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half a day |
10月28日 |
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4時間半睡眠。
早く寝たつもりだったが、結果的には変わらなかった。酒の量は減らしたが本
の量は減らせなかったということだ。
朝風呂などイロイログズグズしていたら、本八幡駅に着いたのは授業開始38分
前。
やばいぜオイこら嫁が来ないぞとマックに駆け込むが行列している。朝の9時
半なんていうヌルイ時間に行列させるなよ。30秒待ったところで見切ってモスバ
ーガーへ。作るのは時間がかかるが、全体としては作業が早いだろうという判断
。
無事に行列なくピザドッグを入手。
店で食べている時間はなく、校舎で名簿を見ながら食べる。あんまり旨くない
。こんなもんだったかな。
10時から「センター攻略英語」。
なかなかの集客状況。去年は中間層の受講が少なくて精彩を欠いたので(ヒマここ)ちょっと安心。これはカンフェリーなどの強引な受講誘導のおかげだろう
。すでに180点を取れる生徒様は受ける必要がないし、80点以下となるとそれは
それで以下同文(^^ゞ
それにしてもしかし、市進の状況もさることながら、僕の状況も芳しくない(
かんばしくない=良くないことを遠まわしに伝える言葉)。
今日くらいの人数なら、そして20世紀末期の僕なら、なんてことなく集めてい
たのだが。このあたりは常に中長期的な課題にしておかなければばらない。人気
は数であり、数は力だ。がんばろう。
当日演習なので1コマ目は監督。
80分中に見回りは6回ほど。もちろん時計を見ながら
「どのタイミングでどのあたりまで進んでいるか」
「どの問題でどの選択肢で間違えているか」
などをチェックして回る。
演習開始前に「演習時間に寝たい人は寝てください」と言ったら本当に寝てる
バカがいた。頼むぜオイ。センター試験は見直しでどこまでミスを直すかが勝負
の試験でもある(見直しのポイントは来週軽く説明します)。
やつ(このくらいの蔑称で何も問題はない)は問題を解き終わっているみたい
だ。
よほどできる奴なのかと後でチェックしたら200点満点で170点もいっていなか
った。なんちゅうか、本当にバカしかこない予備校になっているのだな。自分が
普段教えさせて頂いている生徒ではないのが救いだが、実はそこに問題がある。
170点程度も取れないレベルで「自分はデキル」とカンチガイしていること。そ
れが主流になっていること。まあこれは別の話か。
自己採点→休憩と進んで2コマ目から授業。
2週完結の今回は全体的な展望が中心。50問の設問のうち具体的に解説したの
は10問程度。さっきの寝ていたタコも必死で聴いている。それだからダメってこ
とに再来年のセンターまでに気がつけばいいがね。もちろん注意はしない。これ
はあくまでイベント的な授業だし、majority は頑張っているから。
来週までに最低1年分は過去問を解いておくとベターとアドバイスしておく。
なお、我がサイトでもこの2年分は本試験のみ解説(毒舌面白困惑系)をアッ
プしている。2006年度分は「ここ」、2005年度分は「ここ」。後者は隠しファイ
ルなので、まさにこの日記を読んでいる人にしか公開されていていない。この手
のサービスはこれから充実させていきたいが、まだまだこれからのサイトでもあ
る。
授業後に質問。
1人は発音問題に関して。もう1人は発話強勢に関して。どちらも来週話す予
定のネタだったが、せっかく来てくれたのでアドバイスする。さすがにこういう
イベントに参加するだけあって意識は高いのだな。
土曜日は平常授業が4コマある。
1時過ぎに校舎を出て食事へ。日下部病院の斜め向かいの中華Sへ。そんな説
明されても地元民しかわからんが。チンジャオロースー定食924円。ここに来た
のは久しぶりだが、何となく味が落ちたような。ランチだから手抜きなのかもし
れない。要検討。おおげさだな。
ミスタードーナ×に寄る。
なんか知らないがイベント中のようで、ほぼ全品割引。大好きなフレンチクル
ーラーと初耳のメープルマフィンで220円をおやつ用に買う。
「ドーナツを買ったお客様に!」ということでプレゼントを貰う。茶碗と味噌
汁椀のセット。こんなんで儲かるのかな。なお、ミス×のプレゼントはいいもの
が多い。利益の出し方が気になるのは事実だが、裏があるんだろう。
もちろん本屋さんにも寄る。
シャポー内に新規開店したそれは、品揃えが貧弱。同じシャポー内にもう1つ
本屋があるのに、なんで2軒もあるのだろう。不思議だ。池袋西武の中だって、
書店は1軒だけじゃないか。行ったことないから知らないけど。シャポーの社長
と一晩飲み明かして実情を訊いてみたいものだ(イヤだけど)。10分の滞在で1
冊だけゲット。
校舎に戻り片付いていない朝刊を読む。
ケータイ問題。通話料無料を打ち出したソフトバ×ク=ヤフーに対してN×T
の社長だか何だかは「そんなん無視。ウチが全てにおいて上だから」とキレ気味
。そこまで感情的にならんでもいいとは思うけど。
上かどうかは知らないが、「無料」というのはどうかと思う。
安ければいい、それで良ければそれでいいというものではない。金を払って手
に入れるから価値がある。「安物買いの銭失い」「タダより怖いものはない」と
いう警句の価値は10年後くらいにハッキリすると思うよ。対価を払うことは意外
に自分を守ると確信している。たぶんね。
Cクラス。
正誤問題の当日演習を入れる。G習院大学の5問の中には、先日の定例試験に
出たのと全く同じ問題が含まれている。これがまた実にキッチリとおできになら
ない。3週間前に怒鳴られて、2週間前に再テストでいい点を取って(ここの日
記を参照)、今日になるともうできなくなっているのか?
