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江東区散歩 5月5日
  お昼前に都営新宿線森下駅で下車。
  今日も楽しく独りデート。いい天気だぁ。やけくそ。

  まずは昼飯でも食べるか。
  徒歩5分ちょっとのどぜう(どじょう)料理の老舗『どぜう 伊せ喜』を急襲 。東京でどぜうを食べるなら、この店か『駒方どぜう』(訪問過去日記はここ) くらいしかない。どんなものかと気になって5年くらい過ぎていたのだ。

  けっこう空いている。
  やはりゴールデンウィークは都心散歩が狙い目だったようだ。まずはエビスビ ール中ビン(老舗なので生は置いていない)を注文し、もちろん「丸」を注文。 「丸」は丸鍋、つまりどぜうが骨抜きなどされないままに出てくるものだ。この 手の老舗ではごちゃごちゃ注文しないのがカッコイイ。晴れたお昼にどぜうでビ ール、イキだぜ俺って。

  あんまり旨くない。
  この店は天然モノが売りなのだが。確かに旬にはちょっと早いが、これで2,200 円って高すぎないか。たしか『駒方どぜう』は1,400円だったはず。店の雰囲気は 悪くなかったが、これも『駒方どぜう』本店には負けている。お会計は3,000円。 中ビン1本800円かよッ!


  『田川水泡のらくろ記念館』を訪問。
  のらくろ、ねえ・・・。著者の田川水泡が生まれ育った土地とのこと。近くの 通りは「のらくろード」と命名されていて、歩行者天国になっている。のらくろ グッズも売られている。「のらくろTシャツ」とか。いまどき買う奴いるのかよ 。二条城のペナントもビックリだぜ。
  高校生の読者様に質問させていただくが、のらくろって知ってますか? 知る わけないよな。知ってたらヘンだよ。ちなみに、マンガ『のらくろ』については 「ここ」の過去日記で書いてますね。


  隅田川付近を散歩。
  清洲橋のたもとからの眺めは「ケルンの眺め」と呼ばれているとか。ナンだよ ケルンってのは。ガイドブックには「ドイツ・ケルン市のライン川に架かるつり 橋をモデルにしてナントカカントカ」とある。だからってなんでケルンなんだよ ッ! 江東区だろうが、ここは。気取るな。

  しかもそのそばには「芭蕉稲荷」がある。
  松尾芭蕉ですね。このあたりに芭蕉庵があって、『奥の細道』の旅がこのあた りからスタートしたとか。さいですか。街のあちこちに芭蕉翁の銅像がある。渋 いといえば渋い。


  ズルズル南下して清澄庭園、ではなく隣接する清澄公園へ。
  ここは良かった。すばらしい。江東区、あなどるべからず。ここには前にも来 たことがある。緑がたくさんあって、木陰にベンチもたくさんある。人は少ない 。さすがに千葉とは違って、東京には良い公園がある。それだけ緑が密集してい るということだ。風が抜けていく木陰のベンチに腰掛けて1時間ほど読書。

  『一枚の絵葉書』沢野ひとしを読了。
  著者はイラストレーター。よく話題にあげる椎名誠の高校時代からの友人。本 業とは別に小説やエッセイを数多く書いている。

  旅を中心とするエッセイ。
  椎名に「ワニ目画家」などと言われた不思議なイラストを描くわりには、しっ とりした文章。どこかに行って、何かを見つけ、それを「ふーん」と無関心(か な?)に描く文章。名エッセイではないけれども、ホッとさせるような落ち着い た筆致が良い。特にオススメするほどでもないかな。


  清澄庭園は混雑しているようなのでパス。
  1回来たことがあるからいいや。腹減ったな。近くの深川めしの名店『深川宿 』に行ってみるが、行列ができている。すげえな。パスして南下。門前仲町近く まで10分ちょっと歩いて富岡八幡宮へ。

  「自動車祈祷所」というものがある。
  なんだそれは。よくわからないが「成田山」という文字も見えるから、分家の ようなものなんだろうか。自動車にキトウをするのか。祈祷してどうなるのか。 すると事故にあわないのか。おまじないか。自動車税が安くなるのか。若い嫁が 来るのか。自動車に嫁が来てどうするのか。誰か教えてくれ。

  ガイドブックを取り出すと、近くに「深川めし」の文字がまた見える。
  行ってみると本とは違って、さっきの『深川宿』の支店になっている。しかも 空いている。ラッキーと入店。深川めし1,890円。しかし高いな。ノドが乾いたの で生ビール550円も注文。ダイエットはどうなった、俺?


  深川めしのイメージ
  しょう油で炊き上げたアサリが、かやくご飯に似た炊き込みご飯(←ショウガ が利いて香ばしい)にのっていて、ほっくりむしゃむしゃウマウマ。ですよね。 僕の記憶違いなのかな。

  出てきたのは、ご飯の上に甘いミソで煮込んだアサリ汁がどっちゃりとかかっ ている。
  汁が大量で、ハッキリ言って猫メシ状態。こんなんだったかな。むしゃむしゃ 。どろどろぐしゅぐしゅ。なんだこれは、犬メシか? あれ、猫メシか? 俺が 千葉県民だと思ってバカにしているんじゃないのか。

「千葉モンか。アサリ汁でもメヒ(飯のこと)にかけとけ」

とか調理場で言ってたんじゃないか。サ行くらいちゃんと発音しろ。
  しかし、あるいはこういう種類もあるのが「深川めし」なのかもしれない。江 東区民は正確な情報を公開するように、よろしくタノム。


  恒例の余談になるが、サ行を江戸っ子が発音できないのは現代でも確実と思わ れる。
  というのは、この店の店員は「七味(しちみ)トウガラシ」のことを「七色( なないろ)」と呼んでいたからだ。ナナイロとは、ほとんどの日本人が言わない のではないか。もちろん意味はすぐに通じたが、この発音は初耳だった。やはり このあたりもネイティブの本音を聞きたい。
  なお、僕は3歳になるまで東京都民だったことを付記しておきたい。


  門前仲町駅周辺はおもしろい。
  飲食店がたくさんあって、夜に飲みにくれば楽しそうだ。実際に一度来たこと がある。5年くらい前だったか。ウマかったんだよなあ。その炉ばた焼き屋の前 を通る。ラーメン屋もたくさんある。今度はこの町と月島をセットにしてみよう 。

  帰宅してウダウダする。
  大阪の遊園地エキスポランドで死亡事故があったというニュースを観る。『風 神雷神U』という「立ち乗り」のアトラクションということ。なんかこれ、5年 くらい前に乗ったことがあるような。恐がりの僕が「立ち乗り」なんか体験した のはその1回だけ。たしか「立ち乗り」のアトラクションが2つあって、よ り危険ではない( less dangerous )ほうに乗ったはずだけど。
  それともあれは『ドドンパ』だったかな。ドドンパは富士急ハイランドだっけ か、忘れた。ウェブサイトで確認しようとしたが当然つながらず。お見舞い申し 上げます。


  夕飯にアスパラガスの豚ロース巻を作る。
  初挑戦、ノンレシピだったがピタリ決まった。シャグシャグとして、なおかつ 豚肉の脂が旨い。スーパーなどでは「焼くだけ」のこれが常に販売されていて、 「こんなの簡単じゃないか?」と思っていたのだ。手間はかかるが、今月か来月 に「一膳」に加える予定。乞うご期待!


追記:エッセイ254「スーパー」をアップしました。
追記2:書いたあとで調べたら、僕がイメージしていた「深川めし」は弁当仕様 ということが判明。早く言え(-_-メ)

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