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伝えたいことはアイマイに 5月13日


  9時起床。

・冷凍ギョウザを食べたら妙な味がしたので吐き出し、台所のディスポーザーで 粉砕消滅させようとしたら詰まってしまい、あれあれあれ・・・

という夢でした。

  中国で大地震との報道。
  10階建ての病院が崩壊したというニュースもあった。日本では病院とか学校と いった施設の耐震レベルが高いと聞いている。でも、阪神淡路大震災を見ればわ かるように、高速道路だって倒れちゃったくらいだから、どうなることかわから ない。耐震偽装の問題はともかく、

我が新居はどうなるのだろうか、

というのが気になる。2007年築のマンションが倒壊したら、もう何も信用できな いと言えば言いすぎか。正直なところ実感がわかないけれど、お見舞い申しあげ ます。


  すごい寝坊です。
  9時間以上も寝てしまった。急ぎ朝食(あたたかいソーメン)をとり、ネット 巡回。渡辺明竜王のブログに、11日(日曜日)の大和証券杯最強戦の記事があっ た。

  この棋戦は昨年から始まったネット将棋である。
  1回戦の渡辺竜王・羽生二冠戦で、羽生が「時間切れによる反則負け」をした とか。羽生が反則負けをするのは初めてのことで、一般の新聞などでも報道され たらしい。

  パソコンで対戦するので、指し手はクリックで行われる。
  厳密に秒読みになるため、羽生の操作が間に合わず時間切れ負けになってしま ったとのこと。きょう僕が読んだのは、その詳細に関するエントリー(5月12日 付け)だった。ネットで対局すればいつかは起こる事件だろうし、そんなところ かな、という感じ。竜王の記事から引用。

>将棋界での本格的なネット公式戦は今年が2年目なので、こういったトラブル はある程度は仕方がないと思います。失敗を糧にして、完成形に近づいて行けれ ば良いのではないでしょうか

  バランスが取れていると思う。
  ところで去年の僕はこの大和証券杯最強戦をほとんど全て観戦していたけれど 、今年は観戦しない方針。4月から7月にかけて行われるこの棋戦は、簡単な会 員登録(無料)が必要だ。しかしそのあとで何かのシステム変更があって、会員 再登録が必要になったのだ。

  それが面倒なので放置したまま、というのが今年観戦しない理由の1つ。
  もう1つは放映(つまり対局)時間。日曜日の午後8時からということで、大 河ドラマ『篤姫』とかぶってしまう。昨日書いたようにビデオやDVDは持って いないので(みんな信じてくれないんだ、本当なんだって!)、『篤姫』を生で 観るしかない。

  するとネットとTVを同時に観ればいいことになるけれど、それでは両方を堪 能することができない。
  『篤姫』は土曜日午後1時からの再放送でカバーすることもできる。が、TV なんか観ることで1週間に45分も時間を使うことになるし、何かを手にしたら何 かを捨てろの原則で、今年は最強戦をカットすることになった。将棋に使う時間 は7大タイトルとNHK杯関係だけにしておこう、という面もある。


  お昼前にスーパー、帰宅して昼食。
  この時点で将棋の棋聖戦の挑戦者決定戦が行われていることに気がついた。将 棋ネタがかぶって申し訳ないが、好きなので許しておくんなさいまし。羽生2冠 と久保8段の対局を見ながら午後を過ごす。

  またまた激しいゴキゲン中飛車の戦い。
  またまた、というのはヒマ「ここ(今年の棋王戦:羽生と佐藤)」と「ここ( 今年の王将戦:羽生と久保)」。将棋を知らない人は、

「なんかよくわかんねーけど、同じ棋士が何回も出てくるんだな」

と思っているだろう。そうですね、その通り。タイトル戦レベルはトップ中のト ップ棋士が何度もぶつかるものなのです。

  結果は帰宅後で、羽生勝ち。
  進行中の名人戦とあわせて4冠への道が見えてきた。羽生の棋聖挑戦は3年ぶ りで、以前の日記にも同じようなことを書いている(ヒマここ)。棋聖は佐藤で (またかよ、と思って頂いてケッコウです)、6月からスタート。


