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だが、それがいい 3月13日
  10時起床は少し寝坊。
  午前中からお昼にかけて少し面倒な雑用があった。仕事や食べ物とは関係がな いもの。雑用をこなすのは好きだ。必要とされるのは手順と意欲と持続力で、ど れも鍛えておいてソンのない能力だから。雑用なんて、テキパキやりさえすれば 進捗するのだから、ラクなもんではないか。もしできることなら余生は

雑用専門家

として生きていきたいところだが、そんな職種はないだろう。そんなことは誰も 興味がないと思うので、バルコニーの花の話題から。それも興味ない?


  フリージアは今年も順調だ。
  去年は3月22日に開花して、4月6日に満開になったようだ。ようだ、という のは過去日記でチェックしたから。だいたい桜と同時期に開花するという話は毎 年書いていると思う。今年は桜前線が例年より早いのと同様に、フリージアも開花直 前まで来ている。ツボミが大きくなった部分は切り取って人にプレゼントしたの で、

今あるのはそれより1週間遅れくらい

の花ということになる。開花予想は16日の月曜日。春らしい暖かな晴れがくれば すぐに咲くと思う。


  プールは700メートル。
  体重は65.3キロで増えてるじゃないのよ。昨日のペッパーランチが悪いんだ( 人のせいにすると気分が良くなる)。もう2時半を回っているので外で取れる昼 食はラーメンくらいしかなく、もちろんラーメンはダイエットに悪い。どうする か。

  中華料理店の店先で高級肉まんゲット。
  むくむくと肥えた白豚みたいな食いものなのな。湯気が似合うのな。ピザまん とかみたいに世間を拗ねた目で見てないのな。いい奴だけどなんか脳みそ少し足 りない感じがするのな。罪を憎んで人を憎まん。なんか懐かしいぞこのギャグ。 これって誰じゃ、じゃなくてダジャレ?

  帰宅して肉まんと一緒にカップ焼きそば。
  こんな組み合わせあるかね。寝坊するから、雑用があるから、こんな昼飯にな っちまったのね。明星かどこかの『究麺 ソース焼きそば』。これ「きわめん」 て読むのか「きゅうめん」て読むのか。カップラーメンの進歩はすごいな、と感 心する昭和生まれの俺なのな。なんか今日の日記は口調がヘンなのな。顔だけは いいのな。


  さて、今年度は金曜日も定休日。
  社会人になってから初めて。木曜日を定休にするというのが10年くらい続いた から新鮮な気もする。というか本当は、金曜日なんか予備校でがっつりコマ貰っ て稼がなアカンのやけど、うまいことあらんで、というところ。インチキな関西 弁は嫌われるからやめておこう。

  うーん、特にやることはない。
  いつもの流れならここで銀玉店へGO!となるけれど、先日書いたように今週 は『花の慶次 斬』導入ウィークだから、他の機種で出るわけがない。

「じゃあそのケイジギリってのを打てばいいんじゃね?」

と思う読者様もいるかな。慶次を斬ったらマズイんじゃないか(-_-;)


  この機種は通称ハイスペックと言って、大当たり確率が非常に低い。
  慶次の場合は1/399.25。当たるわけねーよ。そりゃ当たれば確変継続率80%で スゴイことになる。僕の兄弟なんか、1日で12万負けた日もあれば、同じく 45,000発出たこともあったと言っていた。だけど最初が当たらないのね、ふつう は。

「だが、それがいい」

というディープな慶次ファンもいるんだろうけど。

  感覚的には

1万円当たらず→別に
3万円当たらず→勝手にしなさい
5万円当たらず→あのさあ・・・
7万円当たらず→日本政府は何を認可してるんだよッ!

