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今年も一番長い日 3月3日


  8時前起床。
  朝の寒さも確実にゆるんできて、朝食時にエアコンを使うことがなくなってき た。今日はいろいろとやることが。


  9時40分から、2年ぶりに「将棋界の一番長い日」をTV観戦する。
  詳しくは過去日記に譲るとして(好きここ)、簡単に言えば最高峰の将棋をま とめて5局も見ることができる一日になる。

  一昨年の今日とは違って、TV中継の時間が長い。
  午前中に2時間半ほど、午後から夕方に3時間ほど、夜は10時45分から深夜2 時までと豪華だ。朝10時から各6時間持ち、昼食と夕食休憩が1時間ずつ入るか ら、

フルに時間を使えば日付が変わるころに決着

することになる。序盤・中盤・終盤と全てを見られること自体が素晴しい。


  解説は深浦王位、聞き手は千葉女流三段。
  千葉は歯に衣を着せない「迷聞き手」として知られている。この「迷××」っ て、古い日本語だね。

  ある矢倉戦の解説。

千葉「これは羽生、いや羽生先生の著書でよく勉強しましたね」

  彼女が言おうとしたのは『羽生の頭脳』という書名。
  NHK系なので商品名に属するからマズイ、という判断なのかもしれない。一 般に、将棋棋士を呼び捨てにすることはない。だいたいは「××先生」、あるい は「竜王」や「二冠」などの呼称を加える。

  数分後。

深浦「これは『羽生の頭脳』で詳しく論じられていますね」
千葉「あの、ズバリ言っちゃっていいんでしょうか

  ここが千葉のおもしろいところで、サッと流すことができない人なのだ。


  お昼前に、駅前のどうでもいい系中華料理店でチャーハン。
  注文して3分くらいで出てきた。駅前店とはいえ早いね。お味は普通だったけ ど、具がチャーシューと卵だけってどういうことよ(@_@;)


  その足で手話教室へ。
  DVD見学形式の授業も一息ついたので、テキストを使わずに総合的な演習。 鬼講師T先生の出題。

「あなたが彼に言ったことを彼は理解しましたか?」と表現しなさい。

  たったこれだけで60分かかった。
  T先生の方針らしく、生徒各自が自分の方法で表現することを求められるのだ 。

  日本語対応手話(1対1対応の手話)の場合、これは簡単。
  文字通りに「あなた、彼に、言った、こと、彼は、理解しました、か?」とや るだけ。やるだけと書いたけれど、実際にはそれを覚えるのも大変。主語の明示 と主語の空間的位置を考えて表現するように、という授業だった。

  すごく疲れた。
  これを覚えなさい、これはこういうものだから、という授業が、学習者にとっ ては面倒だけどラクなことだ。どうしてかを考えなさい、というのが最も骨が折 れる。習ってないからわからない、知らないからわからない、というのでは何も 産まれない。言うまでもなく、受験に敷衍させている、のではない。受験は締切 りが時間が決まっていて、僕の手話はそうじゃないから。


  帰宅途中でプールによって、またまた将棋観戦。
  夜が遅くなりそうなので2回目の昼食は夕方6時前。これは早めの夕食でしょ うか。レトルトのタラコソースでパスタ。中継は6時に終わり、授業の準備をタ ラタラ、読書をちょこちょこ。

  『セカンドクラスの添乗員 ラストツアー』稲井未来を読了。
  元添乗員によるエッセイ風実録。
  とりとめもなくツアー旅行の様子が辛口で語られる好著。本書の1冊目にあた る『セカンドクラスの添乗員』と横に並ぶ内容なので、興味のある人は「ここ」 の感想文日記をどうぞ。


  夕飯の時間をできるだけ後ろに引っ張る。
  11時前から午前2時までTVを観なければいけないなんて苦痛だ。義務じゃな いけど。夕飯と言えば晩酌で、晩酌と言えば即座にオヤスミ→5秒後グーグーと いう生活リズムなのだ。ここまで、午後8時前に書いた。

  夕食を終えて、今は午後11時になる直前。
  名人戦挑戦者は羽生二冠に決定。最終局を迎えるまで、羽生は7勝1敗、追い かける三浦八段は6勝2敗。羽生は勝てば三浦の結果に関係なく挑戦決定で、谷 川九段を早い時間で撃破、という結果。もちろん、

この将棋が一番気になっていた

ので残念な感じも。これで羽生は、3期(=3年)ぶりに永世名人に再び挑戦す ることになる。この話題はまたそのうち。


  残りは降級争い。
  2人降級のうち、1人は最終日前に決まっている。2勝6敗で並ぶのは佐藤二 冠と久保八段。順位が上の佐藤二冠は勝てば自動的に残留。久保は自分が勝って 佐藤が負けた場合だけ残留。

  11時。
  久保八段は「千日手指し直し」になった。引き分けの扱いで、30分休憩のあと に再度の対局になる。しかし佐藤はすでに優勢。お互いの結果や状況がわからな いように設定されているのがミソ。しかしそれでも、佐藤の結果に関係なく久保 は勝つしかない。

  そして、降級争いの久保の相手は、「挑戦のチャンスがある」はずの三浦八段 。
  前述のように、すでに羽生が勝っているので、三浦の名人挑戦チャンスはない 。やはりここでも、他の対局者の様子がわからないところが情況を面白くしてい る。

  11時半。
  勝っても降級の可能性が高い久保と、勝っても挑戦はない三浦の対局が再開。 千日手の場合は、先手と後手を入れかえる。持ち時間は、それぞれ1時間をプラ スする。持ち時間を使いきった久保は残り1時間。三浦は残り1時間10分。たと えどのような状況にあっても、彼らは全力を尽くす。美しい。僕の醜い日記はこ こまででいいだろう。
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