予備校講師でわるかったな!





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菖蒲湯 5月5日
  菖蒲を買ってきて湯船に入れる。かすかな香りがたち、たくさんのゴミが浮く。15分間の香りのために、青いショウブはその生命を終える。

  僕は決して風流な人間ではないけれど、菖蒲湯とゆず湯は欠かさないような気がする。菖蒲湯は端午の節句、ゆず湯は冬至だ。
  実家にいたころに、こういう習慣があったかどうかは覚えていない。確実に覚えているのは、一人暮らしをしてから欠かしていないだろうということだ。なぜそれを始めたのかもよくわからない。僕は96年の3月に一人で暮し始め、その4月に実家から持参したフリージアが咲いたことに感激した。春が本当にそこにあるのだと。季節感を何かに委託することで感じたかったのかもしれない。
  季節は確実に進んでいく。季節は二十四節気(季節の変わり目を示す、暦の上の日のこと。今日は立夏だ)に一致するものではないにせよ、せめてそれを「感じたこと」にしたいのだ。きっと。たぶん。

  ゴールデンウィークは今日で終わり、予備校のモードは夏期講習にまっしぐらとなる。気が早いようだが、もう1ヶ月もたつ間もなく申し込みの季節なのだ。
  夏が始まる――あるいは、僕はそれを菖蒲湯で確認したいのかもしれない。

追記:今日もエッセイ22エッセイ23のダブルアップ!
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