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独りデート、ふたたび・・・。 9月4日
  7時半起床。
  プロ野球の横浜ベイスターズの牛島監督が辞任のニュース。
  面白かったのは、元生徒様(掲示板にも密かに登場している人です)からもら ったメール。

>今日知りましたが、牛島監督は元は中日の選手だったそうですね。

  僕の世代からすると「当たり前だろ、そんなの!」なんだけど、これが世代格 差というものだろう。彼女は僕より12歳くらい年下だから、それも当たり前なん だけどさ。牛島投手は今で言うクローザーだったのです。

  それにしても、辞任は残念だね。
  横浜ベイがやるべきことは投手陣の再建であり、それは98年に優勝したときの 権藤監督がやったこと。今のプロ野球はセ・パともにずば抜けたチームはいない から(金で集めるチームは下位低迷、有能な選手は全てアメリカへ行くからね) 、きっちりやればキッチリ優勝できるんだけどな。受験でいうと、まるで今のM ARCHだよな。


  電車の中で読書。
  『ラジオ・エチオピア』蓮見圭一を読了。
  恋愛小説。名前も知らない作家だが、書き出しを読んでピンときたので買って みた。

>ちょっと前に、女をひっかけた。いや、ひっかけられたのは僕の方だったのか もしれない。

  このフレーズは明らかにビートルズの『ノルウェイの森』からの引用であろう 。ついでにその歌詞を引用してみよう。まさに今、この日記を書きながら唄って みるので間違っていたらゴメン。

I once had a girl
Or should I say
She once had me

  小説はパラノイア(偏執者)に近い女である「はるか」と、妻子持ちの文筆業 の「僕」の不倫を描いている。2002年のサッカー・ワールドカップとバッハまた はモーツアルトの音楽を背景にしている。

  ヘタクソな村上春樹、というところか。
  偶然の一致かもしれないが、『ノルウェイの森』という小説で知られる春樹を 意識しているような印象を受けた。文章は音声リズム重視で読みやすい。そして ストーリーテリングが甘いのも初期の春樹作品と同じ。パクリと言えば著者に失 礼かもしれないが、影響が強く出すぎているところはいただけない。ただし、「 このあとでちょっと化けてくるかな」と思ったのも事実だ。決して悪い小説では ないので、興味のある人はどうぞ。


  10時半に東京駅。
  独りデートに月曜を選ぶのはよろしからず。独りデート御用達の3つの館(美 術館・博物館・図書館)がほとんど休みだからだ。映画でも観ようかどうしよう か・・・と思っているうちに東京駅に着いた。

  観ようかなと考えている映画は銀座で10時50分から。
  東京駅から歩けばギリギリ、電車を乗り換えて有楽町から歩けばピッタリだ。 しかし、映画を観ると1時過ぎまで拘束されるから、腹具合が持つかな。どうし よう。はっ。

  丸の内口の前には大きな郵便局がある。
  その前に都営バスのバス停がある。バスが止まっている(当たり前だが)。目 黒経由で世田谷区の等々力行き。そうだ、ドライブだっ!


  前にもこんなのあったような気がするなと今まさに過去日記を調べたら、去年 の10月(ヒマな人はここを参照)だった。
  このときはシロガネーゼをひぃひぃ言わせた後で(ただし妄想の中)、白金台 の松岡美術館に行っている。さて、このバスはどこに行くのか?

  日比谷を抜けて経済産業省の前を通過。
  東京タワーを抜けて白金台へ。ああ、再訪するのか、俺。白金台5丁目でバス を降りる。200円で東京駅から40分くらいだった。このあたりに東京都庭園美術 館があり、しかも今は企画展をやっていることと、月曜なのに休館ではないこと を知っているのだ。まあ、ある程度の目星をつけておいたということだけど。


  とりあえず昼食。
  静かな天ぷら屋さん。カウンターに8つの椅子、小上がり席が1つ。ちょうど 開店したばかりで客はいない。いかにも職人風の親父とその奥さん。なかなか落 ち着けるたたずまいである。

