予備校講師でわるかったな!





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5年も待たされた 5月28日
  9時起床。
  熟睡できなかったけれど忙しい木曜日だしと思って起きる。外は雨。少し涼し くて、半袖で行動するには寒いくらい。終日降ったりやんだりを繰り返した。


  木曜日3点セット。
  雨が小降りになった瞬間をついたものの、傘をさしながらの自転車。これはけ っこう危険。本降りでなければ、外出して人生の雑事を片付けておきたい。腰痛 は少しわるくて、プールは650メートル。体重は64.40キロと大きく減った。

  プールの風呂には、今日もヘンなおじさんがいた。
  湯船のお湯をくみ出して、洗い場に流す作業を繰り返していた。なんなんだよ 。別に洗い場がトクベツ汚れているわけでもない。

清めの作業だろうか。

3分くらい繰り返している。あの、湯船のお湯が減ってくんですけど(自動的に 補充されるが)。ひょっとして、キチガ、いや何でもありません。アタマ大丈夫 か、ってお互いにですな(-_-;)


  スーパーの少し高めの寿司が昼食。
  3点セットの前後にワセヨビの教材作りなど。午前中に西船橋校にメール開通 のお願いを送り、午後に返信を受け取り、とりあえず講座タイトルについて送信 。

  タイトル案は1講座につき5つ出した。
  どれを選ぶか、選ばないか、改訂するかは校舎スタッフに判断してもらう。「 考えたけどいいのが思いつかない」なんてことは言いたくない。そうではなくて 、

「たくさん思いついたのはコレコレで、マシなのはあるかもしれない」

と言いたい。案を出さないなら考えていないのと同じだ。2008年4月16日の日記 に書いたとおりである。


  テキストは昨日よりぐっと煮詰まってきた。
  「これでOK」のサインを待って正式に体裁を整えることになる。この手の教 材作成には、少しだが原稿料が出るそうだ。ありがたい。自分しかやらない授業 だから、内容は自分にとって都合の良いように作れるのがメリット。しかしそれ でも時間と手間はかかるので、

時給計算にすればコンビニ以下になってしまう

のがデメリット。それでもまあ、時間と、あるにしてもあるけれどあったところ で僅かな能力がお金になるのだから、ありがたい限りだ。6月16日までには全て を完成させたい。


  少しは本が読めたので感想文を書いた。


  『不運のすすめ』米長邦雄を読了。
  引退して日本将棋連盟会長をつとめる著者による生き方指南エッセイ。
  タイトルからして仕方がないが、全体にアイマイで散漫な印象を持った。

  悪い本ではない。
  米長は今までにもたくさん本を書いていて、そのほとんどは「負けを勝ちと同 様に受け入れる」ことを説くものだ。本書も同じ系列なので、ある意味で(また は良い意味で)同じことが繰りかえされている。

負けるのがどれほど大事で価値あることなのか、

というのは僕も小学4年生あたりで気がついたことだし、この日記でも何度も書 いている。

  さて、本書の読みどころは終章の「『名人戦問題』の不運は誰か」だろうか。
  名人戦問題とは、2006年の3月ごろに、それまで毎日新聞の単独主催であった 将棋名人戦が、朝日新聞との共催にかわった際のイザコザである。本書の発売は 同年7月ということで、著者の本音は

「私の意図はこうであった」

ということを示すことにあったはずだ。書物のかたちで、自分の言い分を明確に したいというわけだ。

  その内容に関しては、「それ本当かなあ」というのが僕の感想になった。
  この問題が生じたときにも関心を持って記事を追いかけていたけれど、米長の 言い分のどこかに不自然さを感じていた。本書を読んでもその感じは払拭されな かった。なんとなく不信感を抱いてしまうのが僕の米長観である、というのは変 わらなかった。興味があればどうぞ。


連載 読者の趣味ベツ割合4
「読書ネタが好き」→2%

一般的には、他人の本棚をのぞくときの、好奇心を覚える程度の読者が多いだろ う。そのコンテンツ、つまり実際の感想文を楽しみに読むのは多くても2%と見 ている。およそ読書というもの、自分以外の誰かと趣味があうはずもなく、本好 きという奇人でも「へぇそんな本があるのか」と思うのは1割に満たないはず。 それが読書という行為の本質(=マイナーであることが楽しい)ではあるまいか 。


  柏校へ。
  通勤途中でケータイに友人からメールが。

>春樹の新刊、いま買えたぞ!

なんだとぉ。やっぱ29日発売で今日28日にフライングで店頭に出ていたのか(ヒ マここ)。予備校講師界で3本の指に入るハルキストであるオレが、たかが一介 のサラリーマンに遅れを取っている場合か!

  柏に着いて、無事に購入(^^)
  ハルキストとは、村上春樹の熱心な愛読者のことです。市進近くの新しいパン 屋でパンを買ったところ、非常に高かった。「おフランス系」の店らしいが、高 すぎて話しにならない。それなりに旨いかなあとは思った。

  授業は1Cタームあらため「1学期3」のスタート。
  順調だった。何も問題なし。いや、このタイミングで1つ下のCクラスからレ ベルアップしてくる生徒様がいないというのは問題だったかな。これは事情があ るのでそのうち書きます。


  雨の中を急ぎ帰宅。
  夕飯のメインはアジ刺。安物だがそこそこの味だった。おとといと昨日の残り 物をやっつけ、ビールはアサヒの新発売『アサヒ・ザ・マスター』。なんでこん なの作ったのっていう程度の、よくある味。2本も買うんじゃなかった。

  急ぎ日記を書く。
  もちろん春樹の小説を早く読みたいから。帰宅の電車の中でもガマンした。ソ ファの上で、落ち着いて読みたい。何しろ、5年ぶりの長篇、しかも2冊組だ。 少なくとも僕にとって、面白くないはずがない。もう20年も読んでいる作家なの だ。ちなみに、長篇小説は『ダンス・ダンス・ダンス』(1988年)から

ハードカバーを新刊(初版)でゲット

を続けている。それほど、愛している作家なのだ。

  展開予想。
  前情報は一切見ていない(ネットには出ているだろうが、そういうものを検索 する趣味はない)。

1、主人公は3人称
2、ハッピーエンドではない
3、『海カフ』や『世界』のような断章形式ではない
4、比喩は控えめ
5、わけのわからないストーリー


早くこの日記をアップして、読まなければ。家事を終えて、ウイスキー『山普x をオンザロックにする準備をしてこの日記を書いた。
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