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こういうの、どうしても撮影しちゃうんだよな  








































「べこ」って牛のことだよ。  










































ポ、ポイントに、も、萌えを感じてですね  






































































































  

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essay エッセイ
テツわる土日きっぷ編その3 8月14日
  蔵王温泉BT8時00分発。
  乗客は僕を含めて5人。山形着8時45分。さあ2日目の始まりだ。温泉と食事で存分に英気を養っておいた。乗らずして、テツか。乗るから、テツだ。正確には、俺、乗りテツ

  山形9時6分発「つばさ108号」で郡山着は10時33分。
  始発ということもあるのか、新幹線はガラガラだった。途中、米沢から福島までは昨日乗った区間になる。昨日は各駅停車で、今日は新幹線で。この、

同じ路線を異なる車両で制覇する

のも、乗りテツならではの楽しみ。正確には、1回目は速い電車で、2回目は遅い電車で通ると、より楽しめるのだが。


  「快速あいづライナー1号」は10時46分発。
  乗り換え時間が長いので一服つけようとしたら、磐越西線のホームに喫煙所は見当たらず。こんな田舎の駅で、ろくに乗客もいないのに、ここまで喫煙を制限してどうしようというのか。この快速は

東京方面からの新幹線に接続する

から指定席を抑えておいた。が、指定席6号車の乗客は僕を含めて3人だった。


  懐かしき磐越西線。
  当日付けの日記(ヒマここ別窓)にも書いたように、初心者向けの風情あるロ ーカル線である。郡山市内は10分ほどで抜けて、磐越熱海に近づくころからカー ブが多くなる。低い山を抜けていく。ゆったりしたカーブでそこそこ速度も出る 。列車が山の中をうねっていく感じが良い。

  景色も良い。
  とりわけ、会津磐梯山が前方に望めるのが良い。なにぶんカーブが多く、車窓の左前方に見えたり右に移ったりする。

♪あいづばんだいさんは、
たかぁ〜らの やぁまぁぁよぉぉ

とうなりたくなる(うならないが)。できれば進行方向右側の席に座っておきた い。猪苗代駅付近で、右手に山を見ることができるからだ。ただし、

猪苗代湖は車窓からは確認できない

こともお伝えしておきたい。だからこそ、右側の席だ。いいですね?


  会津若松11時52分着。
  左の写真、見たことあるぞと思う読者もいるだろう。それは、デジャブ。ではなくて、以前のエッセイ「テツわる会津鉄道編」(別窓)にもあったもの。同じ画像の使い回しかよ(ペッ)、とツバを吐いたそこのあなた。

これは当日に新しく撮り直した写真です!

「お、同じ電車の写真、に、2回も撮影してどうするんだ?」

それが、テツ。


  1時間ほどの待ち時間があるので、駅の外に出る。
  どの地方都市でもそうであるように、ここ会津も街の中心部は駅から離れたところにある。駅前に間に合わせのようなホテルやみやげ物店が並ぶけれど、これといって食事をしたくなるような店は見当たらない。駅の構内もつまらない店しかなかったし、どうしようか。

  駅から徒歩3分ほどのところに、蕎麦店を発見。
  手打ちで全席禁煙、というところに「ありがちだな」という思いを抱く。他に選択肢もないようなので入ってみる。天せいろ1,300円。駅に戻り、構内のコンビニでオヤツを買っておく。


  只見線13時8分発は小出行き。
  ひさしぶりだな、只見線。ここ会津から小出までの直通列車は1日3本という超ローカル線である。まだ2回しか乗ったことがないし、最近の乗車がいつだったかという記憶もない。初めて乗ったのは大学生の時だった。南会津ののんびりした風景の中を走る。ほとんどは水田だ。

  会津川口駅15時21分着。
  ここで6分停車。こんなローカル線でもトイレは車内にあるので問題ない。体を伸ばし、煙草を吸うためにホームに下りる。山の匂いがする。いやぁ、よくここまで乗ってきたなあと思う。2両編成の乗客は、おしなべて20人くらいだったろうか。意外に乗っているという印象。同志テツは4人ほど


