予備校講師でわるかったな!





各ページのご案内はコチラ 

proflile 自己紹介

diary 日記

essay エッセイ

bbs 掲示板
  

Copyright (c) 2004 
takeshi nobuhara All Rights Reserved. 

本当のようなウソのような 6月16日
  8時起床。
  予想されたように大きな寝坊で、9時間以上眠った。昨晩はやはり睡眠不足だ ったようで酔いが早く、いま読み返せば日記もおざなりなものだったかもしれな い。食後の読書もしなかったくらいだ。それに、書こうと思った出来事を1つ書 き忘れていた。しかし、

全てを書かないのもまた日記

とも言えるから、今日は今日のことを書く。朝9時からTVをつける。


  将棋の名人戦第6局2日目。
  挑戦者の郷田がここまで3勝で初の名人にリーチをかけている。先手の羽生は 矢倉志向だったが、郷田は陽動振り飛車を選んだ。これは、

居飛車と見せかけてナンチャッテ振り飛車

という作戦である。居飛車党の郷田としては、奇襲に属するだろう。

  2年前の名人戦でも似たようなことがあった。
  当時の森内名人に挑戦した郷田は、出だしから2連勝。3局目に先手でありな がら3間飛車を採用し、負けた。星勘定でリードしているときに、得意ではない 作戦を採用することはよくあるが、たとえ結果論でも郷田はその奇襲でシリーズ の流れを悪くした。ただでさえ郷田には

初名人獲得へのプレッシャー

がかかるから、この陽動振り飛車はどうだろう、良くないのではないか、という のが2日目朝までの僕の感想だ。この項、この日記の後半に続く。


  外出してプール、スーパー。
  今年もクレジットカードのポイントがたまって、

10,000円ぶんの商品券

をもらった。去年は11月25日と5月23日に、それぞれ5,000円ぶんをゲットしてい る。そのころと変わらず特に欲しいモノはなく、家計の節約に回している。ダイ エット中なので第1回の昼飯は細巻寿司の詰め合わせでガマンしておいた。食後 に読書。


  『あるようなないような』川上弘美を読了。
  寄せ集めエッセイ集。
  この作家に特有なゆったりした空気の感触がある良書。

  著者のエッセイを読むのはこれで2冊目(1冊目の感想文はヒマここ)。
  まだ作家歴15年くらいで、純文学が専門だからエッセイ集が少ない。1冊目で 気に入ったので探していたところ、たまたま見つけることができてラッキー。

  この人ってどこまでも小説家だな、と思わされる。
  どこがどういう風にというのは説明がむずかしいけれど、

「小説や文章を書かずにはいられない」

という気配をつよく感じさせられるのだ。「不明」と題された文章。小説を書き だしたキッカケを語る。最初は自宅の居間の壁に原稿を貼り付けたけれど読者は ほとんどいない。次に友人に送りつけたけれど、ほとんど読んでもらえない。

>どうやら書いたものを読んでもらうということはたいそう難しいことなのだと 少しわかってきて、こんどは市の主催する文章添削に参加してみた。文章を郵送 すると、赤で直してくれる。半年間のコースだったが、一回もいい評価がこない 。毎回「何を言おうとしているのか不明」と書いてある。なるほど不明か、と思 いながら送りつづけ、最後まで「不明」で終わった。
  壁もだめで、友人相手もだめで、そのうえ不明で、でも書くということは面白 い。面白くなければ書きつづけられない。(中略)先日は芥川賞までいただいた が、今でも「壁だめ・友人だめ・不明」は強く心の底にある。

この著者の文章を読むと不思議な気持ちになる。うん、たしかに意味不明だよな と思いつつ、続きを読みたくなる。やわらかくおすすめ。


  朝からずっと曇り。
  雨が降るかな降るかなと思わせて、なかなか降らない。この1週間くらい、「 晴れ間」と書くことがあっても「晴れ」と書くことはない。布団干しどころか洗 濯物も乾かず、浴室乾燥機に頼る日々。

  勉強と、HPの作業少し。
  ひさびさに「一膳」をアップすることになった(文末にもリンクあり)。3ヶ 月に1回の更新を目標にしているだけに、今年だけで1本遅れている。

料理とそれに見合う(であろう)物語

を見つけるのが大変だ。漫画の『クッキング・パパ』とか『美味しんぼ』とかを 作っている人は偉大だと真剣に思う。それはつまり、才能の有無の差であり、プ ロとアマの差であるのは事実だが。


  4時からふたたび将棋観戦。
  2時間も楽しめるのは良いとして、番組的に間がもたない箇所もあるようだ。 解説者が出てきて「ああ指したらこうだ、こう指したらああだ」とやるのは日曜 日のNHK杯と同じなのだけど、なにぶん指し手が30分くらい進まず、

プロの検討も尽きてしまう

ことがある。

  すると「ここで対局室の様子を」とアナウンサーがふる。
  盤面。対局中の2人を横からみた画面。後者はともかく、前者の場合は

盤面静止画像が5分くらい継続

してしまう。このタイミングで将棋を知らない一般視聴者がチャンネルをあわせ たら、

「・・・(ナンだこれは?)」
「・・・(こんなんで番組って言えるのか)」
「・・・(このテレビ壊れてるんじゃないのか)」

と沈黙してしまうだろう。将棋が好きな僕でさえそうなんだから、普通の人には 理解できない世界である。

  郷田が立て直してきて良い勝負になった。
  天王山と呼ばれる「5五」の地点を飛車角4枚が取り囲む、というふしぎな盤 面が登場した。それでも、やや羽生がいいのか・そうあって欲しいと思っていた ら中継が6時に終わった。出勤時間だ。結果はいつも通り深夜に判明するので、 感想文は明日の日記で。


  ワセヨビの話は特にない。
  昨年度もその前年度もそうだったように、2年生の授業というのはコレといっ たネタがないものだからだ。低学年から教えさせていただくヨロコビといったも のは確かにあるけれど、ふつうの読者様が

ふつうに読み流すほどのネタ

は出てこない。読み流すと書くのも悔しいにしても、読み流すことが楽しいとい うのは、ウェブの文章に求められる大切なことの1つである。と書きつつうまく 読み流してもらったつもりだが、どうだろうか。

  帰宅時には激しい雷雨。
  巷間(こうかん=世間のこと)よく言われているように、ゲリラ豪雨が今年も 多い。まだ梅雨は初期だし、雷なんて昔はこんなに聞けなかったと思う。

雷というのは聞くものなのか

という疑問も覚える。幸いなことに電車が止まるなどの被害はなかった。


  夕飯。
  昨日の牛肉とエリンギの煮物の残りは、水溶き片栗粉を投入してトウガラシと ワケギをふって食べた。まずいものを「まずい」で切り捨てるのは素人さんで、 まずいものを「何とかして旨くしてやる」とやってこそ料理である。工夫しない で何をするつもりなのか?

それでもまずかった(-_-;) 

  他にはアジの刺身。
  1尾100円の品でどうかと思ったが、これも見事にハズした。小さくて安いアジ は塩焼きがいちばんかもしれない。何となく集中力を欠く「再開初日」だったか もしれない。


追記:一話一膳「ポテトサラダ」を追加更新しました。
diary 日記  
これまでの日記はコチラ