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そろそろ2010年も終わり1 12月19日
  今年も「新語・流行語大賞」の季節。
去年の「2009年も・・・1」とほぼ同じ書き出しです。で、「こども店長」って結局なんだったんですか?


1、「ゲゲゲの〜」

 これが年間大賞。
 断言すると、こんなの流行ってないだろ。NHKの朝の連続TV小説『ゲゲゲの女房』に由来ということらしい。たしかに近年のこのシリーズでは人気のほうだったけれど、流行しているというほどではなかった。

>昭和の時代を「懐かしく呼び戻してくれた」

という評があったそうだ。人のことは言えなくても、「昭和が」なんて手垢がついてるだろ。僕の世代でも記憶にある昭和はせいぜい50年代だから、懐かしく思う人のほうが少ないのだ。それだけ今年はネタが少なかったということだろう。


2、「いい質問ですねぇ」

 ジャーナリスト池上彰さんに由来。
 なんかこういうことを喋るらしい。聞いたことないけど。池上さんはNHKの『週刊こどもニュース』(?)か何かのアナウンサーだった。難しい時事問題をわかりやすく説明することで人気があって、今はNHKを退職してフリーだとか。特に悪意はないにしても、

なんとなく偽善じゃないか、この人?

と思っているのは僕だけ、ということにしておこう。いい質問ですねぇ。


3、「食べるラー油」

 これは流行していたね。
 たしか2005年くらいには商品化されていて、桃屋から『辛そうで辛くない少し辛いラー油』みたいな商品名で売られているはず。どっちなのかハッキリしろコラ。


4、「〜なう」

 これはネット界では大流行。
 短文投稿サイト『ツイッター』の日本上陸に伴ってはやった。知らないとわけがわからないところは流行語らしい。例としては

>吉野家で牛丼なう

となる。ある識者などは、

>「 now 」でも「ナウ」でもない「なう」のキッチュさが人気の原動力になった

とか言っていた。

 断言すると、バカじゃないの。
 あんたがいま牛丼食べてるからどうかしたのか、と僕は思う。こんなもので「つながり」とか言っている利口もたくさんいる。脆弱なんだよ、人間関係と精神性が。ブログが数年の流行で終わったように、「ツイッター」も流行しなくなる。どこかで確実に生き残るという面も同じ結果になるとみている。


5、「イクメン」

 育児をするパパのことです。
 これもときどき耳にした。「男女共同参画社会」というのも同じだ。育児参加の気運はこれからも高まっていくだろう。良いことだが、

究極的に男性は育児に向いていない

事実をどう処理していくか。「育児は母親」というのは、おそらく人類史上変わることのなかった鉄則で、現代人が新しい原則を作れるかどうか。


6、「AKB48」

 で、よんじゅうはち、なんですよね?
 どうやら歌手ではないらしい。地方ごとに類似ユニットがあるとも聞いたが、よく知らない。「女子てんこ盛り」という発想はこれからも続いていくはず。しかし、いまだに

彼女たちの画像を見たことがない

ってどうなんだオレ。メンバーの名前も1つも知らない、と胸を張る。


7、「女子会」

 聞いたことあるけど、なんだろうこれ。
 女子が集まって男子の悪口でも言うんだろうか(だってアタシの彼氏ったら、無理やり・・・)。そういうの、

流行じゃなくて昔からの不変の事実

だろう。女子だけで構成される合コンとか、そういうのだろうか。去年あたりの「歴女」から発展したとか? なんか誤解しているような気がする。僕も混ぜてください。


8、「ととのいました」

 Wコロンという漫才コンビに由来。
 この流行語も、このコンビの名前も聞いたことがない。コンビのどちらかがネタに入る前に

「(準備が)ととのいました」

と言うらしい。あってるのかな、本当にわからない。こういうのは生徒様相手に実験してみると事情がわかるのだけど、そういうことをすると

>流行にかなり遅れるのがオヤジという痛い生き物だな

という目で見られるのが悲しい。


9、「無縁社会」

 老人の孤独死問題とか、それ系。
 この数年続いた「格差社会」ものからの発展というところか。無縁になっていくことへの恐怖が、上記の「なう」というかたちで現れたわけだ。


10、「脱小沢」

 受賞者が辞退。
 誰が辞退したのかは明らかにされなかったそうである。むしろ、誰に贈ろうとしたのか知りたいような気もする。とりあえず政治ものを1つ入れとけ、みたいな作為を感じるのも毎年のことで、飽きた。


 今年は珍しく、ほとんどが知っている表現ばかりだった。
 使ったことがないのは当然だからいいとして、聞いたことがない「流行語」がどんどん増えていくのではと気になっていたのだ。意味があるのかないのか不明な年中行事なれど、こうやって書いてみれば

「そういえば今年はそんなことを言っている人がいたな」

と思えるのかもしれない。あるいは数年後に、なつかしく思うとか。たぶん来年もこの続きを書くのでしょう。フォーッ!



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