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だって偽善者ですから! 9月26日


  9時半起床。
  昨晩は中秋の名月ということで、月を眺めていたら20分くらい過ぎてしまって夜更かし。たしかに月には狂気が宿る。向かって吠えれば、キミも今日からオジー・オズボーンか萩原朔太郎か?! どっちもあんまり有名じゃないですね、すいません。


  10時半から行動。
  PCのバックアップ。ファイルは全部で30個くらいあって、1個に30秒もかか らないものもあれば、数分かかるものもある。この作業をじっと見ていても意味 がないので、すき間時間に一昨日の「スーパー袋三角折り」の続き。一昨日の日 記が家事の話題に終始したのは、昨日紹介した本を読んでいたため。単純だよな (^_^;)

  1分くらいのすき間時間は、一日のあちこちにある。
  たとえば、PCを立ち上げるまでの数分。コーヒーのお湯がわくまでの数分。 もしそういう時間に一箇所に立ち止まることができれば、本を読む。立ち止まれ ないなら、洗濯ばさみの整理をする。そういう時間を細かく使っていかないと、 家事は進まないし読書も進まない。受験生ならば、暗記物の時間になるだろう。 まさか、単語暗記なんかのために、20分も座っていたりしてないですよね?


  そろり外出して買い物。
  押入れ用の防虫剤とか、木ネジとか、キムチとか。わりに統一感のない買い物 。わりに大きな100円ショップが発見できて良かった。またまたガーデニングの材 料なども少し買い揃える。10月の定例休みに作業をするつもり。

  帰宅してキムチでご飯。
  家の近くに韓国ネイティブ系の店があって、日韓友好のために・・・というは ずはない。うどんを食べたからってカナダとの友好関係が促進するわけじゃない し。どんな味がするのものかと試してみたわけ。カクテキ(大根キムチ)を食べ たところ、普通。地元密着系の店だからひいきにしたいけど、これじゃあなあ。

  食後の木ネジ。
  無事に適切なサイズが発見され、ユキヒラ鍋の修理。木の取っ手を2本の木ネ ジで固定する。こりこりとネジを回しこんでいくのが快感。ほどよい抵抗がある のが良い。ぴたっと決まってとてもいい気分。鍋のアルミ部分はべこべこになっているけど、あと1年は使えるね。偽善系エコロジストの行動はここまで。


  午後になってコーヒーを淹れて、PCの前に座る。
  まずは来週分のプリント作り。使いまわしプリントなのでそれほどの手間はか からない。それでも小1時間くらいか。今週の金曜からの4週目の授業では重要なアドバイスをする、そのためのもの。他にも少々の下調べ。リビングにはダイニングテーブルもあるから(矛盾か)、2つの机を行ったり来たりできて便利。

  ついでにエッセイのアップ作業。
  そろそろアップしようと思っていた文章を読み直したら納得がいかず、書き直 し。下らなければ下らないほど真剣に書きたくなる。こういう無駄で無意味で無 意義で生産性のない遊びのことを趣味というのだろう。1日に、短くても趣味の 時間を楽しめるのは良いことだ。午後には布団もちょっとだけ干せた。


  急ぎプールへ。
  帰りしなに弁当屋さんに寄って、ハンバーグ弁当をおかずのみで。しかし付け 合せのシュウマイなどがつかず、貧相な2回目の昼食になった。貧相と貧乏は字 が似ている。同じ漢字が出てくるだけか・・・と市川校へ。

  唯一手ごたえのハッキリしないQクラス。
  立て直すために授業のペースを少し(10%くらい)落とす。ふつうは負荷を上げる方向で授業を構成する時期ではある。でも今の感触だと空回りするかなと自重。手話を習うようになったおかげで、学習者が「ゆるめてほしい」と願う時期もあるのかな、と考えるようになった。もっとも、何度でも繰り返すように、受験は締め切りがあるゲームなので、そればかりでもいけないのだけど。授業の最後に、

「このクラスだけ反応が良くない。何かが少しずつおかしくなっているはずだから、建て直しをはかるように」

と軽く説教。
  もっとも、上のようにそのまま言ったわけではない。説教は具体的でなければいけない、というのが方針。


  帰宅して将棋の王位戦の結果を確認。
  羽生王位が負けて、深浦八段が新王位に。う〜ん、中盤まで不利だった羽生が勝ちスジのあるところまで盛り返したんだけどなあ。これで二冠に後退。このままズルズル負けるほどの凡人ではないから、巻き返しに期待。

  一方、深浦八段はうまく一発を決めた。
  「羽生にもっとも強い棋士」として登場して、ここで3連敗で敗退となってはメンツが立たなかっただろう。タイトルホルダーになってからもしんどいのが本当のハイレベルの棋界。また同時に、タイトルが棋士を強くする面もあり、今後が楽しみになった。


  夕食。
  今日のメインは牛もも肉の西京味噌漬け焼き。なかなかの仕上がりだった。そのままステーキにするとイマイチかな、というくらいの値段の肉には向きそうな料理法だ。

  日本酒は牛肉にあわせて、宮城県の「まなつる 特別純米 ひやおろし」。
  実は先日知人宅に訪問したときに手土産にした(ヒマここ)のと同じもの。人と一緒に呑むと雰囲気で飲んでしまうから味がわからないことが多い。試飲してから銘柄を決めたから、旨いとわかっていた。そこで自宅用というか自分用にも買っておいたわけ。

  そのときも「あれ、これは旨いな」と思った。
  しかしやはり独り呑みではないから、雰囲気で美味しく呑めているのかとも思った。誤解のないように言うと、雰囲気で美味しく呑めるのが最高の酒である。どんな安酒でも、高くても、楽しい場所での楽しくて美味しい酒はある。それは間違いないことで、何よりも幸せなことだ。

  しかしまた一方で、純粋な味の評価もできるようになりたい。
  そこで試してみると、いやはやこれは旨い。僕はかねてから主張しているように「酒はヌル燗、または冷や」を主義にしているが、これは生酒(火を通していない酒)なので冷して呑む。精米歩合55%ということもあるのか、余計な味がしない。やや甘口で、すっと入っていく冷酒ならではの食感がある。吟醸香は全くない。あくまで酒の味だけ。たまには、こういう酒もいい。


  今日の授業でこういう話をした。

「どんなに具体的な記述が続いても、著者が言いたいことは、実はそこにはない。いい布団干しだった、飯が旨かった、ビールも良かった、そして本当に言いたいことはそんなことじゃなくて、『今日も一日を楽しく過ごせた、良かった、受験生もサラリーマンもみんな頑張ろうよ』というメッセージがあるんだ。それこそが主張なんだ」

  「受験生も・・・」のくだりで感動顔(#^.^#)の生徒様数名。

  ふふふふ、わしが偽善系とも気がつかずに・・・。


追記:エッセイ272「『あなたの呼吸が止まるまで』」をアップしました。
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