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いつもになく短く |
10月26日 |
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新聞の星占いを見ると、いやなことが書いてあった。
信じていないくせに星占いを読むのが好きだ、という話は昔のエッセイ(ヒマここ)でも書いた。かに座の要旨。
>家の中で大切にしているものを駄目にするから気をつけなさい。
まずいなと思う。
起きてみればぐっしょりと雨で、食材もあるから外出しない1日になりそうだ
。すると家にずっといることになるから、もしこの予想(星占いとは予想行為な
のだろうか?)が当たれば大変なことになる。1日の出鼻をくじかれるとはこの
ことか。
家にあるもので、大切なものはナンだろう?
自分、みたいな面倒な考察は避けておいて考える。値段で言えば腕時計だよな
。次は・・・TVかな。PCかもしれない。ダイニングテーブルやソファもいい
線になるけれど、
>自宅にいたらダイニングテーブルを激しく破損
という話は聞いたことがない。帰納的にはそうだろう(ソファも同様に確からし
い)。ついウッカリ大鉈で叩き割ってしまうとか。現実的に密着度がいちばん高
いのはPCだろう。気をつけようと思う。
大規模寝坊で9時半起床。
10時間ほど寝たことになるが、昨日の5時間とあわせ技でピッタリだ。腰痛は
少しだけ良くなって、ときどき寝返りを打てるようになった。読者様は
それで少しだけ良くなったと言えるのか
と驚くかもしれない。腰痛もちの腰痛って、シリアスなものなんですよ。
自宅自主軟禁は楽しい。
いつも日記に書いていることを、ほとんど全てやれたと思う。
・アイロンをかけた
→本当は晴れているときのほうが良い。単に気分の問題だが。
・授業準備をした
→Fクラスのテキストって、長くて面倒なだけなんじゃないか。
・ヒミツの花園も
→集中してできて、1区切りを迎えた。もっとやらなきゃ。
・昼食にはご飯を炊いた
→レトルトのカレーライス。昼ごはんだけは真面目に作らない。
・すこし真面目に料理をした
→夕飯用だ。ポテサラとモヤシのナムルと明日以降の仕込み。
・室内運動もばっちり
→腕立て伏せも慣れるとおもしろい(かな)。
・先日の旅行の写真を整理
→エッセイを書く準備もした。テツものは事実の確認が多いので。
・HPの作業
→遅れていた会員ページ「秋のアドバイス」は今週中に公開。
大事なことをやっていたけれど、たいしたことはやっていないわけだ。日々の生
活は地味に過ぎていくということ。もちろん読書も。
『鉄道ひとつばなし』原武史を読了。
学者が語るやや堅めのテツ系エッセイ集。
1本4ページほどの単発ネタが60本ほど並び、統一性はともかく、いかにも学
者だなと思わせる説明や分類がおもしろかった。
なるほど、テツを学者が語るとこうなるのかと関心することしきり。
テツ本というのは普通テツが書くから、どうしても主観的な感動を伝える文章
になったり、瑣末なテツ道トリビアを語ったりなりがちなのだけど、本書は異な
る。文献をひもといて整理して情報を伝える。ネタそのものよりも、そこに至る
綿密な下調べがうかがえて微笑ましい。たとえば、
>一般に、ある駅を特急や急行、快速の停車駅にする基準は、次の五つであると
思われる
といった具合だ。別に法律などで決まっているわけでもないのに、どういうパタ
ーンがあるか実例を集めて整理して提示するわけだ。
また一方で、「やっぱ学者でもテツなんだな」と思わせる人間らしい記述も。
木次線に乗車したときの著者の不満。
>(ワンマンカー形式になっていたのは経営合理化策だろうから理解できる)だ
が、どうしても納得できなかったのは車内の座席がすべてロングシートだったこ
とである。つまり、車窓に対して直角に座るボックス型シートの車両ではなく、
首都圏(中略)でおなじみの、車窓に沿って向かい合わせに座る車両であったの
である。
どうしてもボックスシートに座りたかったのね(*^_^*)
なお、上記の引用文の「すべて」には傍点が振られていた。実はこの傍点が重
要で、木次線のような超ローカル線の場合、
ボックスとロングで半分ずつ
くらいの車両が多いのだ。
この章は以下の引用文で終わる。
この木次線については、僕も「ここ(別窓)」のエッセイで書いた。良かった
ら読み比べてください。
>意外なことに、(中略)わざわざこの線の車窓を見に来たとしか思えないよう
な中年の男性や老夫婦が、何人もいた。(中略)しまいには、乗客のみなが立ち
上がって、座席に馬乗りになるようにして雄大なパノラマを楽しむことになった
。
僕と原武史の文章は恐ろしいほどのシンクロ率を誇る。よく考えると、姓名も韻
を踏んでいる。もっとよく考えると、同じ路線の乗車記だから、同じ状況に出会
うわけだ。なかなかの好著。
夕飯のメインは鶏モモ肉と大根の煮物。
豚バラで作るレシピを応用して、仕上がり寸前にインゲンを加えた。うまうま
。スモークサーモン。上記のお惣菜もろもろ。
日本酒は福岡の『三井の寿 育てもと 山廃純米』。
常温では中辛口。発酵臭が少しあって、ここで好みがわかれそう。僕はあまり
好きではないかな。ヌル燗にすると、ゆるりと舌にまとわりつくようなテクスチ
ュアになる。旨いという人と、普通かなという人に割れるということで、つまり
良いレベルだ。
雨は夜まで続いて寒かった。
夜は北風ビュウビュウ。昨日の日記が長かったのと対照的な日記になった。こ
れと言って書くほどのことをしなかったわけだ。何も壊れなかった。たとえば僕
も。では。
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