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土偶に胸キュン@上野 |
12月22日 |
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なぜこうして真面目に日記をつけているかと言って。
つまるところ、いかにして面白いタイトルを思いつくかという探求だろう。内
容の要約であり、読む気にさせるようなものでありたい。
読む気になったが読んでみたら裏切られた
というのは仕方がない。人生なんて、自己ベストを探す旅ではないか。いい話に
スリ替えているだけ、という説もある。
6時起床。
早起きすぎる。日付が変わる前に消灯すると、こうなる。今日は冬至なので日
の出時刻が1年で1番遅いはず。6時50分ごろだったようだ。わざわざ
ベランダに出て目視で確認しよう
としたら、東の空が見えないことがわかった。我が家は南南西向きだが、建物の
構造上そうなっているのである。この新居に移って、もう2年半になるのだが・
・・。
HPの作業少し。
開店直後の整骨院。2回目の朝食は昨日と同じ店で。早起きすぎて困るな。そ
の足でプールへ。まだ10時なのに混んでいる。明日が休日だからかも。スイミン
グ450・ウォーキング350。体重は65.4Kでやや重め。ダメじゃん。やっぱり昨日
の日記はいんちきだったのね!
さて、上野に到着した。
冬枯れの上野公園を散歩。噴水とシロナガスクジラ(実物大の模型:でかすぎ
)のあいだでは、炊き出し系の集会をやっていた。たぶんアレ宗教がからんでる
んだよな。目指すは東京国立博物館、
イベントは『国宝 土偶展』
である。土偶である。見たことありますか?
レプリカなら、いくらでもあるだろう。
すくなくとも、教科書に出てくるアレは知ってるでしょう。目が開いてんだか
閉じてるんだか、宇宙人なのか何かの障害を抱えた人間なのか、
「日本人にとっての土偶と言えばアレ」
という土偶です。そうです、あなたがいま頭に浮かべた奴ですよ。あれは正式名
称を「遮光器土偶」というそうです。そいつ(という呼称でよろしいのでしょう
か)も展示されていました。
その名の通り、土偶にも国宝があるんだそうな。
よくある「国宝級」じゃなくて、いっつ国宝。ゼイアー国宝。オイ英語の先生
、表記を何とかしろ。ありそうな感じはしないけれど、はぁそうなんですかと感
心してしまう。なんと国宝の土偶はたったの(でいいのかなあ)3体しかないそ
うで、恐るべきことに
国宝土偶全3体が同時展示
されているのである。すごいでしょう。すごくないですか。え、「だって土偶だ
ろう・・・」だって? そりゃまあそう言えばそれで終わりますけど。
大混雑、ということはもちろんなし。
でも人だかりができるくらいには混んでいた。展示室が狭くてちょっと驚いた
けれど、なにぶん飾ってあるのが土偶だから、そんなにスペースも必要ないんだ
ろう。いちばん大きくても身長20センチくらいでしょうか。
「え? そんなに小さいんですか? 土偶って、始皇帝の墓の中に埋めた、人の
かたちをした人形ですよね。アレ、実物大くらいじゃないんですか?」
バカもんッ、それは兵馬俑だよッ! 今のリンクは昔の日記だ!
全体に面白かったね。
僕は古いモノや美術品を見るのが好きで、予備校業界のプロフェッサー・フジ
タと呼ばれております。自称ですけどね。
「へぇ〜、授業でフェイク売ってるんだ?」
とか痛いツッコミをするんじゃねーや、そこの読者! 今のリンクは昔のエッセ
イだ!
とヘンなわき道にそれてないで(^^ゞ
国宝の3つは、どれもかなり近づいて見ることができます。その中でよかった
のは「合掌土偶」かな。どれもこれも、なんとなく可愛く見えました。土偶は基
本的に女性をかたどったモノが多い、ということもあるかも。入場料800円の価値
はじゅうぶんにあると思う。
もし土偶に興味があれば。
常設展もなかなか良かった。
橋本雅邦の大きな画(『山水』だったはず)とか、なんかよくわからない刀と
か、伊万里焼とか。土偶展を含めて鑑賞に2時間以上かかった。じつは常設展の
充実した博物館なのかも。こちらはガラガラ。
上野から散策。
東京芸大の前を通過し(寒かったので潜入は略した)、森鴎外の旧居へ。と書
くと前もって調べていったみたいだが、上野公園で入手した地図に出ていただけ
のこと。現場に着いてみれば、旧居跡の石碑が立っているだけだった。その跡地
はホテルになっている。その名も「鴎外温泉」。東京ってディープやねえ(-_-;)
都立上野高校の前も通過(潜入すれば僕も犯罪者の仲間入り!)。
動物園の東園と西園をつなぐ
モノレールを見物に
いった。わざわざ行くなよ。テツなんで、すまん。そのまま御徒町に出て、アメ
横付近をうろうろ。小腹が減ったため飲食店を探す。
安い回転寿司と激しく迷って旭川ラーメンの店へ。
東京だからラーメンも美味しいだろう。あれ、旭川なのに味噌がメインなの?
無難にいちばん安い味噌ラーメン650円にしたところ、どうってことなし。やっ
ぱ寿司だったかなあ。一皿97〜130円くらいが相場だったし。
地元に戻れば夕方。
まだ日の入らしき午後4時40分ごろにはなっていない。銀玉でも打つかと思っ
たけれど、だいぶ疲れたのでそのまま帰宅。空気が乾きすぎてノドが痛いし、腰
にもやや疲れが出ている。僕の独りデートは歩く時間が長いし、土偶にも気持ち
を持っていかれたし。1時間ちょっとの昼寝。
夕飯のメインはネギ間鍋。
作るのが久しぶりだったので、自分のレシピを見た。便利である。邪道だが鍋
に豆腐も泳がせておいしく食べた。乾燥のせいなのか、まだノドが痛いし、少し
熱っぽい。だから夕食は控えめに。明日はワセヨビの体験授業だし。
人のかたちを模写すること。
人形が代表作で、こけしやトーテムポールもその亜流になる。それが人間では
ないとわかっていて、人間らしきものを造ること。それを造った彼らは、何を復
元したかったのだろうか。
自分もいつかは消えていく
ということかもしれない。一種の生存確認? 僕は、まだ生きている。人形は、
創れない。
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