  午後は様々に。
  英語の勉強とかプールとかチャーシュー作りとか読書とか。


  『うらおもて人生録』色川武大を読了。
  著者のもう1つの名前は阿佐田哲也。
  劣等生が生きていくための心の持ちようを若者に語る人生訓。文句なしに名著 。

  人生訓は、おもしろくない。
  あまりロコツに言っちゃうとカドが立つけれど、多くの人はそう思うだろう。 「自分の心を大事にしましょう」とか「草木にも魂が宿っているのです」とか言 われると、アホかと思ってしまうだろう。たしかにある程度まで年を取る(たと えば高校生くらい)と当たり前にわかっていることだし、それをあらためて説教 されても面映い(おもはゆい)というか恥ずかしいというか白けるというか。

  本書はそのたぐいの低俗な人生訓ではない。
  著者自身はばくち打ちとしてグレた青年時代をおくり、編集業をへて作家にな っても、無頼であり落ちこぼれにすぎないという意識がどこかに残っている。そ れでも何とか人生を「九勝六敗」に近づけていこうと工夫を重ねている。きわめ て抽象的なものごとを、抽象的なままに十代の人に向けてやさしい言葉で語る。

>で、まず自分の現在の実力がどの程度のものかを意識しておく必要があるね。 それも細密にすることはないが、実力は不動のものじゃないから、そのときどき の自分の状態の中で判断しなければならないね。まア慣れるとそれほど苦になら ずに、自分を客観視(外から眺める)できるようになるよ。十代という年齢は、 そういう自意識をきたえる時期でもあるんだね。
  そうして、運(不運)というのは、実力以外の全ての要素、だ。
  これもぼんやりしたいいかただが、手広く考えておいた方が掌からこぼれおち ないからね。認識というやつは、細部まできちんとしなければならないときもあ るけれども、大づかみな正確さが大事というときもあるんだ。

  僕はおそらく本書を以前にも読んだはずだ。
  たぶん中学生のころだったと思う。よく覚えていない。そのときには、何かむ ずかしいことが書いてあるなと思ったはずだ。いまこうして20年くらい経って読 み返してみると、ああそうだよなこういうことってあるよなと思わされる箇所が 非常に多かった。そういう意味では、真に

中高生が読んですぐに役立つ(理解できる)といった「人生本」ではない

かもしれない。それでも薦めておきたいというのが、名著と呼ぶ理由だろうね。


  長くなっているので先を急いで校舎に行きます。
  今日はずっと小雨で、プールをさぼろうかと思っていたのに本降りにならず、 さぼれませんでした。すごく寒くて、授業衣装は完全に冬バージョン。


  2年生のクラスで、模試復習指導。
  同じ問題を解いてもらってデキが悪かったので、来週までに復習を全てやるよ うに説教した。もちろん来週には再テストだ。去年の僕は

「最上位クラスだから自分でやるだろ」

とタカをくくっていて、この指導を実施しなかった。結果的には良くなかったよ うなので、今年はバージョンを変えてみたわけ。模試の復習の効果については明 日以降に。


  夕食。
  昼間に作ったチャーシューはまずまず。モモ肉でどうかな(普通は肩ロース) と思ったものの、それほど外していない。ただし、いつか書いたように硬すぎる のが良くない。味それ自体は市販のものと違って保存料などのアブナイものを入 れていないから良い。それでも、中華惣菜店で売っているような、賞味期限がそ の翌日までのような、しかも高価なチャーシューには迫れていない。ぜったい何 かが足りないはずだ。

  一方、チャーシューの煮汁の残りで漬けておいたゆで卵は絶品だった。
  卵のしょう油漬けも僕の研究対象料理だったが、今日でメドが立ったと言える 。簡単な

「ゆで卵を漬け汁につける」以外の方法

が見えてきた。もう少しでプロのレベルに達するだろうという自信も得た。しか しこの日記、

料理の話が多すぎないか

という疑惑も感じるわけだが・・・。
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