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プロパガンダ 9月17日


  9階の社員食堂にいくと、高級幹部の皆さんが会議をしていた。
  え、ちょっと待ってよ、食堂で会議なんかするなよと思ったら、「信原くん、 ちょっと君ね、席をはずしなさい」と言われた。言われなくたって外すわいボケ ェと怒鳴ったところで目が覚めた。変な夢コレクターとしての修行は続いている 。


  9時半起床。
  レベル1くらいの二日酔い。5段階で「ああ少し酒が残っているな」くらい。 昨晩はだいぶ酔って帰宅したようで、それでもちゃんと日記をアップしてから寝 たようだ。いつもと変わりなくシャワーを浴びて、部屋の整頓をして、パジャマ を着ていたから、泥酔というほどでもない。

  そんなにたくさん呑んだのかな。
  僕1人分で考えると、ビール500ML・日本酒2合・ワインボトル3分の2くら いか。時間をかけて呑んだから、ちょっと呑みすぎかな、まではいかないくらい の量だ。最近は貧乏で外に飲みに出ることが少ないから、たまに誰かと呑むとハ イテンションになっているのかも。


  日本ソバをつるつる食べ終われば10時半。
  そろり外出してドラッグストアで「キッチンハイター」と「牛乳せっけん」を 買う。「キッチンハイター」は200円もしない。こんなに便利で、こんなに安くて 採算があうのか心配になる。あ、台所用品の除菌と漂白に使うものです。さすら うのは漂泊ね。

  石けんの相場というのがよくわからない。
  たぶん20種類くらいあったような気がする。薬用とか、何とかの香りつきとか 、何とか配合とか、いろいろ。安いモノは1個50円くらいからあるみたい。「牛 乳せっけん」は1個80円くらいだった。

  帰宅して早速「キッチンハイター」を取り出し、各種除菌・漂白。
  再び外出してスーパーへ。今日もイヤになるくらい暑い。冷蔵庫がほぼカラな ので、ヨーグルトだ牛乳だ納豆だヤクルトだ食パンだといった、基本食材をそろ えるタイプの買い物。今日は祝日なので人出が多い。


  ふたたび帰宅してクーラーをつけてウダウダしていると、母から電話。
  またまた伯母たちを連れて日帰り旅行に行けという依頼(ヒマここエッセイ) 。マジかよ。車を運転できるのが僕だけなので、運転手として活用されるわけだ 。旅行は好きだしドライブも好きだけど、一人で運転を続けるしかないという義 務感とか束縛感がつらいんだよな。

  行き先は富士五湖とか。
  千葉から日帰りはけっこう遠いなあ。東名高速で御殿場経由が早いか。しかし 東京の西部に住む叔母をピックアップする必要があるみたいで(面倒だにゃー) 、中央道経由になるのか。どっちにしても首都高を経由しなければならないので 気が重い。首都高でクルマを運転するのだけは避けたいといつも思っている。あ れほど面白くないドライブもない。


  昼食に焼きウドンを食べてから読書。

  『留学で人生を棒に振る日本人』栄陽子を読了。
  留学カウンセラーの著者が、留学の危険性を語る本。
  サブタイトルは「英語コンプレックスが生み出す悲劇」。失敗する留学の様々 なケースや理由や事情を説明している。まずまずの良書。

  要約すれば、本書の主張は「よくわからないのに留学に飛びつくという安易な 行動はやめなさい」ということである。
  たとえば、留学エージェントなどと自称する人々の「マルチ商法まがい」の宣 伝について。

>数年前まで、日本の高校生の下に「指定校推薦」と書かれた封筒が届いていま した。いわゆるダイレクト・メールなのですが、地味な茶封筒にもっともらしく 「指定校推薦」と書かれていると、受験を控えて神経質になっている高三生は反 応してしまいます。

  このあとで留学エージェントの誘導に導かれていくとどのようなひどい目に会 わされるのか、どうしてこういう「商法」が成り立つのかが描かれている。
  また、特に「英語力をつけるための留学」の危険性に関する言及が多く、留学 というシステムの理解の欠落が悲劇を招くのだと繰り返し主張されている。留学 先の大学によって実情が大いに異なるというあたりも丹念に紹介されている。な お、論じられている留学先の国はアメリカが中心(一部ヨーロッパやオセアニア の記述もある)。

  ただし、本書は留学をしないことを薦めているのではない。
  現状をほとんど知らないままに、留学=英語力を身につけるといった程度の認 識で留学するのが良くないことだとしている。言い換えれば、ちゃんと現状を知 った上で自分にとって必要な留学を見つけなさい、ということである。留学とい う響きに「何となく」のアコガレを抱いてしまう高校生や大学生は、最低でも立 ち読みくらいしておきたい、ってとこですかな。


  夕方に窓掃除を始める。
  最大の苦手で、もっとも興味のない掃除が窓ふき。何しろ、旧居にいた7年4 ヶ月にわたって1回くらいしかやっていないのだ。窓越しに外を見る習慣がない 、というのは前にも書いたかな。ま、たまには宗旨替えも良かろう、新居なんだ し、窓を磨くことで嫁ゲットチャンスも増えるだろう、と行動。増えるかあ?

  いやはや大変な作業ですな。
  全部屋がバルコニーに面している。1部屋の窓は開閉していない(←これを「 はめ殺しの窓」と俗に言います)もの。それを除いても、キッチンで1枚、リビ ングダイニングで5枚、洋室2つで4枚、合計で10枚の窓を磨かねばならない。 予想された以上に外側は汚れていて、クリーナーを使う前に3回も拭かなければ ならなかった。

  クリーナーは「ガラス・マイぺット」
  これも花王だな、不自然だな。前述のように窓磨きをほとんどしてこなかった わりには、2本も在庫がある。しかもどちらも使いかけ。わけがわからぬ。こっ そりと細胞分裂したのかもしれない。ついでに洗面所の鏡も磨く。何とか2時間 弱で全てを終えて、ピッカピカ。というほどでもないな。汚れた3枚のゾウキン で満足感を得る、このあたりが窓磨きの楽しさなのか。


  入浴。
  なんだ、風呂にも鏡があるんだな。さらに風呂のドアにも窓をはめ込んである 。つまり浴室から洗面所が見え、洗面所からも浴室が見える。ここで一句。

我が裸体 見えてどうする 窓越しに
独り暮らしの 秋の夕暮れ

  歴史に残る名句だ。そのうちこっちも磨かないとなあ。けっこう面倒だよね。


  夕食には久しぶりに「イクラのしょう油漬け」を仕込んでおいた。
  もちろん旨い。大根オロシとともにサッパリといただける。ほかにはサーモン トラウトの刺身や冷奴など。

  日本酒は新潟県小千谷市の「越後の長者 純米酒」。
  すぱっとキレのよい辛口。香りですら辛い。これこそヌル燗で味がほぐれるだ ろうな、という予感がある。もっとも、まだまだヌル燗の季節には遠いほど暑い 。


  まだ7時過ぎ。
  ニュースでは総裁選の街頭演説を報道している。福田さんは親父(むかし首相 だったんですよ)に似てきたよなあ。麻生さんはムダに演説が面白いよなあ。し かしこの街頭演説合戦、何のためにやっているのかなあ。論戦をしたことにして 、世論の批判を交わそうとしているようにしか思えないよなあ。どうせ談合なん だよなあ・・・やめやめ。
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