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モテ |
3月15日 |
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8時半起床。
土曜日なので朝風呂。パインツリーバスという入浴剤を投入して。快適。
朝食を終えてPCに向かうと、まだメールが使えない。
まだ、と言うのは、昨晩午前1時くらいから同じ状況なのだ。マンションが契
約しているマイナーなプロバイダーのことは以前にも書いた(ヒマここ)。要約
すれば、メールサーバーが非常に不安定だ、ということである。
そのプロバイダーのサイトに行ってみると、やはりトラブルの告知がない。
どうなっているんでしょう。もう8時間くらい過ぎているわけだから、不具合
発生中くらいの声明を出してもいいと思うのだけど。やっぱり「寄らば大樹のかげ
」なんでしょうか。この程度の会社か、というのが正直な感想。
午前中はずっと読書。
『「モテ」の構造』鈴木由加里を読了。
「モテ」という現象について、現代文化論などの研究者で大学の非常勤講師で
ある著者がアレコレ論じる本。
まとまった論はないものの、読み物として面白い。
モテたい。
そりゃあそうでしょう。モテたくない奴なんかいるのかっ。いるとすればそい
つはモテているのかっ。ホワイトデーのプレゼントと言えば昔はキャンディだっ
たじゃないか、今はクッキーどころかチョコレートになっているじゃないか、そ
のヘン、どうなってるんだ、
モテているそこのお前、許さん!
というのが本書を読んだ動機。どうしようもないですけど、そういうものですわ
な(^_^;)
九鬼周造の名著からタイトルを借用した(と本書にも断り書きがある)わりに
は、整然とした論が展開されないのは欠点である。
たとえば第1章は「モテとは何か?」というタイトルを与えられているが、明
確な答えはない。モテというのは、「モテている」という現象そのものと、その
現象をどう見るか(考えるか)という事実を総称するものであるらしい、くらい
の曖昧な結論である。定義できるものでもないだろうから、仕方がないとは言え
る。
しかし、「モテ」をめぐる物事の考察は面白い。
「ちょいワル」や「コンプレックス」や「フェミ男」や「イケメン」といった
、「モテ」の周りをぐるぐると回っている(だろう)言葉や現象について、とも
すればしつこいくらいのツッコミを入れている。『an・an』の「好きな男ラ
ンキング」でキムタクがなんで14年も連続して1位なのかとか、ヴィトンのモノ
グラムの記号的意味が変わってしまったとか、小谷野敦の『もてない男』(ヒマ
ここ感想文)は名著であったとか、「品格」という言葉がもてはやされる意味だ
とか、話があっちこっちに飛んでいくのも良い。
本書を読んでこれこれのことがわかりました、というタイプの本ではない。
モテ論でも男性論でもミソジニー(女性嫌悪)論でもいいけれど、そっち方面
に関係するネタを拾っていくための、いわばサブテキストとして読む価値のある
本だろう。
>しかし、「品格」が、物質主義や拝金主義と対置され「精神性」の代表のよう
な形で扱うことができるのか疑問である。言い換えれば、「品格」について書か
れた本を一冊買って読むくらいで、簡単に身につくものなのだろうか、というこ
とだ。文化を語り精神性を高めたいと思うならば、少なくとも人生論エッセイ以
外の本をあと数冊買ったり、自己投資が必要になるだろう。洗練された趣味にし
ても、品のある物腰にしても、やはりある程度の投資は必要だ。
著者に意図があるのかどうかは知らないが、本書だけでは足りないということ
を示唆しているのかもしれない。
本書を読んだからと言ってモテるようになるわけでも、モテない状態から脱す
ることができるわけでも、モテについて理解できるわけでもない。そのあたりを
踏まえて読めば、単純に読み物として楽しめるといったところでしょう。
お昼ごはんはパスタ。
レトルトのカルボナーラソースでごまかす。読書感想文を書くのが大変で、お
弁当を買ってくるのを待ちきれなかった。すぐに外出してスーパー。
帰宅してもメールの不具合は直っていない。
プロバイダーに電話。聞いてみれば、
「お宅でお使いのウイルスソフトの設定の問題」
とか。出たよ、ネット責任たらい回しシステム(という経験多くないですか?)
。そんなこと言われてもサァ、別に設定を変えたわけじゃないんだけど。
こわごわとメール監視のシステムをオフにして、送受信。
成功。こんどはシステムをオンにして、送受信。これも成功。あの。
じゃあ何だってさっきまで不具合があったんだよ!
遅い午後はヒミツの花園。
だいぶ春めいてきたな、という暖かい晴天。昨日の天候不順を引きずるような
湿気を感じなくもなかったけれど、それも含めて春らしくて良い。のんびりと1
時間くらい。
出勤。
2回目のQクラスは、いっぱいいっぱいという感じだった。授業についていく
ので精一杯、というのが生徒様の正直な感想ではないだろうか。今年度は、説明
の量を2割増し、レベルは1割減くらいでやってみるつもり。もともとQクラス
は合格を稼げるように授業を組み立てるクラスなのだが、
負荷のかけかたを変えて結果を変えてみよう
という狙い。
ちなみに、2004年度と比較すればレベルは4割減くらい。
あるレベルの大学の出題レベルが下がりすぎていて、このくらいの修正値で戦
えるかな、という予想。このネタはまたそのうち、会員ページにでも書きましょ
う。衝撃の「昨年度の結果発表」は春期講習か1Bタームに持ってくる予定。
帰宅。
久しぶりに牛肉を買っておいた。過去日記を検索してみると、なんと、
牛肉を買ったのは今年初めて
のことだ。日記をつけておいて良かったと思う(読者様のメリットなんか知らんわ
なw)。最近はお金がなくてそんな余裕もなかったのだ。切り落としなれど、シ
ャブシャブにして生レタスと一緒に食べる。非常に美味。赤身も脂も美味しいの
。肉をシャブシャブにするときは、ダシ汁にお酒を少々加えたほうが良い。どう
しても臭みがあるからね。
珍しくビールの話題。
アサヒのプレミアムビール『熟撰』を試しました。新発売のはずです。ビール
の味を説明するゴイはほとんど持っていないのでナニですが、
「なんだか普通だなあ」
というところでした。
プレミアムビールもいろいろ出てきましたね。
まさに勝ち組VS負け組の縮図のように、プレミアムビールと第3のビールに
分かれてきた気がします。『熟撰』は、プレミアムモルツの
「とにかく高貴ですから!」
という主張もないし、ブラウマイスターの
「ビールは濃くて、豊潤」
という老紳士の箴言のような意気込みもありません。ズバリ、戦いに負けるでし
ょうね。あんまり自信はないけど(^^ゞ
明日、つまり読者様が読んでいるリアル時間だと今日16日(日曜日)は、アレ
があります。
そうです、
将棋のNHK杯・史上初の生放送
なんです。しかも決勝戦。詳しくは過去日記の「ここ」を。午前10時20分から3
チャンネルです。せひ観て下さい。正午から観てもたぶん間に合います。
3月3日、佐藤二冠のA級残留の中継は感動でした(ヒマここ)。
プロ棋士が、勝つためだけに、ここまで緊張するものなのか。ここまで顔が紅
潮するものなのか。生き残るために、ここまで頑張れるものなのか。生き残りた
いという気持ちは、ここまで観客に見えてくるものなのか。感動の熱戦を期待し
ます。では。 |
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