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今年もやってきました「新語・流行語大賞」の季節である。
ふ〜ん、これってユーキャンが開催(というのか)してたんだね。以下、毎日
新聞のサイトからの引用を切り貼りします。ごめんちゃい。
1、「品格」
『国家の品格』の著者、藤原正彦さんによるもの。
確かにこの本はよく売れてたよな。僕は立ち読みを2回ほどしたけど興味がな
かったので買わなかった。
ところで、これが大賞の1つ。
さて、こんな言葉を使ったことある人っているんか(-_-)
2、「イナバウアー」
これが大賞のもう1つで、トリノ五輪フィギュアスケートの金メダリスト荒川
静香さんが演じたもの。
これはたしかに流行ったといえば流行ったかな。とうぜんのように「後ろ向き
に滑って上半身をそり返すことか」と全国民が誤解して、宴会の余興で試して失
笑を買っていたものと思われる。僕も授業でやってみたかったが、2月だったか
ら授業がなくてできなかった。授業があったらやってたのかよ、と言われそうだが。
ところで荒川静香さんというのは今なにをしているのだろう。
「プロのスケーター」と言う話だが具体的に何をしているのかわからないし、
メディアでの露出度も中途半端。どこかの週刊誌は「あれがモデル扱いされるの
はどうなのか」と批判(または揶揄)をしていたけど。
3、「たらこ・たらこ・たらこ」
ここから順不同のトップ10。
なんですか、これ。全く知りません。聞いたこともないです。だんご3兄弟の
パクリとかそういうやつか?
「キグルミ」の2人は「はやっていると思わなかったのでうれしい」とのコメ
ントですが、本当に流行ってなかったんじゃないですか。もっとも、去年のもの
では「ちょいモテオヤジ」を全く知らなかったので、僕の知識と世間の流行に半
年くらいのタイムラグがあるのかもしれない。
さらに、この「キグルミ」というのも謎。
本当に着ぐるみをかぶった写真が出ていたけど、お笑い芸人か何かなんでしょ
うか。
4、「エロカッコイイ」
倖田來未さん(誰?)がこう呼ばれたそうだ。
これ、いいですね。エロは「えろ」と書いてもなかなかエロく、作家の渡辺淳
一先生なぞにも熱く語ってほしいところです。
「信原先生、エロカッコイイ〜」とか呼ばれてみたいです。
カッコイイほうは何とかなるような気がするけど、「エロ」をどうやって表現
すればいいのかな。ヘソかセクシーなパンツでも見せればいいのかな?
5、「格差社会」
山田昌弘さんによるもの。
僕としては「下流社会」のほうがいいのだが、やっぱりそっちを選ぶと怒る人
がいるんだろうなあ。新聞などでも「格差社会の是正」と書いてあっても、「下
流社会の具現」とか書かれないもんな。
格差社会というのが実現しているのかどうか、僕には実感がない。
収入や資産から見た統計的な根拠があるのだろうが、どうもよくわからない。
もともと格差というのは昔から存在していて、以前はそれが目に見えるかたちで
現れなかっただけではないのか。金持ちというのは資産を隠しておくものだし、
貧乏人は貧乏であることを隠してきた。言い換えれば、貧富の差というのは以前も今も同じように存在して、その存在を「見て見ぬフリ」するという文化が崩壊しただけなんじゃないか。
6、「シンジラレナ〜イ」
日本ハムのトレイ・ヒルマン監督の発言。
去年はバレンタイン監督の・・・えーっと、「ボビーマジック」でしたね。ど
のへんがどうマジックなのか、どのへんがアンビリバボーなのかよくわからない
。2004年には楽天による「新規参入」があったから、プロ野球業界の根回しなのかという裏読みもできる。性格悪いな(-_-;)
7、「脳トレ」
川島隆太さんという東北大教授が受賞対象者とか。誰?
放置しておくとズンズンと空洞化が進む脳みそを鍛えるトレーニングのことで
ある。
2005年あたりから書籍で、その年末あたりからはゲームでも流行したらしい。
わざわざそんなことまでしないと脳を使わないのかお前らと言いたいが、そう言う僕の脳みそもシュワシュワと音を立てながら退化を続けているのだろう。
8、「ハンカチ王子」
早稲田実業高野球部、斎藤佑樹投手がマウンドで愛用したのは青いハンカチ。
そこからついたあだ名が「ハンカチ王子」である。夏の甲子園で決勝に進んだ
こと、彼自身が比較的整った顔だちであったことが命名にいたったイキサツか。
ところで、同じく決勝まで進んだ駒大苫小牧の田中投手が同じように青いハン
カチを使っていたら、どうだったろうか?
「ハンカチ大魔神」じゃまずいよな。人は見た目が10割なのかもしれない。
9、「mixi」
ミクシィの笠原健治社長が受賞。
これは宣伝臭もあるよなあ。しかし一般名詞の「SNS(ソーシャル・ネット
ワーク・サービス)」とか、同じ固有名詞である「ゆびとま」とか「マイスペー
ス」あたりだとサッパリわからない人が多いだろうからしょうがないか。
僕はミクシィに参加しているが、ほとんど利用していない。
人さまのページを覗きに行くと覗き返されるし(お互い様だ)、ネット上のみ
の付き合いに警戒感なり不快感を持つ古い世代ということでもある。でもまあ、
ハマる人には非常にハマるらしい。掲示板の「本音だか本音じゃないんだか」と
いう微妙さもマズマズ面白かろう。
10、「メタボリックシンドローム」
日本内科学会の命名なんだそうです。
大まかに言えばウェストが太すぎる状態のこと(男性は85センチ・女性は90センチ以上)。生
活習慣病に警鐘を鳴らすという意味で社会的貢献のあった言葉でしょう。
よく飲み屋さんとかで、おじさん同士が「ほら、メタボリック何とかってあっ
ただろう?」とやっていますが、何とか=シンドロームくらい言えないのかよ、
とも思います。
「メタボリック」は metabolic で「新陳代謝(性)の」という意味なんだそう
です。こんなややこしい言葉をカタカナにしたのがヒットの秘訣か。ヒットじゃ
ないか。
この流行語大賞にまつわるエッセイは今年で3年目になった。
2004年度版では「中二階」が忘却のかなた。
2005年度版では「想定内」が一般
に使われる言葉になったか。
2004年「負け犬」→2005年「富裕層」→2006年「格
差社会」という階級差別・区別語が連なったのが面白い。来年もこのシリーズを
書き継ぐ予定。
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