  只見駅16時10分着。
  こんどは14分停車。時間があるので、駅舎まで行って見る。ホームから徒歩1 分くらい。改札の外に出て駅舎全体を見れば、あれ、これ最近見たことあるぞと 思う。

  只見駅はその名の通り只見線の中心駅だ。
  だからこうして長時間停車になるのが普通のはず。すると、以前に乗った2回とも、こうして駅舎を見たはずだ。それにしても、記憶が近すぎる。1回目は大学生の時で間違いない。しかし、2回目がいつだったか。今世紀でないことだけは確かだ。それこそデジャブかもしれないが、もっと最近にこの駅を見たはずだが。

  切符売り場の上部にある「発車時刻表」を見上げる。
  あっ、思い出した。たった5年前じゃないか。そのときは鉄道ではなく、クル マで来たのだった。エッセイ「南東北激走!2」(別窓)に写真がある。その写真にある 「16:20発」が、今は「16:24発」になっているのだった。テツって奴は、

クルマに乗っても駅を見に行くのか

と呆れた次第。もっと呆れたのは読者様であろうが・・・。


  暗くなって景色が見えなくなったあたり、小出着17時42分。
  さて千葉に戻らなければ。上越線の上り(東京方面)に乗れば、新幹線の越後 湯沢に至る。が、接続が良くないので下り(新潟方面)に乗ることに。

東京に戻るのに、わざわざ新潟方面へいったんバック

するのである。この矛盾した行動、テツならでは。土日きっぷというフリーパス を持っていてこそ。ここ、テツの萌えポイント、OK?

  17時51分発長岡行き各駅停車はガラガラ。
  外はもう暗くなっている。長岡駅18時26分着。30分も北上したことになる。朝 の9時6分に山形を出て、9時間後に長岡にいる。ここまで乗った列車は4本だけだが、トラブルなく乗り換えてこれたことに感謝。世界に冠たる日本の鉄道は 、

これほどの長距離移動に耐えるほど正確に定時運行

されているのだ。


  長岡発18時36分は「MAXとき344号」。
  これは臨時列車。けさ山形駅でこの指定席券を予約しておいた。想像しよう。 あなたは朝9時前の山形駅で切符を売っている。そこに客が来る。新幹線の指定席券をくれと言うのだ。

「今日のMAXとき344号東京行き、長岡発18時36分、大人1枚」

どういう注文なんだと思うだろう。もちろん駅員は一瞬の躊躇を見せたが、そこは慣れたもので、

「また、わけのわからんテツが来たか」

という顔で発券してくれた。すいませんね、わけわかんなくて。


  20時12分東京着。
  『土日きっぷ』の旅は事実上ここで終わる。土曜日の6時8分に東京を出てから、今ここに帰ってくるまで、どれほどの距離を制覇したか。このきっぷを使わなかったら、どれだけの料金になるのか。営業キロで概算。

土曜日 678.6キロ
日曜日 637.9キロ
合計  1315.6キロ(運賃:14,390円)

土曜日の新幹線料金 6,090円
日曜日の新幹線料金 6,830円
指定席料金 500×4=2,000円

合計 29,210円


  土日きっぷは1枚15,000円。
  意外だったのは、これだけ乗っても距離換算の運賃は15,000円に達しないこと 。新幹線料金と指定席料金が事実上のディスカウントになった。これでトクしたと思うか、意外にトクできないんだなと思うか、個人差はあるだろう。僕は3万円ぶんくらい乗ったかと思っていたので、後者寄りだ。

「ってか、こんなにたくさん乗らないと思います、ふつうの人は・・・。せんせぇ、まともじゃないです・・・」

それが、テツ。

(了)



後日追記:この「土日きっぷ」はその後廃止され、「ウィークエンドパス」が後継きっぷになった。使用可能範囲は同じで、乗車券のみ8,700円。新幹線などは特急券を別に買えば乗れる。若干の「値上げ」に思えるが、まあこんなたくさん乗るのはテツくらいだろうから、微妙だ。
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