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偽善者にして偽悪者 ８月14日   ６時起床は不快な目覚め。 　10時過ぎに消灯したはいいが、２時間くらい眠れず。この暑さで寝入りバナだけはエアコンを使うしかなく、腰も痛む。３時に窓を開けてからはよく眠れたか。それでも３種類くらいの夢をみた。その１つは ・汚れきった窓枠を雑巾で拭くがなかなか汚れが落ちない というものだった。この手の「汚れ系」の夢をみるのは体調が良い証拠だ。 　早起きは得意になった。 　30代になってからその傾向はあったにせよ、この２年で激変した。その必要があったから、というのは事実だろうが、 「夜型」とか「朝型」というのはウソ じゃないかと思う。体はどちらにも慣れることができる。そのくらいの環境適応性がなければ、ヒトはここまで発達できなかっただろう。意思の力、というのとも少し違うと思う。 　検見川浜校。 　テキストの１部に会話文問題があった。内容というか文脈把握だけで解くタイプ。内容は ・スピード違反で捕まった男が警官にいろいろと言い訳をするがことごとく打破され、ついには違反キップを切られてしまう というもの。実にどうでもいい話題なのだが、もちろん高校生には具体的なイメージがわきにくく、アレコレ説明しなければいけない。長広舌をふるう。 「いいかお前ら。まず、警官は２人組以上にならないと検挙だの逮捕だのはやらない。あいつらいつも仲間とつるんでるんだ。１人じゃ何もできないくせに！　次に、だ。スピード違反の検挙ってのは、たいてい『ネズミ獲り』って言われるんだ。スピードを出しやすい道路で、道路から死角になるところにパトカー隠して、チャンスをうかがってやがるんだ、俺たちの血税でメシ食ってるくせにッ！」 生徒様、やや引いている。気にしない。 「で、だ。そういう『ネズミ獲り』をやってた場合、見つけたドライバーがだな、現場を過ぎたあとで対向車にパッシングをするんだ。ヘッドライトをチカチカさせるわけよ。もう少し行くと『ネズミ獲り』やってるぞ、と知らせ合うわけだ。不文律ってやつ。まあ、何かの障害があるときにもやるけど、だいたいはこのサインなのな」 生徒様、感心している。いいぞいいぞ。 「で、このオマワリどもは、小汚い奴らなんだ。草むらの中に隠れて、一時停止違反捕まえる、とかクッダラネーこともやりやがるんだ。公僕のくせに。特に栃木県警だッ、許さん！　俺の一万一千円、返せ！」 大人の社会を垣間見させるのが大人のツトメである。多少、ネジまがってはいるがな(^^) 　授業は滞りなく終了。 　昨日と同じく洗剤＆弁当購入。駅シタの「京樽」でスルメイカとアジのチラシ寿司。この猛暑のさなかだというのに、保冷材の１つもつけてくれなくて驚いた。お前ら そういう舐めた経営してると潰れるぞ って、ここはずいぶん昔に潰れましたよね。いまどき、スーパーだって無料で氷くらいくれるじゃないですか。 　帰宅途中の車内で業界関係者に出くわす。 　氏は校舎移動の途中だという。いいなあ、コマがたくさんあって。短い時間で情報交換。ご多分にもれず、景気の悪い話ばかり。この５年くらい、「どうやって凌いでいくか」ではなく、 「どうやって業界を脱出するか」 という話題が中心になっている。駄目なのね、もう。 　暑い暑いと帰宅。 　昼食とカーテン洗い。ケータイに家族からメールが来て、初めてＳＭＳというシステムを使った。ショートメールサービス、という意味だと思ったがよく知らない。件名が入れられず、絵文字が使えないが、通信料が安いとか。まあ、何にしたって ケータイメールを使うのは多くて週１の人生 だからあまり変わらないような気がする。ところで、「ポストペット」って覚えている人いますか。メールに動物が添付されてくる奴。女子から「あなたも飼ってください」とウルサク言われたけれど、 下らねえ と却下した記憶がある。こういう生き方は面倒を引き起こしやすいのだけど。 　遅い午後は昼寝。 　１時間ちょっと。もう夕方か、と外出しスーパー。お盆の時期らしく品薄だった。夕飯の仕込みをしながら風呂を焚く。エアコンを切る。 　夕飯のメインはサンマ刺。 　まだ１尾200円を超えていたが、ちょっと贅沢してみた。脂のりはグッド。これからどんどん旨く安くなっていくが、水揚げがどうなるかは不明。サブは山形産牛肉とエノキのすき焼き風卵とじ。市販のすき焼きのタレで作る程度でもバリウマ。ワケギの小口切りをたっぷり。で、 本当に放射能は大丈夫なんでしょうね？ と思うのは皆さまと同じ。パックには「全頭検査済」と書いてあったけど、どこまで信じていいものやら。 　日本酒は岡山県の『火燦　純米酒　雄町』。 　ひさん、と読むのだろうか。雄町は「備前雄町」という酒米で、高級なことで知られる。「モーツアルトの音楽を聴かせて」という能書きはともかく、それなりに期待がかかる。音楽聴かせても味は変わらないと俺は信じるね。 　常温でグビ。 　辛くて甘くて深みあり。うわ、旨っ、というのが本音。ヌル燗にすると香りにクセが出るのが難点か。しかし味には苦みが参加してきて、甘さ・辛さ・苦さが同時に出て絶妙なバランス。まちがいなく旨い酒だ。ただ、印象としては冷やしたほうがいいはず。覚えていれば後日にレポートしますね。 　そして、今日が後日。 　ヌル燗の季節じゃないからねえ。こういった「日付に意味がない記述」は先に書いていることが多い。冷やした結果は、文句なし。常温で飲んだときの味にキレが加わる。僕はまだ冷酒に詳しくないけれど、相当なレベルに間違いない。でも、やっぱり音楽は関係ないと思うけどなあ。 　この日記を書く前に、ＨＰの作業。 　世間の休暇モードにあわせて、旅エッセイをアップすることにした。せっかくのお盆休みでも、旅行に出られない（出ない）事情がある人もいるだろうと思って。まだしばらく猛暑が続く様子。基礎体力が落ちているはずなので、 くれぐれも熱中症に注意 して頂きたい。読者想いの先生である。 追記：エッセイ345「テツわる土日きっぷ編その３」をアップしました。    これまでの日記はコチラ