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ネガティブプア |
5月24日 |
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妙な汚れ方をしている部屋だった。
汚いというよりも、砂粒が部屋の中に入り込んでいて畳がザラザラするのだ。
むかし、千葉県は御宿で泊まった民宿はこんな感じだった。潮風が湿気を運んで
くるような。
外にはイノシシが2頭いる。
襲い掛かってくるようなものではなくて、『バンビ』に出てくるような(出て
きたのかな?)かわいらしいイノシシだ。ウリ坊と俗に呼ばれる仔イノシシも2
頭いる。4頭とも僕になついていて、体をすり寄せてくる。うーん、イノシシに
モテてもしょうがないのだが・・・目が覚めたのは9時前。夢の研究は続いてい
る。薄曇。
朝食は卵とじウドン。
昨夜の湯豆腐のだし汁とシメジが残っていたので再利用したわけ。まずまず旨
い。さて今日は完全オフの木曜日。何をしようかな?
その瞬間、非常にフキゲンなことに気がつく。
理由はわからない。布団干しができない程度の晴れ方は関係ないはず。月末で
お金がないことも、観たい展覧会がないことも、独りデートに出る動機がないこ
とも関係ない。これはまずいなとソファに横になって読書。
『さくら日和』さくらももこを読了。
のんきで平和なエッセイ集。文字が大きくて内容がほがらかでのんびりできる
。
この著者の対談集を読んだときに(感想文日記はヒマここ)「さくらももこと
はどういう人間なんだろう?」と思ったので真剣に読んだ。
漫画の画風と同様に実に平和な楽しさがある。何かに対して否定的になること
が一切ない。何につけても前向きに考えて前向きに行動している。ズバリ酒井順
子風に言えば「ポジティヴ・バカ」である(由来となる感想文日記はヒマここ)
。
僕の性格の悪さがなせる技ではあるだろうが、「そんなに何でもかんでもポジ
ティブってこたぁないだろう」と思う。
毎日いつもというわけではないが、人生の暗い面を見たり考えたりするのが普
通なのではないかと、読んでいてウンザリしてしまった。しかしおそらくもちろ
ん、さくらももこは意図的にポジティブな面だけを書いているのだと思われる。
本当に思っていることを書いているわけではないという、職業としてのワリキリ
方なのだろう。
人生の暗い面ばかり見るのがイヤになっている人は立ち読みなどどうぞ。
お昼を過ぎても機嫌は治らない。
それどころか「人生なんかもうどうでもいい」という自殺念慮すら出てきてい
るような気がする。こういうことは季節に1回くらいはあって、家事や雑用や仕
事をすることで紛らわしている。でも今日は仕事をしないと決めてあるし、家事
も雑用も特にない。こいつはいかんぜと外出。
自宅の近くに最近できた焼き鳥屋でランチ。
焼き鳥丼630円。まずまず旨いし安いが、特別なこともない。まだ機嫌は治らな
い。イライラしている自分がイヤになって、すぐに帰宅。何かに触れれば触れる
ほどイライラが増しそうなので。香りのいいコーヒーを立てて読書を続ける。珍
しく音楽はかけない。何かの音がするたびにイライラしているという予感がある
ため。
遅い午後にプールへ。
プールは混雑している。25メートル×2で片道コース。そこに7人
くらい。それもきついが、どうした
ことが遅い泳ぎ手( swimmer )ばかりなのだ。遅いくらいなら良い。
25メートルの
途中で立ち止まるなんてこともあるのだ。この時間帯のコース分け。
1、歩行者用
2、初心者用
3、中級者用(←ここに我存在)
アホか。
25メートル泳げないやつが、どうして中級者用にいるのだ。
わきまえろ。身の
程を知れ。ってか、どけ。
江東区の辰巳に国際水泳場がある。
そこは競技用なので片道50メートル。深さが1.5〜2.5メートル(可
動式!なの
で3メートル以上のときもあったはず)ということもあるのか、このコースで泳
ぐ条件は以下の通り。
「300メートル以上、立たないで泳ぎ続けられること」
聞いたか。
50メートルのコースで300メートル以上だぞ。25メートル泳げない奴
はプールに
来るな。と書くとちょっとムリがあるけど、初心者用に行けよな。だいたい、途
中で立つならどれだけ初心者用が混んでいても問題ないじゃないか。
というわけで750メートルであきらめる。
プールは運動と健康のために通っている。しかしまた一方で、くつ
ろぎたいか
ら通っているという面もある。混雑して(しかも初心者ばかりにジャマをされて
)くつろげるか。否。
それでも運動したので少し気分は治っている。
相撲観戦。朝青龍が2敗目、白鵬は全勝を維持。残り3日なので朝青龍の自力
優勝は消えた。よほどのことがなければ白鵬の優勝になるだろう。つまり白鵬が
横綱を張ることになりそう。問題は一つだけ。
「既に優勝を決めた白鵬が、千秋楽(最終日)に朝青龍に負ける」
こうなると、「白鵬は連続優勝したけど勝負強くないのでは?」という話題に
必ずなる。僕としては、朝青龍はもう独り横綱に飽きているから新横綱が必要と
いうところだが、どうなることか。
夕飯。
残りの食材で「しのぎ飯」だ。一昨日の焼鮭をあたため、アスパラをバター焼
きにして、ゴーヤーの酢の物を作って・・・というメイン不在の料理。悔しいの
で1切れ残った鶏ササミでサラダを作る。
1、鶏ササミを水と酒で煮る
2、キュウリ千切りを塩もみ
3、2に1を加え、豆板醤としょう油とごま油で和える
4、3に大葉の千切りと白ゴマをかけて完成
食べて終えてから食後のワインのつまみを作る。
殻つきの落花生を剥いてバタピーを作るのだ。皮むきに苦労して(茶色の薄皮まで
剥くんだぞ!)、バターと塩で炙る感じ。理論的にはこれでキッチリできるはず
。
しかし失敗。
火を通しすぎてピーナッツの周りが堅くなってしまったし、バターも多すぎた
。失敗して前進するから生きる価値があるのだろう。
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