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この1年で成長した? |
12月31日 |
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眠いというのに8時起床。
目覚めの夢は
「地震がないのに津波がやってきて、人々に先んじて逃げたらそこの路地は行き
止まり。さびた放置自転車が止まってるし。ああ俺の人生って?」
というものだった。
8時半に軽い地震。予知夢にもなっていないのか大晦日の俺。9時過ぎからH
Pの作業。
年度代わり更新の作業だ。
個人日記風簡易ホームページ(←ブログを説明するときにこういう言葉が使わ
れることがある)ではないので、大掛かりである。
去年まではこのHPのサポーターにやってもらっていたが、今年からは「自分
でやりなさい」とお達しが出たのだ。いいかげんにHTMLの構造やタグやファ
イル階層構造くらいは信原にもわかるだろう、ということらしい。こういうのを
自立というのかどうか知らんけど。うまくできるかしら。
予想はハズレ、期待は裏切られ、友情はいつか消え、愛情は不安定で、とかく
この世は住みづらく、どういうわけか嫁が来ない。
要約すると作業に難航する。始めからそう書けッ!と思うだろうが。
年度で入れ替わる、つまり過去のコンテンツとは別のファイルを作る必要があ
るのは日記とエッセイ。
日記は毎月分の目次つまり36枚分、エッセイは年度の目次つまり3枚分ののH
TML文書の訂正が必要。たとえば05年3月の日記の目次には「2007年の日記へ
」というリンクがない(2006年の時点では当然だが)。それをいちいち入力する
のである。面倒だなあ。
しかも年度によってHTML文書に用いられたタグが変わっている、なんてこ
とがある。
こんなことを言われても読者は意味がわからないだろうから要約すると、同じ
日記の目次でも、04年4月分と05年11月分ではリンクの張ってある文字の大きさ
が微妙に異なっていたりするのである。タグが変わると改行ピッチも微妙に(見
比べなければ絶対にわからない程度に微妙に)変わるから、それを1つ1つ訂正
して回るのである。
そんなことに一般の読者が気がつくわけもないのだが、こういう些細な(ささ
いな)ことにこだわらないなら、そしてこだわれないならHPなんかやってはい
けない。
小さいことを具体的に、それも長期にわたって積み上げるからそれなりの価値
が生まれるのだ。それなりの、というのが得意の自虐ね。
11時にスーパーへ。
年越しうどんを買うのだ。なぜソバではないのかというと来客があるからだ。
来客は親友S君とその妻とその息子殿である。息子殿にソバアレルギーが発生し
かねないからうどんにしろ、という命令である。
そんなのどうでもいいよ、食わせりゃ何とかなるよ(俺の息子ではないから)
と遠まわしに苦言を申し上げると、息子殿はまだ2歳半で体に耐性ができていな
い時期だ、とのこと。あー面倒ナリ(;一_一)
12時過ぎに一家が到着。
息子殿Z君に会うのはこれで6回目くらいか。前回は今年の2月だったから(
ヒマな人はここの日記を参照)少しは大人になったんだろうな?
たとえば、「
このかき揚げは脂っこくなくてそれでいてマッタリ」とか感想を述べるとか?
僕「Z君、こんにちわ!」
Z 「・・・」
僕「おじさん、きみに会うの6回目くらいだよ」
Z 「・・・」
僕「きみ、ずいぶん昔にここに来たんだよ、まだ6ヶ月くらいだったけど?」
Z 「・・・」
子どもとは成長しない生き物なのか?
うどんを作る。
大人分が3人前、Z君用が半人前。うどん玉は4つ。具はあと載せのかき揚げ
・シイタケ・白ネギ・鶏肉・白菜である。子どもがいるから野菜を増やそうとい
う心遣いである。シイタケを4分割する。あれと思って妻のY嬢に質問。これく
らいの大きさでアノ人は食えるの?
Y「あー、ムリムリ。千切りにしてください」
子どもとは何というわがままな生き物なのか?
うどん茹では難航。
4玉を茹でて、汁を別の鍋で作って、うどんをわけて、汁をわけて・・・なん
てやっているとアルデンテも何もない。こんなに一気にデキルかッ!
