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やり残しはたくさんある |
11月8日 |
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9時過ぎ起床。
冷たい雨。明日からの旅行の準備をする。荷造り自体は非常に簡単で、情報の
チェックがちょっと面倒。千葉との温度差は15℃近くあるようで、現地の服装は
アロハシャツ・短パン・サンダル
になる予定。行くときか帰ってきてから風邪を引きそうだ。図書館で借りた3冊
のガイドブックを吟味して、持参する1冊を決める。
石垣島は、もう3回目だろうか。
なつかしいエッセイはヒマ「ここ」。いま自分で読んでみたら、雰囲気という
か文体がかなり今と異なっていてややビックリ。文章が上達したということでは
なくて、
なんとなく照れながら書いている
という印象がある。最近は図々しいというかアケスケというか赤裸々というか、
大胆不敵にして言語道断かつ前代未聞な書き方になっている。
話を戻して。
石垣島のだいたいの地理はわかっているし、宿も泊まったことがあるところ。
沖縄本島にも立ち寄るが(連れが南部戦跡を観たいとのことなので)、こっちも
地理はほぼ把握している。問題は2日目に行く離島で、多少の予習が必要。3冊
読んで、だいたいのところを頭に入れておく。やはり天気は悪いようだ。日ごろ
の行いが良すぎる反動だろう。
少しだけ「一膳」の原稿書き。
やっと書きたい内容が出てきた。この忙しい日にやるべきことでもないにせよ
、やる気になった瞬間がやるべき時だ。たくさんの例外はある。続いてアイロン
かけ。やっと衣替えが終了。全ての冬服にアイロンがかかったということ。
昼食は家でトロロそば。
昨日の残飯整理の続き。さすがにナスやキャベツは入れなかった。貧困生活な
ので、食材を捨てるのがココロ苦しい。
午後に「活動」。
やっと進展アリ。チャンスを頂けたことを各方面に感謝。早い話がそういうこ
となのだが、時期尚早(じきしょうそう=タイミングがまだ早い)だし、業界関
係者への配慮から、その内容をここには書けない。もちろん、しかるべき時期が
来たら公表する。
業界に関係のない読者様に少し説明。
この時期は来年度の担当授業が決まる時期なのだ。来年の収入が決ま
るか決まらないか、という季節。順列組み合わせや思惑のカラミがあって、特に
講師にとっては
非常にナイーブ
なタイミングと言える。
もちろん、勝ち組講師は何も心配していないからこの日記を読んで爆笑してい
るだろうが、そういう人ばかりではない。
僕のような負け組が数多いわけではないが、多かれ少なかれ
「信原のヴォケ、どうなかっな。早く消えろ。ってか、おれ自身のコマのほうが
ちょっと心配だよ!」
と思っている人がいるだろう。それでいいのだし、それが普通である。いかに、
ボリュームゾーンに訴えていくかが、読ませるという意味で大切なことだ。もっ
とも、マイナーな読者に配慮するという面もあって、どっちつかずかも。
なんだかねえ、我が『よびわる』もすごいことになってきた
なあ。
始めたころに、4年半後にこんなことを書くようになるとは思ってもいなかっ
たよ。何とか散り際まで続けていきたい。散るまでには、もう少し時間があるこ
とだし。わずかでもつかんだチャンスは、できる限り育てていきたい。
読書感想文を書いてから出勤。
『モリログ・アカデミィ11』森博嗣を読了。
小説家のブログ文庫化第10弾。
「10」についてはヒマここ。変わらず面白い。
著者はそんなにマイナでもないだろう、という話を10月18日の日記に書いた。
というのは、この夏に『スカイ・クロラ』がアニメ映画化されたから。どれほ
どヒットしたかは不明だけど、このシリーズの文庫(たしか5冊出ていた)は書
店で大きく宣伝されていたことだし。だからといってメジャとも思えないけれど
。
この『スカイ・クロラ』のシリーズはミステリィではないらしい。
もともと著者はミステリィ作家としてデビューしたが、このシリーズに限らず
