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1階も2階も料金は同じ。  


不法侵入だろ、これは。  





















































好事家と書いて「モノズキ」と読む。  



































  

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essay エッセイ
テツわる青森・秋田編その1 2月8日
前記:2009年2月の記録。

  東能代駅で五能線の車両に乗り換えると、中は高校生でいっぱいだった。
  午前7時56分発だから当然だ。意外に長い3両編成のボックスシートは占有率 7割くらいで、その95%は高校生。車両のデッキに立っている高校生も多いから 、おそらく次の能代駅で降りるのだろう。

  五能線は東能代と川部を結ぶ有名なローカル線だ。
  全行程は4時間半ほどなのに、1日で乗り終えるのが難しい。ダイヤが薄い、 つまり列車の本数が極端に少ない路線である。こうして7時56分に発車する便をつかまえるためには、東能代7時48分着の寝台特急『あけぼの』との接続が便利 である。なにしろ、

次の五能線は10時51分東能代発

である。そっちに乗ると、川部には陽のあるうちに着かない(19時28分着)。


  そうだ、『あけぼの』だ。
  今回も前回(ヒマここ)と同じくB1=個室B寝台を予約した。前回と違うのは2階立ての2階になったこと。ステップを2段くらい上がり、僕の個室を下から撮影したのが左の写真である。

  同じ料金であるから装備などは全く同じ。
  だがこうして一晩を過ごしてみると、この2階のほうが少し天井が低いように 感じられた。窓の上方が丸くなっているせいもあるかもしれない。狭いところで 落ち着けるという僕のような人間なら、どっちでもいいかなというところ。


  五能線だ。
  上記のように運転ダイヤが薄い路線なのだが、1つだけ例外がある。この東能代から隣の能代までは「区間運転」と呼ばれるダイヤが組まれている。駅名からしても能代が街の中心地で、この東能代はあくまで羽越本線と乗り換えるための駅なのだろう。そうだとすれば、この高校生による混雑の説明がつくし、きっと5分後の能代で座れるだろう。ま、そういう今でも

4人がけに3人で座る女子高校生とご一緒

しちゃえば座れるけれど、それもちょっとねぇ。そこまで老いては、いない。い ない、はず。

  能代着8時2分。
  予想したように全ての高校生が下車した。ホームに横断幕がある。こんな感じ 。

>能代工業高校 バスケ部 全国優勝58回

そうなんだ。言われてみれば能代工業高校のバスケって聞いたことがある。観光名所みたいでおもしろい。


  結論から言えば、たいした路線でもなかった
  原因はいくつかある。1つは、情けないことに、途中で眠ってしまったこと。 能代を出てからしばらくのあいだだ。これといった車窓風景が楽しめるわけでもなく、八森あたりで海べりに出たような気がするが記憶は定かではない。

  もう1つは、わりに単調なことだ。
  深浦で9時40分に乗り換え(接続時間は5分)、鯵ヶ沢まで海べりの風景が続いた。旅行のパンフレットに

「海べりを走る五能線」という写真

がよくある。あれだけ見ると「たしかにすごい路線なのだな」と思うけれど、似たような景色をずっと見せられると少し飽きる。主に島根県を走る三江線、福島県の只見線のほうが良かったかも。いずれも川べりを走る路線で、それだけ変化が激しいということもある。ただ、

車窓風景は乗ったときによって見え方がさまざま

というのも事実で、これから何度か乗らないとわからないかもしれない。


  11時57分川部着。
  2両編成の列車はそのまま奥羽本線の弘前まで乗り入れる。弘前着12時4分。 駅の外に出る。まだ2月の末であるから、ちらちらと雪。駅前の観光案内所で弘前城へのアクセスをたずねる。バスで10分足らずとのこと。

  相も変らぬお城好き。
  弘前公園は雪だらけだったけれど、それなりに雪かきもされていて散策するこ とができる。実際に散策している人はあまりいないけれど。50センチくらい積もっていると思う雪をかきわけて(注:本当にかきわけてはいない)天守閣の下へ 。もちろん閉館中で、中に入ることはできない。

左のような写真を撮影しているおっさん

が1人いた。あわせて2人だ。

  駅まで歩いて戻ることにした。
  雪道でも歩ける靴をはいていたし、バスで7分ほどだったから歩いても30分は かかるまい。公園を出てすぐのところにある蕎麦屋さんで、なぜかラーメン。名物ラーメンであるといった宣伝がされていたからだ。実にうまくなかった。見事 。店員のオバハンに駅の方角を聞いてから店を出る。観光案内所でもらった大まかな市内地図が頼りだ。


  奥羽本線もダイヤは薄い。
  今夜は弘前から各駅停車で20分の碇ヶ関に宿を取ってある。先のように弘前に12時4分に着いてから、碇ヶ関(秋田方面)へ向かう列車は次の通り。

12時46分発各駅停車
14時16分発特急列車
14時56分発各駅停車
16時20分発各駅停車

  宿は碇ヶ関駅からクルマで5分ほどということだから、このうちのどれかに乗れば良い。
  温泉宿なので早く着きすぎても悪くない。弘前にもっと見どころがあればギリ ギリまで楽しむこともできた。が、上記のごとくお城以外に見るものもなく、14 時16分発の特急『かもしか4号』に乗った。秋田・大館フリーきっぷを持ってい るから特急料金は不要。弘前駅から宿に電話しておく。クルマで迎えに来てもら うため。


  碇ヶ関の宿は特筆事項なし。
  安かろう悪かろうよりは少し良い、くらい。なぜか送迎用の宿のクルマが出払っていて、代わりにタクシーがやってきた。まさか金を取られるのかと思ったけ れど、さすがにそんなことはない。外は激しい雪。だが、タクシーの運ちゃんによれば「今年は雪がすごく少ない」とのこと。
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