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未乗区間制覇前夜 2月18日
  10時起床。
  授業があった夜の行動が遅いのは1週間前と同じで、就寝が2時半になったた め寝坊ではない(ありがちな言い訳)。

「っていうか、旅行に出たんじゃないのか?」

だ・か・ら、夜出発だって書いたじゃん。これを書いているリアルタイムは午前 11時18分。朝食と干し物を終えてPCの前に座ったところ。同時進行日記という ことです。


  荷造り。
  北国なので去年と同じくスキーウェアを着ていくことにする。どのくらい寒いのだろう。テツ旅だからそれほど気を使う必要もないにせよ、街歩きをすることはあるはず。とりあえずモモヒキ改めズボン下(同じか)を荷物に含める。上着が超厚手だからセーターは着ないで持参しようか。大きなバッグになった。

  去年の今ごろのエッセイ(ヒマここ)を読むと、リュックが写っていた。
  そうか、雪国だから歩きにくいだろうと考えて、手が自由になるリュックにムリヤリ荷物を詰め込んだのか。セーターを着ていくことにして荷物を減らし、今回もリュックで行くことになった。日程は

・早ければ2泊(車中泊1泊)
・ふつうなら3泊(車中泊2泊)
・遅くても3泊(車中泊1泊)

を予定しているので、たいした荷物でもない。


  HPの作業。
  ちょうどいいタイミングとみて去年の旅行記をアップすることにした。旅行記はこのHPを始めるときから書いてみたいと思っていたジャンルで、実際にたくさん書いている。読者様にもまずまず好評のようで、わりに感想メールを多く頂いてきた。ほとんどの旅行記は

・「××激走!」
・「テツわる××編」

というタイトルで統一してあるので、お好きな人はどうぞ。去年の秋の旅行(2回分)がまだ書けていない。そろそろ書かないと忘れちゃうなあ。

  プール、寿司、ヒミツの花園、部屋の掃除。
  朝からよく晴れて干し物はばっちり。今夜はもういないのだけどベッドメイクもしておく。旅行から戻ってきたときに

部屋が片付いているという状態

を見るのが好きなので、掃除というか部屋の整理は丁寧に。仮に旅先で死んで、あとで誰かが僕の部屋に入ってきても、恥ずかしい思いをしないように。今は午後3時過ぎ。

  部屋の中で目に見えるモノを少なくするという方針はかなり徹底できるようになった。
  僕はモノが多いと落ち着かない。狭い家にたくさんのモノがある状況は、子どものころの「ひみつ基地」のようで心ときめくけれど、そこそこの広さがある家でモノが多いと貧乏くさい気がする。実際に貧乏だから、そう見えたくないってところだろう。


  今は午後5時。
  本を読み終えたので感想文を書いたところ。


  『東京サイテー生活』大泉実成を読了。
  サブタイトルに「家賃月2万円以下の人々」とあるノンフィクション。
  住人へのインタビューと写真とイラストで構成されている好著。

  他人の生活をのぞくのは楽しい。
  のぞきたいわけではないが、のぞいてしまえば楽しい。みんな知っている世界の真実だと思う。本書は1990年ごろ、つまりバブル経済末期のころの実録である。今とは時代が違うなと思うのは、住人全ての顔写真が入っているところ。また、東京で家賃2万円というのは、今ではかなり珍しいかもしれない。3万円台ならまだボチボチあると思うけれど。

  扉ページが部屋を天井から見下ろしたイラスト。
  このイラストに味があるという人もいるだろうし、僕のように「どうせなら妹尾河童のような細密画が良かった」と思う人もいるだろう。文章は住人へのインタビューを再構成してエッセイ風に。とうぜん貧乏暮らしであり、したがってお金や職業の話になり、つまるところは彼ら住人の追い求める夢の話でもある。それらを決してチャカすことなく、好意的に描き出す著者の視点があたたかい。文庫版あとがきから。

>この本は「家賃二万円以下の部屋に住んでいることに、世間と友人と不動産屋がどんなに御無体なことを言おうと、めげる必要は全くないのだ」と言いたくて書いた。

  それにしてもすさまじい「生活」だ。
  住人の職業はボーカリスト・お笑い芸人志望者・フリーライター・英語講師(ニュージーランド人)など様々。4畳(半、ではないw)に2人で住むカップルもいれば、4畳半に男2人で住む連中(ホモではない)もいる。彼らは小野君と麻生君。

>彼(ここでは小野君にインタビュー)の部屋の特徴は、四畳半が、中央にあるちゃぶ台を境に「小野域」と「麻生域」に分かれていること。二・二五畳のプライベート・エリアだ。女の子を呼べないのが、最大の問題だ、と小野は明るく言った。

  僕は25歳のときに独り暮らしを始めた。
  駅から徒歩16分のアパートで、6畳・4.5畳・3畳弱のキッチン。押入れはちょうど1間分の広さで、風呂とトイレがついて家賃65,000円。すごく狭かったけれど、とても楽しい生活があった。若かったから楽しかったのか、何かの明るい展望を持っていたからそうだったのか、懐かしい思いでいっぱいになりながら本書を楽しく読んだ。機会があったら立ち読みでもどうぞ。


  今は午後5時半。
  6時からやるべきことは、風呂・軽い食事・旅行前の最終点検であり、家は8時過ぎに出ることになる。食事はたぶん、風呂あがりのビールと納豆とキムチと手作り塩辛でイッパイ、となるはずだ。夜行列車に乗るので、そのときの夜食用としてオードブルのセットを買い置きしてある。

旅の始まりのビール

人生で最も大切な儀式たちの1つである。

  さて、このへんで日記は終わりにしよう。
  日記のアップなど日常生活の残りを片付けてから、非日常の世界になだれ込んでいくことになる。

旅とは日常からの小さな脱走。

良い旅になりますように。無事に帰ってこられますように。それでは、行ってきます!


追記:エッセイ311「テツわる会津鉄道編」をアップしました。
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