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暇すぎて色気も素っ気もない 5月3日
  8時起床。
  昨晩は客が辞去したあとにウイスキーをチビチビやって、やや泥酔で2時前に 就寝した。少し二日酔いかなと思ったけれど、風呂場を掃除してシャワーを浴び たらスッキリした。うす曇。

  午前中は勉強など。
  昼食にはご飯を炊いてカレーマルシェ中辛。大根のピクルスとか、生セロリと いった細かい食材が残っていたから。食べ終えたころにTV将棋は終わり、お昼 のニュース。


  GWの後半戦の前半戦ということで、世間では道路が大渋滞しているというこ と。
  そうそう、高速道路料金の値下げ(よく知らないが上限が1,000円になるアレ) について書こうと思ってたんだ。無条件に反対。愚策。考えた奴、以下自粛。そ の理由は3つ。

1;クルマに乗らない人は絶対に恩恵を受けられない
2;ETCを搭載できない貧乏な人も以下同文
3;環境にかける負荷が増大する

  1はどうにもならない。
  クルマの免許を持っていない人なんか、激怒する気にもならないだろう。2に は僕も含まれる。クルマを運転するのはレンタカーに限られる。レンタカーには ETCが搭載されているけれど、カード(なの、あれ?)を持っていないから意 味がない。

  3が最大の問題だ。
  もともとETCは交通渋滞の緩和に役立つという意義もあったのに、こうして 国民が「ほな、高速のらな損するで」といって大渋滞が起こっている。環境負荷 を考えない国が先進国と言えるか。どうせ割引にするなら、

鉄道料金を値下げするべき

だ。鉄道は鉄道でインフラ整備がかなりの環境負荷を与えるものではあるけれど 、クルマを持っているような金持ちの国民がみんなでマイカーを動かすよりはマ シではないか。

「それって、先生がテツだからなのでは・・・」
「クルマ持ってない貧乏人のシットぉ」
「何を自粛したんだ?」

ウルサイっ!


  午後はエッセイ書き。
  この2ヶ月くらい何となくやる気が出なかったけれど、これだけヒマだとかえ ってやる気も出てくるのかも。続いてアップの作業。今日は飛び石更新の2回目 。もっとも、今日書いたものではない。最近は数ヶ月以上寝かしてから公開して いる。

  続いてテープ起こし。
  録音媒体はテープじゃなくてMDなんだけど、MD起こしって言わないよな。 ICレコーダー(っていうんですかアレわしメカ弱いんでわからん)起こしとも 言わないかも。3月2日の対談を録音したもの。MDステレオ(この名称も不安 )のある書斎が今まで最近まで寒かったから、2ヶ月ほど放置プレイだった。 再生。あれ、音が出ない・・・。まさか?

  録音失敗((+_+))
  まずいな〜。これ、わざわざ業界関係者にアポとって企画したんだよな。今さ ら

「録音できてナカタ。ごめんぴょ〜ん」

で許されるのだろうか。対談の内容は覚えてるけど、実際に文章に起こすのは絶 対に不可能。どうやって謝罪するかを検討する。

1、時間の経過に任せる
2、即座に茹で落花生などを持参する
3、とぼける
4、「いま日本にはもっと憂慮するべき事態が発生している。したがって、録音 失敗などということに拘泥していては、やるべきことをやるチャンスが失われる 。それはさておき、ときに、神は死んだのだろうか?」とメールに書いて送る

・・・3だな。


  外出する気がないので読書。
  やはりまとまった時間があるときは小説ですね。うす曇は夜まで続いて、何と か洗濯物が乾くくらいの天気。23℃くらいで例年並みなんだろうか。感想文。


  『君が降る日』島本理生を読了。
  表題作のやや長めの短編とその他2作品を含む、短編小説集。
  僕が著者に期待するラインが高いためか、今ひとつのデキという印象。

  主人公の恋人を最初に殺してしまう、というのが表題作。
  話の展開はわかりやすくなるけれど、心理描写がどうしても難しくなってしま うというのが長所と欠点だろうか。とうぜんのことながら暗くて重い小説になる 。著者はそのトーンを得意としているから問題ないのだろう。

  ただ、僕としてはということになるが、どうせこれくらい重い話ならもっと長 くしてくれ、と思う。
  単行本で150ページ足らずという中途半端な長さが気に入らなかった。もっと細 かく書き込んで倍くらいの長さにするか、ざっくり削って半分くらいの長さだと 面白かったかも。将来的には、たぶん著者は前者の長めの小説のほうをお家芸と するだろう。また同時に、2007年4月4日の日記で書いたとおり、

短編もそれはそれでおもしろい小説家

とも言えるはずなので、そういう「島本理生像」を想定し期待する僕には物足り なかった。

  他の2作品は短編としてまずまず良かった。
  すっきりキッパリしていて、少しわかりにくいところが良い。織り込まれるち ょっとしたフレーズも良い。『野ばら』から引用。

>ああ、あいかわらず祐は正しい、と思った。正しすぎて色気も素っ気もない。

こういう言葉が読者の機微に触れるところが良い。次の作品にも期待したい。僕 が単行本新刊発売時に迷わず買っている小説家の1人です。


  夕方から昼寝。
  目が覚めたら暗くなっていてビックリした。7時。2時間以上も寝たみたいだ 。昼寝はいつもソファでするようにしているけれど、油断してベッドに行ったの がいけなかったかな。まあ、時間を無駄に使うってのはステキなことではある。


  夕飯は昨日の残りを片付ける展開に。
  山形牛が40グラムくらい残っていたので、シメジと一緒に中華風炒め。さまざ まなお惣菜をやっつける。空豆は茹でて高級な塩(100グラム400円)をつけて食 べた。明日は外食の予定なので、豆モヤシのナムルのような日持ちしないものは 処理しておかないと。メインはホタテとアスパラの洋風炒め。3行レシピ。

1、アスパラは5センチに切り、2分ほど下茹で
2、オリーブオイルをひいたフライパン(中火)に、アスパラ→半分に切ったホ タテの順で投入
3、塩コショウで薄く味付けし、ホタテに火が通りきる前にフライパンからおろ して、レモン汁をふって食べる

ホタテの白とアスパラの緑のコントラストが美しい。ゆるやかでやることのない 休日の日々は、もう少し続く。


追記:エッセイ315「栃木路でも激走!」をアップしました。
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