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知性は何をもって測るか？ 3月1日   １１時まで睡眠学習（学習はウソ）。   朝の９時くらいだったか、市内の公共放送がうるさいのなんの。 「今日からぁ、春の交通安全運動ですからぁ、車に気をつけてぇ・・・」   わかってるつーのっ！   もちろん放送システムのチェックという行政サイドの意向があるのもわかるん だけど、お昼くらいにやってくれてもいいんでないの。いまどき、市民の誰も が早起きするわけじゃないし。ぶつぶつ。   起きてみれば雨。   朝食の食材がないので、やむをえず冷凍食品の日清スパ王をレンジで暖める 。まあ、かなりの技術革新だとは思うけど、こんな食事をしていちゃダメだよ なと予習と勉強に移る。もちろん休み時間には本を読む。   『レイコ＠チョート校』を読了。   これで岡崎玲子の著作は３冊とも全て読んだことになる。名門プレップスク ール（英米の大学進学を目的とする私立中高のこと）に学んだ15歳の記録であ る。   以前の日記（ヒマな人はここを参照）にも書いたように、恐ろしく頭のいい 女性である。この知性は彼女が受けた教育に由来することがよくわかる。   たとえば、１年間の世界史の授業の最終プログラムは以下の通り。 「パリ講和会議におけるベルサイユ条約締結を再現する。条約内容は現実と異 なったものになって構わないが、条約以前の史実を曲げてはならない」   つまり、条約締結に至るまでの過程（史実）を踏まえて、実際にはありえな かったであろう「条約」を締結する会議をシミュレートするのである。   玲子はたまたま「日本代表」として会議に参加するのだが、会議に向かう前 に「各国の代表」と事前協議を繰り返す。Ｅメールと、それ専用に設けられた ネット掲示板で議論するのである。   このプログラムは学習内容の一つの例に過ぎない。   しかし、これだけの内容を１５歳で学習（つまり知的ロールプレイングを体 験するわけだ）するのだから、賢くなるに決まっている。つくづく、僕が授業 に臨むときの努力なんて小さいものなんだなと思い知らされる。そして大切な ことは、それでへこむのではなく、そこからステップアップする努力を怠らな いことなんだろう。でも怠っちゃうんだよな、おれ。   ３時になって小腹が空いたので、ナポリタンを作る。   夕食の時間を考えて４０グラムだけ麺を茹でて、今度はオリジナル。タマネ ギとパプリカとソーセージにケチャップをまぶす。下品であるからなおさら旨 くなるのがナポリタン。絶品。さすが俺・・・と日課の自画自賛を済ませてか らプールへ。   市進市川校Ｂクラスの♀生徒様から合否報告のメール。   第３志望合格ということ。センター利用で３連敗した大学群全てを個別入試 で合格とか。センター後に伸びたとも、センター対策が不十分だったとも、セ ンター利用よりも個別入試が受かりやすいとも言える。まあ、受かってしまえ ば何でもいいという部分もあり。   同時に、例によって「入学直後にＴＯＥＩＣの試験があるのですが・・・」 という質問。   僕は英語の専門家ではないので一般的な返事しかできない。それにしても、 大学も企業もＴＯＥＩＣに代表される英語力でしか人を試すことができないの か疑問に思う。上記の岡崎さんは中学２年（！）でＴＯＥＩＣ975点（満点は 990点）。極端な例であるにせよ、語学力以前の知性があるから取れる点数で ある。   英語力の前に知性そのものを試さなきゃいけないことに、企業も大学もまだ 気がつかないのだろうか。まあ、英語力ゼロよりはマシという部分はあるけど ね(^^ゞ   千葉県某所へ。   キャバクラ拉致リーマンＤ氏（ヒマな人はここの日記を参照）とカニで会食 。ネタはパチンコから始まり、ＩＴ問題、私立高校問題、リーマン・公務員ど っちがトクか問題、嫁は顔で選ぶべきではない問題など広範囲に及ぶ。   「世の中研究会」を発足するべきだと提言したかったが、時間切れ。   お勘定は二人で29000円、僕が飲んだのは生ビール中２杯と日本酒熱燗４合 。ほろ酔いで気分よく帰宅。雨はまだ続いてる。    これまでの日記はコチラ