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自虐の日々 |
9月10日 |
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7時起床、くもり。
新聞休刊日なので朝食が早く済んでしまう。昨晩読み終えた本の話題からで失
礼し申上げる。
『ロックンロール』大崎善生を読了。
著者の本は文庫になったときに買うようにしている。
タイトルの小説を書く小説家自身を描く一種のメタ小説。なかなかよろしい。
著者の作品の中では、良い意味で軽い小説だ。
これまではどちらかと言えば人生の暗い側面を濃い筆致で描いていたけれど、
書き方をできるだけ軽くしたというところ。ユーモアがあちこちに頻出するし、
読後感もスッキリ。いぜん紹介した『ドナウよ、静かに流れよ』(ひまここエッ
セイ)のような著者独特の重さを期待する人には物足りないかもしれない。もっ
とも、僕は前回読んだ短編集で「ちょっとまずくなってきたかな」(ヒマここ)
と思ったので、本書で著者がスタイルの幅を広げてくれたことを嬉しく思ってい
る。
「メタ小説」という特殊な表現についても言及したい。
が、日記なので今日はここで切り上げてそのうちエッセイで。いまの言い回し
が異様に頻出する結果、感想文がたまりまくっている。よほどの本好きでないと
「最近はこんな読書」シリーズは読まないだろうから(自虐)、面倒な話題はそ
っちへ回しておこうという読者様への配慮(自讃w)。
ちなみに決まり文句は「自画自賛」なので間違えて覚えないように。
朝のうちは読書など。
早い午前にドライブに出る。家の南側の地理把握。旧居のように「とつぜん森
にでくわす」なんてことはなく、住宅街。お店のたぐいも見当たらず、見どころ
は少ないようだ。もっとも探索が進むのはこれからで、いまは自転車に乗れるよ
うになった小学生が「こんなところがあるんだ」と独り言をしながら走り回って
いるようなものである。自転車は同じか。知性も同じくらい?
整骨院へ。
例によって昼食は外食。大衆割烹と書いてある怪しい店に潜入。入ってみると
寿司屋崩れのような店の作り。ああこれって失敗したかも。寿司職人そのものも
そうだが、寿司職人崩れってのは・・・差別発言は控えよう。
日替わり定食。
カンパチ刺とアナゴの天ぷら。蒸し鶏のサラダ風とおしんこがついて、味噌汁
とご飯。味は普通だったが量が少なすぎて話にならず。カンパチ刺なんて、大き
目のライターくらいの大きさを3つに切り分けたもので(大きさで、ではない)
、イマドキ系の「でかネタ回転寿司」のほうが量が多いのではないか。
オーダーも不思議だった。
その時点で「ご飯と味噌汁はどうしますか?」と訊ねられた。値段の問題・あ
とで追加は可能かどうかの問題には言及されなかった。挙句に、
「生卵はつけますか?」
とまで問われた。ここは牛丼屋か。そもそも、昼飯に生卵を食べる奴がいるのか
。きっと、もう来ないだろう。授業料は800円だった。安くはなかった。
いったん帰宅してから手話教室へ。
講習のために1回休んでしまったせいもあるのか、勉強が遅れてしまった。た
った1回でこんなに差がつくのかというほどダメダメだった。それなりについて
いけてるな、まあまあ面白いなと思っていただけに自信喪失。こんなんでヘコた
れていては生徒様と同じだが(おっと)泣きそうだった。どういう苦痛を味わっ
たのかは今週末あたりにエッセイで。こういうことをしていくと延々とネタがた
まってしまう・・・。
帰宅の途中で家具売り場へ。
まだやっているのかと言われれば、その通りと答える。今日は下見するだけ。
気分転換にもなることだし。
追加するインテリアを検討している。
洗面所のゴミ箱。小さなものでいい。髪の毛とか使い終わったティッシュを捨
てる程度のものだ。旧居では洗面所がリビングに近かったので問題なかったが、
新居では7歩くらい歩く必要があるため。各辺が15センチくらいの直方体サイズ
でいいから何かで代用したいが、見つかっていない。
洗面所では、イスも欲しい。
イメージは籐(とう)でできた小さな丸椅子。温泉宿に泊まると脱衣場にある
ような感じのやつね。洗面行為のときにちょっと腰掛けられると腰がずいぶんと
ラクなのだ。なくても問題ないものの代表だが、あれば便利なものの代表でもあ
る。いつか雷が落ちるような出会いがあるだろう。それより先に出逢うべきもの
があるような気もする(-_-)
部屋の間接照明はどうなったのだ。
TVの裏側などにおく、植物鉢に似たような、光を壁にあてて使う(天井では
ない)タイプを探している。街にある店では品揃えが少ないような気がする。こ
れなら先日の『IKEA』のほうが良さそうだ。あるいは、こういうシャレたも
のは都心の店舗に行かないとダメかも。
あくまで下見ということで何も買わず。
というわけで「欲しいものリスト」をさりげなく書いておいたので、僕の住所
を昨日伝え聞いた諸君は転居祝いとしてどんどん送ってくるように。なんという
ひどい人間なのだ。いやしかし、よく読むと安物ばっかりじゃないですか。そう
いう問題じゃない? あ、そう(昭和天皇風)。
帰宅して夕方にヒミツの花園を1時間半。
基本的に曇っているのに、思い出したようにどしゃどしゃと雨が降り、ものの
20分で止むことの繰り返し。晴れ間もチラチラ見える。それでいてジメジメジメ
ジメ。シロウトが決め付けたくはないのだけど、最近はあきらかに異常気象にな
ってきたんじゃないかと思ってしまう。こういう不純というか規則性のない天気
って、僕が10代の頃にはほとんどなかったはずなんだけどな。
夕飯。
今月の「一膳」メニューが決まっていない。もちろん多少のストックは用意し
てある。しかし物語が見つからなければ意味がないコンテンツなので、非常に苦
労している。そして同時に料理もオリジナルで考えなければならない。ナスを使
って作ってみた。見事なデキ。レシピは適当なので、あとは物語を探すだけだ。
たぶん中華だろう。中華だと思う。ひみつ。
昨晩の残りのサンマ刺は、かば焼きにした。
たまには3行レシピでもいこうか。材料(1人前)はサンマの切り身(一口大
)・ショウガ千切り・すき焼きのタレの3点のみ。
1、油をしいたフライパン(中火)でサンマの両面に火を通す
2、ショウガとすき焼きのタレを1に投入し、弱火にする
3、2分くらいで出来上がり
「2行だろ」
うるさい(-_-メ)
これに、キュウリの千切りを添える。アナゴきゅうり、ウナギきゅうりの要領
である。ポイントはショウガの千切りで、これを省くと甘ったるくて旨くない。
サンマと言えば塩焼きしか想起できない奥様は、お試しいただきたい。ああ、嫁
はいつ来るのか?
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