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引っかかりませんが、何か? |
12月6日 |
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楽観的であり、ポジティブ思考が好まれるのだな、と思うときがある。
僕には何事でも暗い面を見てから明るい面を見る傾向があるので、前向きで明
るい発言や言動に接すると、こういう性格ってウラヤマシイよなあと思う。ただ
、現実には、大人は考えていることや思っていることの逆を表出することが多い
から、
そうか、この人は隠し事をしているのか(本心はその逆なんだな)
と受け取ることが多い。ずいぶんとヒネくれた性格なのかもしれない。この続き
は明日の日記で。
10時起床。
さすがに熟睡できた。もっと寝ていることも可能だったけれど、人生の持ち時
間は少ないし晴れていることだし、と起きることになった。暖かな冬晴れで最高
気温は15℃くらいかな。したがって干し物は良好。
受験生の読者様からメールを拝受、感謝。
未成年者のメールの場合、いやもちろんそうでなくてもだが、引用するのをた
めらう。著作権の問題もあるし。メールは1対1のやり取りで、ウェブは1対無
数のやり取りなのだけど、その違いを(まだ)把握されていないことも多いから
だ。だから、
引用はたいてい要約したもの
になる。問題のある場合はご連絡をお願いしたい。では要約引用。
>偏差値が上がりません。予備校の予習と復習はちゃんとやっているのですが・
・・(以下略)。
なるほど、真剣な悩みなんだろうなあと思う。
ちゃんと返事を書いておいた。回りの人も勉強していること。予習・復習とい
うのは誰でもやるので、そんなんだけで偏差値は上がらないこと。それ以外をど
れだけやっているかは受験生本人の責任であること。何をやるべきなのかわから
ないなら、習っている人に相談すること(注:この読者様は僕の教える生徒様で
はない)、などなど。
いろいろな読者様がいることを再確認した。
読者層と言うべきかな。この1ヶ月は1日のアクセス数が800足らずくらいで、
広義の読者様は、1000人を超えるくらいだろう(特に計算はしていない)。毎日
読む人もいれば、1週間に1度という人もいるし、数ヶ月に1回だけ拾い読み、
という人もいるはずだ。
いろいろな読者が考えられる。
読み手本人は1人につき自分1人を想定するが、書き手の僕にとってはそうで
はない。前にも書いたと思うが、ざっと挙げてみよう。
1:生徒様(現在および過去=卒業生を含む)
2:予備校講師(同僚、元同僚、知らない人を含む)
3:予備校関係者(想像しようw)
4:友人(先輩・後輩・すでに縁の切れた人を含む)
5:塾関係者(ここからいちばんメールが来る)
6:受験生(すべて知らない人)
7:その他(公務員・若奥様・クリーニング店店長など)
7は書けばキリがないし、2だってそうだろう。20代の若手講師が「何かの学び
があるかも」と期待(反面教師例など)しているかもしれないし、「愛読書?
木村敏だな」なんて答える大手予備校講師もいるだろう。
あらゆる層に向けて書かなければいけない。
頂いたメールで言えば、差出人の最年少は13歳の中学生で、最年長は忘れたが50代半ばの人だったはず。特定の読者だけを考えて書くわけにはいかない。だからと
言って日和見的に耳障りのない話だけ書いても面白くない。いかに、
引っかかりのチャンスが多い文章
を提供するかが大事だ。
そう、予習復習だけじゃないんだと知らない受験生も読んでいるものである。
それでいいのである。自分以外の幅広い読者がいて、それらに向けて書かれて
いることを、意識しないで読んでいる人が多いかも(メルマガなんかそういう傾向が強いと想像する)。長くなっているので、またエッセイでそのうち。
年賀状書きがスタートした。
恒例行事なので、これについてはイロイロ書いたかと思って過去日記を検索し
た。ところが、思ったよりも書いていなくて、書いてあるとすれば
「要するにヤッツケ仕事なんだよな」
といった趣旨になっていて焦る。もう少しウソをついたらどうだ俺。
年賀状は1年に1度の挨拶であると同時に、確認行為なのだろう。
ふつうは住所変更があるかないかの確認、少し濃い目になると結婚・子どもの
誕生・転職といった近況報告確認の役割を果たす。僕もマンションを買ったとき
は
「買ったのにオプションで嫁がついてこなかった、インチキだ」
という報告をした。1年に数回は会う人もいれば、もう10年くらい会っていない
人もいるので、確認作業としての年賀状の価値は高いと思う。
そうか、日記を短くする方針を守ってきたのであったのであった。
ヒマだからって長く書きすぎだ。「あったのであった」って日本語どうなんだ
よ。ヒミツの花園、エッセイ書き、読書などをこなした。急ぎ読書感想文。
『貧相ですが、何か?』土屋賢二を読了。
貧相な哲学教授によるお笑いエッセイ。
マンネリを追求するための良書。
まえがきから引用。
>本書を書店で手にとっている人は、おそらく本書を買うかどうかという問題に
直面しているにちがいない。
しかし、本書を買うかどうかを問題にしてはいけない、問題にしたら最後、十
中八九、買わないという常識的結論が出るに決まっている。これでは、いつまで
たっても自分の殻を破ることはできない。
週刊文春連載のこの文庫シリーズ、どれを取ってもまえがきの内容は同じであ
る。メッセージは
「本書を買え。できれば2冊買え。親類縁者にもプレゼントしろ。本は読むため
だけに役立つものではない。炊きつけに使うこともできる(サバイバルの状況に
いれば)。観賞用として鉢に植えることもできる(そういう趣味があれば)。食
べることもできる(あなたがヤギであれば)。」
といったことに集約される。したがって、この手のまえがきを読まされた人は以
下のいずれかの行動を取る。
1:自分の殻は破らなくて良いから買わない
2:常識的結論にしたがって買わない
3:この続きを読んだうえで買わない
4:買ってからこのまえがきを読まされている
僕は、いつも4だ。
夕飯のメインは味噌漬け豚肉焼き。
赤味噌・酒・ミリン・豆板醤をなすりつけた豚ロースを4日ほど冷蔵庫で寝かせて、魚焼き器で網焼き。後始末が面倒だけど、このほうが脂が落ちて美味しくなる。欠点はやや味が濃すぎることで、これは付け合せの野菜で中和する。今日は水菜とレタス。
日本酒は新潟県の石川県の『手取川 山廃純米』。
酒米は僕が苦手とすることの多い五百万石。この銘柄は飲んだことがあるかも
しれない。常温だとスッキリして中口に感じられるが、ラベルの表示は日本酒度
+5〜7でかなりの辛口となっている。個人的には、
甘く感じるが旨い酒
と思っている。ヌル燗にすると辛味が出て、かつ旨かった。う〜ん、これはなか
なかいいね。
日本酒の話題は、引っかかりが最も少ないと見ている。
が、「ここ」のエッセイで書いたように、ちゃんと楽しみにしている読者様がいるのだ。魚群の薄いところに針を垂らすのも釣りである。まあ、それにしても頻度が高すぎるか呑みすぎなのではないか、とは思うけれど。
さて最後に、以上の日記でどのあたりに「引っかかり」のフレーズがあったか検討する。
・思っていることの逆
・メール
・800足らず
・予備校講師
・メルマガ
・あなたがヤギであれば
・魚群
「え、どれにも引っかからなかったんですけど?」
読者ってラクでいいよなぁ((+_+))
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