というところで、僕のお小遣いで遊べる範囲ではない。
  勝つための工夫を惜しみたくはないし、だからと言って人生を賭けているわけ でもない。あくまで趣味の範囲の小バクチが僕にとっての銀玉だから、人気機種 でも新台でも打たないものは打たない。人生とは小さなシステムの積み重ね。


  代わりに本を読んだ。
  今年に入ってから読書のペースを落としている。少し読んで、少し考えて、少 し読んで。没我の心境でガンガン読み進めないように注意しているわけだ。何と か、1年に150冊以下で抑えたいと思う。ちなみに、今年読み終えたのは

今日の時点で27冊

しかない。3日に1冊より少し多いくらいだから、良いペースではないか。


  『ほんとに「いい」と思ってる?』姫野カオルコを読了。
  一貫したテーマのないエッセイ集。
  映画を題材にした内容が多いので、あまり映画を観ない僕にはわからない箇所 が多かったものの、勢いのある文体がここちよかった。

  あちこちに書き散らしたエッセイをはじめから文庫化したもの。
  10年くらいのスパンに渡っていて文のリズムや文体がバラバラだったため、全 てを書き直したという作り。こういう「文庫オリジナル」にはやっつけ本が多い もの(ヒマここ)だけど、この著者は文体を重視するようで、こういう編集を丁 寧にやってくれることが良い。ただし、彼女の文体にはかなりクセがある。

>田中裕子自体はチャーミングな人だと私は思う。彼女に「スタンプ式のふしぎ なエロス演技」を求める輩にカチンとくるだけだ。スタンプ式というのは……お 正月に年賀状が来るだろう? そのなかに、こちらが出していないのにくれた人 のもあるだろう? 「あ、いけない」と思うだろう? ところがもう今年用の年 賀状がなかったりするだろう? で、ふつうの官製はがきに「あけましておめで とうございます。早々に賀状をいただきありがとうございました」と書いて郵便 局へ行くだろう? と、郵便局の台に、勝手にだれかが持っていかないようにヒ モでゆわえつけたスタンプがあるだろう? 今年の干支がファンシーに彫ってあ るスタンプ。あのスタンプみたいに、ぽんと押したような「あけましておめでと う。ふしぎなエロス」みたいな演技を求めることが知的な証明になる安易さにカ チンとくるということだ。

  こんな感じ。
  イイタイコトを説明するための比喩が異様に饒舌なので、「うるさい」と感じ る人も多いはず。おそらくご存知のように、僕もどちらかと言えばこういう「う るさい」文章を書くクセがあるので、近親憎悪じゃないや近親相姦じゃないや、 近親・・・なんだろ、まあ好意を持てるってことですね。一般向けにはあんまり ススメない本かな。上記の事情で、映画好きの人は小さいネタを楽しめるのかも 。


  夕方に昼寝。
  すこし仕事をやる前に少しウトウトするかなと思ったら1時間半ぐっすり。と ろけるような眠りだった。もともと春先に眠くなりがちなことは、これもと言う べきか、ほぼ毎年書いている。ここでスパッっと「春眠暁を覚えず」なんて書く と、

「じじいか?」

と思われるだろうし、暁(あかつき)ってそもそも明け方だからなあ。ことわざ って便利なのに、使い方に制約がありマンネリを呼んでくる。ではここで一句。

春の夕 眠るソファの やわらかさ
あおいの君の ひざまくらに似て

「先生、こういうこと書いてばっかりいて恥ずかしくないんですか?」

恥ずかしいよ。字余りになったのがな(-_-メ)


  腹減った。
  結局仕事はせずに夕食。昨日のサーモン刺の残りは周りを軽く炙ってから、酒 2としょう油3に漬けてヅケにしておいた。美味。ハムはシンプルにレタスと食 べた。茹でキャベツをおかかで和えようと思ったらカツオブシを切らしていたの で作戦変更。

  ひさびさの3行レシピは「キャベツと油揚げの煮びたし」。

1、油抜きした油揚げを少量の出し汁に入れて煮る
2、1に一口大に切ったキャベツを入れ、少量の塩と酒とみりんを加える
3、キャベツが半煮えのときに少量のしょう油を加え、火を止めて放置

  ほんわかとした旨み。ポイントはキャベツを煮すぎないこと。キャベツは煮れ ば煮るほど甘みが出るし、食感も悪くなるので温めなおしはできるだけ避けると 良さそう。くたっとしたところもまた、

「だが、それがいい」

とも言えなくもない。「1品が足りない」と感じたときの追加のおかずに打って つけ。雑用の件について、ずっと考える1日だった。明日は市進市川校で僕の開 幕戦。
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