  天ぷら定食1500円。たまにはいいかとビールも頼む。いいよね、夏の休みの昼ビール。しかし生ビールはなく、 しかもあまり好きではないアサヒのスーパードライ。
  天ぷらはキッパリと旨かった。エビは生簀(いけす=水槽)から取り出したもの。やっぱ東京は 違うよなあ。千葉では旨い天ぷらなんて食えないもんな。しかし、ビール中ビン で800円ってのはちょっと高いよね。


  5分ほど歩いて東京都庭園美術館。
  3年目になった日記のどこかで書いたかと調べてみたけど、書いていないみた いだ。女の子と2回か3回来て(それぞれ別w)、1人でも1回来たことがある 。つまりお気に入りなのだ。

  アール・デコという美術様式で建てられた旧皇族の住宅である。
  建造物そのものが美術品になっているということだ。今回の企画展について公 式HPから引用します。

>本展はこれまで非公開であった1階「小客室」の改修工事完了に伴い、世界的 にも珍しい宮邸独自の精緻な意匠を堪能していただく、3年振りの建物公開展で す。「幻の建築」と讃えられたアール・デコの精華をお楽しみください。さらに 、ルネ・ラリックの香水瓶や皇室の記念品であるボンボニエール(ボンボン等、 砂糖菓子を入れる小箱)も特別展示いたします。

  あれ。
  ってことは、前回も建物の内部を観た記憶があるから、それは3年前ってこと なのか。おかしいな、計算あわないな、いつ来たのかもアレだが誰と来たのかも ナニだよな。困るなァ。


  「小客室」の改修工事は壁紙の修復がメインだったようだ。
  これを観たから特にどうというものではないが、アール・デコの雰囲気が好き な人はたまんないよね。

  外国人観光客が多い。
  今回は建物内部の1部が撮影可とされている。ただしフラッシュや三脚の使用 は不可、一部の部屋や借り物(上の香水ビンとかね)も不可。しかし建築美術フ ェチにとって「建物内撮影可」というのは珍しいことなので、お好きな人たちは 写真とりまくり。

  しかし、ある外国人観光客はフラッシュ使いまくり
  そのたびに係員が注意をするのだが、どうもわかってくれない。係員の使う英 語がわからないようで(たぶんフランス人なんだろう)、どうにもならない。フ ラッシュというのは flashlight というのだけど、その単語というか英語そのもの が全く通じないようだ。

  撮影可能であることは掲示の絵でわかるから、彼は写真を撮って注意される理 由がわからないらしい。
  美術館の対応もハンパな感じで、「フラッシュ・三脚使用は不可」という掲示 が英語で書かれてすらいない。あるいは英語を読む程度ならできるかもしれない が、まあフランス人だからそれでもムリかもしれない。だからって、美術館はフ ランス語対応の準備をしろってのは現実味がないしねえ。やはりある程度以上の 先進国に行くならば、英語くらいはできたほうがいいのだろう。


  1時間ちかくかけて堪能した。
  うん、やっぱり映画を観るよりずっと良かったな。仮定法と直説法は比較でき ないけど。


  今度は地下鉄を乗り継いで帰る。
  僕は地下鉄が好きではないので、苦労する。白金台駅では都営三田線と東京メ トロ南北線が同じ線路・ホームを使っているらしい。そんなことあるんだな。呉越同舟ってことだね。

  お隣の白金高輪駅まで都営三田線の車両に乗って、東京メトロ南北線に乗り換 え。
  ヘンなのは東京メトロ南北線の車両が白金高輪駅で先に待っていたこと。隣の 駅では同じホームを使っていて、この駅では別のホーム。それなのに南北線の車 両は三田線が「追いついて」くるのを待つのだろうか。意味がわからない。どう なっているんだろう?
  読者も同じかもしれないが、地下鉄を専門とするテツはきちんと理解している に違いない。

  溜池山王で銀座線へ、日本橋で東西線へ。
  久々の東西線快速を堪能しようかと思ったら寝てしまった。ちっ。久しぶりの 独りデートということもあるし、美術品を真剣に観るとすごく疲れるのだ。


  夕食は中トロのヅケ、アジ刺、鶏肉としめじの炒め物など。
  これで休暇の日々も終わり。明日から平常復帰。スケジュールを含めた「異常 な」期間である夏は完全に終わったことになる。がんばっていきましょう (^^)/~~~


追記:市進生への「定例試験復習情報」が先日の日記(ここ)の一番下にありま す。
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