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晩秋をパスしないで 11月11日   ５時前起床。 　８時間睡眠で体力は回復。昨晩のウイスキーのお湯割りが良かったのかも。体がじゅうぶんに温まり、ほどよく酔ったところで眠りに入ることができた。一般には 飲酒は十全な睡眠の妨げ とされるけれど、時と場合、なにより体調によっても変わると思う。 　出勤時を見計らったように雨が降り出す。 　今日は朝からずっと気温が上がらないという天気予報。12℃くらいだろう。仕事はウナギの花園。寒い、なんてことはない。部屋の中だから暖房が入っているし、心地よいくらい。残業７分で軽やかに退社。雨は本降りだ。 　昼食を取る店にちょっと迷った。 　２年ぶりのラーメン店を選択。何か頭に来ることがあって使うのをやめていたけれど、そろそろ和解してもいいだろうと思って。味や客あしらいが変わっているかもしれないし。この１年くらい、以前は普通だった行列がないのは気になる。お昼どきなのに待ち時間ゼロというのも。 　入るや否や、思い出した。 　客あしらいが悪いんだった。店に入っても 店員の「いらっしゃませ」の一言が出ない（出ても聞こえない） のであった。それならそれで別に良い。食べてみると、明確に味が落ちていた。 　僕はラーメンの味にうるさくない、と何度も書いた。 　具体的には「普通」と「旨い」くらいしか区別できない。昔は「旨い」と思い、それでも客しらいが悪いからこの店を「切った」のだった。切るのが少し残念だな、と思った記憶を掘りだせた。 　しかるに、世間は凄いね。 　客足が落ちているのは、この味の劣化のせいなのだ。まあ客あしらいの問題もあったかもしれないが、ラーメンが好きな人々（本当にたくさんいるよね）は ＞この店、味が落ちたわ と去っていったのだ。行列を見かけなくなったはずである。とてもじゃないけど、僕にはそんな微妙な味の判定はできない。それでもまあ、寒い中の昼食にはちょうど良かったかな（しかし次は１年後だろうな）と思いつつ帰宅。 　雨なのでプールには行かない。 　そのぶん時間ができたので、ウナギ関係の勉強。暖房をつけるかどうか迷うくらいの寒さ。そうか、いつもより早く出勤すれば良い。どうせまとまったタスクを片づけるほどの時間はないし、雨だから様々な行動に余計な時間がかかるだろうし。昼風呂に入って出勤！ 　通勤電車で10分ほど昼寝ができた。 　これでだいぶ体と頭がラクになる。とくに、電車の揺れを伴う昼寝は疲れが取れる。千葉駅に着いたら始業までちょうど１時間。そうだ、ネクタイピンを探そう。授業準備は万端なので、校舎には20分前までに入れば良い。優先順位を考え、まずは地下のパン屋さん。 　５階に上る。 　予想されたように紳士服売り場はガラガラ。ましてネクタイピンは 装身具売り場 だから、もともと客が少ない。よし、５分以内で決めよう。デパートは購入決定後に時間がかかるから（デパートが苦境に立つ原因のはずだ、これ）、合計で15分かけるつもり。 　店員に質問する。 　シルバーじゃなくてゴールドはないの、と。すると ＞ゴールドは結婚式用くらいしか用途がないので、ほとんどシルバー。ときどき変わった色があるけれど・・・ とのこと。今のを翻訳すると、 ＞ゴールドなんか日常使いするって、外道でしょ。もしかして、お客さん予備校講師ですか？　人として間違ってんじゃないの。 となる。わるかったなぁ、外道でよぉ(-_-メ) 　コムサの黒を買った。 　5,000円くらいの安物。３つ出させて、１分で決めた。本業でなければカフスボタンは原則的に使わないから、これで充分。支払いを済ませて校舎に行こうとしたら、傘をどこかに置き忘れたことに気がついた。ちっ。 アバッキオ、俺の行動を再生しろ！ 今のわからない人はパスして下さい。地下のトイレへ。ない。同じくパン屋さんへ。あった。危なかった。 　授業は順調に。 　速読ゼミもＦクラスも申し分なし。後者（ the latter ）では英作文に時間をかけすぎたのが良くないところだったか。時間をかけたのは生徒様がデキルだけに「いじってやるか」と思ってしまうからだ。いちいち英語を添える必要があるのかと思った人もいるだろうけど、最近の高校生の中には 「前者と後者」という概念がわからない 人もいるのだ。いやもちろん、今年度の生徒様にそんなのはいないけど・・・。 　雨の中を帰宅。 　ざっと風呂に入り簡単な夕食。ヒラメ刺と刺身ハンペンを食べ切り。エビとキュウリの酢の物食べ切り。キムチ。納豆。簡単なチャンコ鍋は鶏つみれとキャベツとモヤシとネギで。野菜を食べるのと、寒さをしのぐのが目的。 　そうそう。 　ビールはキリンの『とれたてホップ』。大震災で被災した仙台工場が作ったもの。生産が間に合うか微妙だと思っていたので、たいへん嬉しい。このビールは、去年は11月４日、一昨年は10月30日、その前は11月18日に飲んでいる。自分で書くのも変だが、 僕がどれだけこのビールを愛しているか よくわかる。日記を書きながらの食事中も寒く、今年初めて床暖房を使った。もう少し晩秋を味わいたい季節でもある。    これまでの日記はコチラ