ミステリィ以外の小説も多いようだ。というわけで、前記「10」のときまでは「
ミステリィ作家」と紹介していたけれど、今回から「小説家」に変更した。
実にどうでもいいことに拘っている。
今の「拘る」の話題で笑えた奇特な人は、森博嗣のエッセィの愛読者だろう。そ
れこそマイナだ。
さて『モリログ』に話を戻して、今回の引用。
>よく、若者がなにかにチャレンジして、やり遂げる映像を見る。終わるとさっ
ぱりとした表情で、「やれるだけのことはやった」的な喜びに溢れている様子だ
。あれは変だと思う。そんな喜びが込み上げてくるようでは、その分野でその人
物は成功しないだろう。駄目だった。できなかった。足りなかった。失敗だった
。という思いに支配されなければ、次のステップはない。小さな成功なんかに立
ち止まっているようでは、そこでやめた方が良いだろう。大きな成功を阻む最大
の障害とは、小さな成功である。
相変わらずスゴイことを書く人である。
僕も教壇でよくこういうことを言う。結果、ほとんど確実に嫌われる。小さな
成功を収めた人をほめまくるのが正しいとされている時代だから(はい皆さん、
すばらしい。よくできました! 勉強してますね!)。プロのモノカキってこう
じゃなきゃなあと僕は思うけれど、一般的にはどうだろう。
少なくとも僕は、予備校の教壇に立てば、こういうことはやりたくない。
小さな成功をホメルのは教育的手法で言えばアリと言えるが、王道ではない。
幼稚園か、ここは?と時々思う。小さな成功を収めたら、次にどうすればより大
きな成功を収められるのかに話題がさっさと移るのが、プロの仕事ではないか。
それはともかく、このくだりを読んで思ったこと。
「やれるだけのことはやった」というのは、もうこのジャンルからは足を洗う
という宣言でもあるんじゃないか、ということだ。「やれるだけのことはやった
」なら、もうやれることはないはずで、だからといって本当にないわけでもない
けれど、まあもうやめよう、という宣言のように聞こえる。だから僕としては、
誰かが「やれるだけのことはやった」と言ったか書いたかすれば、
そうか、もうやめるんだね、ふーん
くらいにしか思わない。あきれているわけでもないし、失望しているわけでもな
く、世の中には色々な言い方があるんだあと思うだけだ。
例によって、森博嗣がどこまで考えているのかわからない。
彼がよく書くように、「書きたいことを書いているんじゃなくて、読者が読み
たいことを書いているだけだ」ということかもしれない。どうであれ、たしかに
読みながら読者が何かを考えるキッカケを作る文章だと思う。このシリーズも残
り2冊、全13冊で来春がラスト。
校舎に入る前にY屋で味噌ラーメン。
きのう古文講師Sが「やはり味噌は和風でなければ」と力説していたので、和
風にしてみた。が、僕はやっぱトンコツかな。彼に言わせれば「あそこの無料大
盛りは多すぎる、キケン」となるが、空腹だとガッツリ食べられていい。すこし
ラーメンが好きになってきたかも。
授業は順調に。
以下いろいろあったが今日は忙しいので省略して、リアルタイムに今は日記を
書いている。時間短縮のためにPCのそばで食事をしながら書いている。極貧に
あえぐ我が身、冷蔵庫の整理に努めるさみしい食卓。
・納豆
・カブの昆布もみ
・メカブ
・キムチ
・冷凍食品のシューマイ
これで洗い物は僅かになるし、ゴミもほとんど出ない。明日は日曜日だから、ゴ
ミを新居内にできるだけ残したくないという意味。
ビール1缶、日本酒1合。
日記を書きながらだと落ち着かないが、ある程度は食べないと体力が落ちる。
明日は3時半起床で始発電車に乗る予定。アップ作業をする前に洗い物。寝室に
干しておいた洗濯物をたたんでしまう。部屋の掃除は昼間に済ませておいた。
さあ、沖縄へ。
リーマンはお仕事、受験生は赤本解きにいそしんで下さいね。では、いッてき
まーす!
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