3週間前にキレた時点で、今日この問題を実施することは決めておいた。
そこから逆算して、「あ、できるようになった」と思わせる作戦である。受講
者はご存知のように、全ての授業には巧妙なアミを仕掛けてある。「あれをここ
でやった」「あ、ここでも出てきた」「またこのパターンか」と思わせる教育的
配慮である。以前からそういう授業スタイルではあったが、この2年はボケナス
養成ゆとり甘やかし教育世代ということで、このアミの目をさらに細かくしてい
るのだ。
そしてこの結果はなんだ。
ためらわずブチキレ。
「お前らは学習障害か。3週間前に怒鳴られて、2週間前に解かされて、それで解
けるようになったらすぐに忘れるのか。3歩歩いたら忘れる、ニワトリか。お前
らの辞書には進歩という言葉はないのか。ミドリムシか。大学なんか行って意味
があるのか。どうせ行ったところで、その先はフリーターかニートだ。行くだけ
ムダだ。さっさと受験をやめろ。予備校もやめろ。お前らには教育を与える価値
がないッ!!」
とまあ現実はこの3割カットくらいだが(7割は本当なのか・・・)、それに
してもどうにかならんか。
冷静に考えてみると、今の日東駒専あたりまでは、この程度の学生で運のいい
人間が入学切符を手にしているのだろう。
大学進学率は18歳人口の5割程度だから、ある程度の学習効果を会得(えとく
=手に入れること)する1世代あたりの割合は多くても全体の10%以下だろうか
。ということは、1世代の90%に学習能力がないことになり、社会の下流化どこ
ろか日本全体が下流化することになる。勝ち組負け組なんていうレベルではなく
、1部の特権階級が多くの愚民を従えるのが日本ということになる。おおげさか
もしれないが、それがこの国のためにとって良いことだとは思えない。愛国者の
1人として、真剣にそう思う。
Lクラス。
5コマ目ということで疲れは隠せない。1コマ目は監督だったので体力的には
問題ないはずだが、睡眠不足が響いてくる。休み時間に甘い紅茶を飲む。
6コマ目。
腰痛がひどい。かなり苦しいが踏ん張る。幸いなことに、例年は搾りカス状態
のLクラスは今年に限って好調。ちゃんと努力しようという生徒様だけが我がク
ラスに残った。前述の「数は力」の議論は別として、これはこれで1つの世界な
のかなとも思う。体力と腰はきついが「単語がわからなくても読む方法・正解を
出す方法」など真剣に伝える。
学力をつけさせる一方で、学力なしでもしのぐ方法を伝える義務がある。僕に
しかできない授業が世界のどこかに必ずあると信じて。
6コマを終えて一服。
同じく煙草飲みであるカンフェリーのF先生と軽く情報交換。もちろん生徒様
に関してだ。専門学校志望から大学進学に切り替えた生徒様の話なども聞く。そういう生徒様もいるのだから、上に書いたような断言はいけないなと反省。ステップアップを計るべく頑張っている生徒様もちゃんといるのだ。
詳細に及ぶ必要はなく、どんな感じなのかお互いに伝えておくのが
大切。
無能なカンフェリーだと必要以上に細かい話題を振ってきて、しかもそれ
が局所的で面倒なだけだが、彼は軽く触れることの重要性を知っている。
しかしこれも今の市進と、僕個人の課題ではある。
軽く触れ合うこと。共有しすぎないこと。微妙な間合いを計れる関係を築くべ
きだし、会社も僕もそれに向けて努力する必要がある。手をこまねいている場合
ではない。
21時36分にタイムカードを打つ。
偶然だがちょうど12時間の滞在になった。手に入れた時給は8時間ぶんになる
。僕はそれだけの仕事をしただろうか。悪くはなかったと思いながら最寄り駅で
降りると雨。長い一日で長い日記になった。
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