福には、あわないに限る。
追記1:「ラミエルVSカヲル」の出現確率は平常時のもの。確率変動時はもっと高いらしい。どちらもウワサに過ぎないが。
追記2:見るだけなら動画投稿サイトで可能とか。それでは体験したことにならないから、僕は見ないけれど。
追記3:冒頭の格言は存在しない。というより、僕がさっき作っただけだ。マジメに探さないように。
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