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10ヶ月児に土産は不要 |
5月4日 |
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私の顔を見るや否や、小僧(お子様)は泣き出す。
私「お前なあ、2ヵ月も過ぎて成長してないのか?」
小「うぎゃあうわぇっぇぇ」
私「それでも男かお前は」
小「びやぐえうぎゃややぁ」
私「まだ世間を知らないままでいるのか?」
小「ぶぎゃあおぎゃやぁぁっぁぁ」
遅い午後に親友S君のお宅を訪問。
この息子殿には3月の初旬に会った記憶があるが、ハイハイする以外の進歩は見られ
なかった。
2月の中旬に会った記憶もあるが、そのときと比べても進歩がない(言葉が通じない
など)。私が教えている生徒様は他動詞と自動詞の違いをきちんと覚え始めたというの
に、いったい何をしていたのだろうか。怠慢にもほどがあるように思う。
しょうがないので10ヶ月児は無視してS君と将棋。奥様のY嬢には食事を作らせて
おいて、男2人は真剣に遊ぶのである。これこそ理想だ。
しかし対局の途中で食事が完成し、我々は対局を中断する。食事のあとで続きを指す
つもりである。
若い夫婦、しかも幼い子どもがいる夫婦と話すのは奇妙な感じだ。子どもが寝たのを
いいことに(夕方6時から眠りだすあたりに成長のなさを感じる)とんでもない話題に
終始する。
S「でもさあ、できちゃった結婚ってどうなのよ?」
私「どっちも経験がないから知らん」
Y「そういう話じゃないでしょう?」
私「だって知らないよ」
S「そうだそうだ、やってないからって逃げられんぞ」
彼らはあまり酒を飲まないのだが、私が飲むのでそれにあわせてダラダラとビールを
飲む。もちろんビールだけの酔いなのでたいしたことはないけれど、将棋の続きに戻る
気になれない。
食卓の片づけを手伝う。S君が洗い物、夫人のYさんがサポート、僕は膳を下げる役
割。
Y「最後までやってけばいいじゃない」
S「そういうものではない」
私「大事な局面なんだよ」
Y「そんなに酔ってないでしょ?」
私「それはそうだが、そうではないのだ」
S「きわどい勝負なんだよね」
私「デリケートというか」
Y「そんなに大事なのぉ〜」
S「酔った状態では指せないよぉ」
私「いいかげんに指す局面じゃないんだよ」
S「そうだよなあ」
私「ええいままよ、とはいかないよなあ」
Y「・・・」
私「デジカメあるだろ?」
S「あるある、盤面を残しておこう」
Y「・・・(付き合いきれない)」
私とS君は将棋盤に戻り、撮影作業にうつる。画像を見てコマの配置が見えることを
確認する。
私「よし、これで指し継げる(=続きを指すこと)」
S「これで安心だ」
Y「・・・」
息子殿はまだオヤスミのようだ。奥様のYさんに手土産を用意しておいて正解だった
。
追記:エッセイ132「ビール、ハッポウシュ、・・・?!」、同133「バイ
トは楽しい!その3」をアップしました。 |
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