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無形がいちばん貴い |
11月22日 |
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6時前起床、この冬いちばんの寒さ。
毛布を1枚多くして眠ったところ、快適だった。朝風呂のついでに風呂掃除。洗濯で残り湯を使ったら、風呂桶がほとんどカラになったため。水道代の節約もあるし、何より
時間の節約(お湯を捨てる時間がムダになる)
という面が強い。真面目に、3分も捨てられないスケジュールなのだ。
朝食には再びキャンベルのスープを作る。
11月14日と同じ事情。冷凍しておいた食パンにハチミツを塗り、イチゴとリンゴとヨーグルトとヤクルトを食べる。香りの良いコーヒー。外は昨日以上によく晴れて、完全に冬景色になっている。今年は秋を感じる期間が少なかった。
新聞もTVもオウムの裁判が終わったことを報じている。
僕は「地下鉄サリン事件」というエッセイを書いたこともあるくらいだから、多少の関心を持ってきた。裁判はほぼ16年かけて終結した。オウムの犯罪だとわかった当時、
事件の規模からいって10年では終わらないだろうな
と世間並みのことを僕も思った。その終わりを見届けたとき(今日だ)、こういう大人になっているだろうなとは予想もできなかった。これからもそうだろう。
出勤してウナギの花園。
全ての接客業にあるように、
「え、客だからってそんな要求アリか?」
と思わされることはある。小泉構造改革の置き土産なのか(そんなことないかな、でも少しそうだと思うんだよな)、お客様の要求レベルが高くなった。不当だ、と感じることも。
本業だと、こういう苦しみはない。
生徒様がゴチャゴチャ言ってきたら(こないが)、
「いいからお前は勉強しろ」
と言えば良い。受講料を払っているのに成績が上がらないと言ってきたら(これもこない)、
「お金と引き換えで高い偏差値が手に入ると思っていたのか」
と答えればOKだ。さらに、勉強しているのに以下同文と言ってこようものなら(来たらどうしよう)、
「最も効率の良い勉強のやり方は伝えたし、それ以上のことはできない。君の努力不足だとまでは言わないが、勉強ってのは今まで生きてきた人生プロセスだってある。生まれ変わるってのは、宗教じゃないからありえないだろ? まあ、何もしなかったよりは良い成績になったと考えるくらいが普通だし、そう考えれば、むしろ君はたいへんトクをしている」
と対応するくらいしかない。無形のものは、多くの具体的なもの(お金)を払ったからといって、買えるとは限らない。
日記から逸れるけれど。
こうして仮想の会話を考えてみると、やっぱり
教育産業ってニッチ(=すき間)産業に堕した
のではと感じる。もともとニッチかもしれないけれど、業者にとってますます不利な世間の風潮が形成され、しかも強化されつつある。行きつくところは個人指導塾の隆盛、生徒様のカスタマー化、下がるばかりの授業料(高校生の個人指導1時間3,000円なんてところもあります〜講師のペイじゃなくてお客様が会社に払う指導料ですよ)、早い話が
僕もキミも仲良くワーキング・プア
ってことですな。ぜんぜんギャグにならないところが凄い・・・。
日記に戻り。
で、お客様から厳しい要求があったとき、僕はどうするか?
「はい、かしこまりました、喜んで!」
である。しかも偽善の笑顔つき。いい笑顔だな俺! あったり前じゃん。こうなければウナギは勤まりません。残業9分で退社。
またもや寄り道。
旨い魚屋さんに行くため、よく知らない街で昼食。居酒屋のしょうが焼き定食。素人と同じレベル。僕のほうがもう少し美味しく作れる、と言いたいくらい。2度目はない。買い物を済ませて帰宅し、布団を干す。
昼寝をソファで30分。
我が家のリビングはたいへん日当たりが良いので、晴れていれば午後は暖房不要。毛布3枚をかぶってグッスリいった。布団を取りこんで外出。プールはスイミングのみ500メートル。体重は63.35Kで、運動量とともに軽め。
即座に帰宅し、出勤。
今度はウナギ屋も多角経営。書くようなことはない。帰宅すると、郵便受けに市進からの封筒。来年度の依頼書だった。文言を読むと、
なんか凄いこと書いてあるなあ
と思う。内部文書なのでここには引用しない。僕は来年度で首になる予定だが、ひょっとして今年度になるかも、とだけ書いておく。
しかしまあ、おかしいのは。
講師の名前の上に
>講師名称
とあったこと。日本語として間違ってはいないと思われるが、「そうか、そういうことか」と思ってしまった。「講師名」とか「講座名称」なら理解できなくもない。個人の好みと考えておきたい。2年前から気持ちは残っていないのが幸い。
お楽しみの夕飯。
魚をいろいろ。メインは1週間前に西京味噌に漬けたサーモン。刺身はホタテと黒鯛。後者は1サク125円と安いのにたいへん旨かった。イクラおろし。キャベツとカブと厚切りベーコンの野菜蒸し。レタスと水菜のサラダ。納豆やワサビ漬けなど、その他もろもろ。
日本酒は兵庫県の『白鶴 灘の生一本』。
白鶴はメジャーなメーカーだが、選択肢が減りつつあるので。基本的に灘の酒は好きなので期待できる、というのもある。水が合うのだと思う。
常温では、味が濃くてちょい辛。
まあこんなもんかとヌル燗に移行すると、苦みがでる。が、全体的な風味がダウン。値段とネームバリューのわりには大したことがない。メジャーなメーカーの日本酒は、むしろ安いものに旨いものがあるかも、という考え方は変わらなかった。
明日は9日ぶりの休日。
やるべきことは多少あるけれど、基本的にはノンビリできる。1か月弱ほど先の直前講習に備えておくのが大事なことだろうか。心が離れようがなんだろうが、授業に関して手抜きはできない。授業準備ではなくて、
教室に持参する無形のもの
を大切にやってきた。かたちのあるものには大した価値がない。だからと言って、具体的なことをないがしろにする趣味もない。
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