Y「あー、それなんですよねえ。もう、それが一日3回ですよ?」
なるほど確かに、主婦は専業であるべきだ。
僕は5分足らずで食べ終わる。
多少ゆで過ぎだが、お味はまずまず。Z君にY嬢が食べさせているが、まだ3
本くらいしか食べていないのではないか。そうか、食育とはコミュニケーション
育成でもある。感想を聞いてみよう。
僕「Z君、おいしい?」
Z 「・・・」
僕「うどんだよ?」
Z 「・・・」
僕「あの、まずいとか旨いとか辛いとか?」
Z 「・・・うどん。」
この歳からコミュニケーション拒否なのか。
これで日本はいいのか。言うことに欠いて、「うどん」と発声すれば許される
という世界認識を持っているのか。釈迦を見習え、釈迦を。彼は生まれるや否や
「天上天下唯我独尊!」と叫んだんだぞ。
Z君が食べ終わるまで50分くらいか。
食事が終わると排便の時間ということで、Z君は部屋の壁につかまっていきむ
。まだトイレで大きいほうができないんだそうである。もぉぉぉぉ。
両親がスリッパを履いているので、Z君も自分のスリッパを欲しがる。
僕が1足持ってくると、今度は「××ちゃん(彼が手放さないタオルの愛称)
の分は?」と要求してくる。玄関まで導いてあげるとちゃんと歩いてついてくる
。しかし、手にとって居間に戻ると放置する。欲望が満たされたからなのか。
Z君がお昼寝をしているあいだに、僕とS君は将棋。
いつものように僕が2枚落ちというハンデ戦。1時間ほどで僕の負け。見どこ
ろなし。最近は勉強してないからなあ。
30分ほどの感想戦が終わったころ、Z君のお目覚め。
あきらめてはいけない。
僕「おはよー、Z君」
Z 「・・・」
僕「まだ眠い?」
Z 「・・・ふぅわはー(アクビ)」
僕「よく眠れた?」
Z 「・・・むさしの線」
どういう文脈なのか。
S君に聞くと、昨日初めて武蔵野線に乗ったそうで(一家は関西圏在住で、千葉県に実家がある)電車好きのZ君はすぐに覚えたらしい。いやしかし、文脈は?
とにかく、正確さに疑問が残るもののコミュニケーションは成立した。
一家のお帰りの時間。記念撮影ということで僕がZ君を抱っこ。僕が彼を抱っ
こしたのはここまで恐らく4回、その全てでZ君は泣き出したのだ。今度も泣か
せてやる。予備校講師をなめてはいかんぜよ。
泣かなかった。
イヤそうな顔をしていたけど。さあバイバイだ。
僕「Z君、おじさん、もうすぐ引越しなんだ」
Z 「・・・」
僕「だからZ君がここに来るのも最後だよ?」
Z 「・・・」
僕「名残惜しいとかない? それとも、まだ眠い?」
Z 「・・・羽毛布団」
さすがに最後の会話は脚色だが、2歳半で「羽毛布団」と言ったのは本当であ
る。
意味の理解がないままに相手が言ったことをオウム返しすることはできるし、
好きなものを質問すれば「イチゴ、うなぎ、電車」などと返事をすることもある
。数字も1と2は理解できる。「昨日、乗って行った」などの3文節の文章を作
ることもできる。しかし論理の構築がないのか、両親はともかく僕と会話のキャ
ッチボールをすることはできなかった。今後の成長を遠くから見守りたい。
4時過ぎからキッチンのシンクを掃除。
僕の周りにも自分の家を持っている人が増えてきた。
ピカピカに掃除なんかしないよと僕が言うと、「自分の持ち家になると違うん
じゃない」と言われる。確かにそうだろうな。いま住んでいるマンションもあと
半年でサヨナラだから、「汚いとは言えない」あたりを目標にして作業を進める
。
6時前に年越しソバ。
やはりソバでなければ。この日記をコツコツ書く。今日の夕飯は昨日の続きに
なる予定。
いろいろあった今年も無事に終わり。
つらい1年だったから、来年はきっとイイコトがあるでしょう。
よいお年をお迎えください。
追記:エッセイ231「そろそろ2006年も終わり2」、同232「とりあえず183冊」
をアップしました。
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