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今年もやってきました「新語・流行語大賞」の季節。
去年の「2007年も・・・1」と同じ書き出しです。これ、なにげにシリーズ化しているんですね。ヒマな人は上のリンクから2006年〜2004年バージョンに行けますので振り返ってみてください。そんな人は・・・けっこういるんでしょうな。
1、「アラフォー」
女優の天海祐希さんが主演した「Around40」というドラマに由来するんだそうです。
40歳前後の女性を指す言葉。
僕はこの女優さんもこのドラマの名前も全く知りません。
女優さんのほうは名前くらいは知ってたかも。この言葉自体は聞いたことがないどころか、文字で読むのも初めてでした。どこが流行語なんだよ。ひょっとして、
「信原先生って、もうすぐアラフォーらしいよ?」
とか言われてるのかもしれない。わし、男だす(._.)
2、「グ〜!」
エド・はるみさんが親指を突き上げながら言うギャグなんだそうです。
どういう意味なんだろう。
このオバサン、顔はたぶん知ってますね。
たしかにコブシを出しながら何かを言ってるようなポーズだったかな。肉声は聴いたことがない。TVを見ないと知らないものが増えて困ります。
以上2つが大賞。
以下は順不同とのこと。
審査員特別賞、「上野の413球」
北京五輪金メダルのソフトボール日本代表である上野由岐子投手に贈られました。
こんな賞、去年までなかったと思います。
これ、「江夏の21球」のパクリなんでしょうか。
たしかに上野さんは力投したけど、江夏が投げた21球とは性質が異なると思います。
4、「あなたとは違うんです」
福田康夫前首相の退任逆ギレ会見。
受賞を辞退されたそうです。そりゃそうだ。
流行語大賞入りは9月7日の日記で予想したとおり。
その日記では「政治ネタからムリして入れる」と書きましたが、その中では面白いほうかな、と。
5、「居酒屋タクシー」
民主党の長妻昭・政調会長代理のお言葉。
こういうのって、最初に誰が言ったかがちゃんと特定できるんですね。知らなかったなあ。
官僚だか公務員だかが深夜にタクシーで帰宅します(もちろんワシらの血税を使って)。
すると、タクシーの運ちゃんが「お疲れ様です」とか言ってビールだの乾き物のツマミなんぞを出してくれるとか。クーラーボックスとか事前に積み込んでおくんでしょうか。どう考えても、タクシーの中でビールなんか飲んだら悪酔いすると思うんだけどなぁ。
6、「蟹工船」
ブームに火をつけた書店員、長谷川仁美さんに贈られました。
手書きポップでも立てたんでしょうか、これもよく特定できたと思う。
小林多喜二の小説です。
あんなツマラナイ本がよく売れるもんだよなと感心してました。僕は中学生か小学生のときに読んだはず(マセガキですいません)ですが、「なんだよ、ただの××がゴチャゴチャ言ってるだけじゃねーか」と思ったような。おもしろいんですかね。
7、「ゲリラ豪雨」
ウェザーニューズ社が受賞。
今年に限らず、意味不明の集中豪雨は増えてますね。
合計10個の大賞のうち、僕が使ったことのある言葉はこれだけ。
8月29日の日記では、
>平成の雨はどんどんゲリラ化していく
と書いています。1つの言葉が1人の人間の使用語彙に入っていくのは、そうとう難しい。
8、「後期高齢者」
短距離マスターズ日本記録保持者である山崎英也さんが受賞。
っていうか、このヒト誰なんだよ。ちなみにこのエッセイは毎日新聞社の記事を利用して書いています。
便宜上、やむをえない言葉かと思う。
老齢化社会はこれからも進むわけだし、60歳以上は全て「高齢者」とくくるのはすでに難しくなっている。社会がソフィスティケートされれば言葉もそうなる。「後期高齢者」が社会的恩恵を得られるシステムになれば、この言葉はきっと何の問題もなく受け入れられていくだろう。
9、「名ばかり管理職」
日本マクドナルド店長の高野広志さんがゲット。
今年も階級差別、いや階級区別語の登場です。
肩書きだけ管理職にして、残業地獄に追い込み(管理職には残業手当がつかない)、使い潰してやろうという企業の手法。
まあ企業ってそういうもんじゃないか。あ、いまのマズイな。じゃあ、外食産業ってそういうもんだろう。これもマズイか。ファミレスなどに就職すると過労人生まっしぐらというのは、みんな言わないけどみんな知っていることです。
10、「埋蔵金」
自民党の中川秀直・元幹事長のお言葉。
いかにも政治の世界からムリして引っ張ってきた受賞でしょうか。
ホンマこの国、国民の金をなんだと思っているんでしょうか。
答えはシンプルで、「ああ、ダマし取るもんだろ」と公僕の皆さんは思っていらっしゃるのでしょう。ところで皆さん、「ねんきん特別便」にお返事を出しましたか? 僕は、まあ来年くらいになったら出してやろうかと(^^ゞ
このシリーズも冒頭のように5年目になった。
僕の知らない言葉は相変わらずTV由来のもの。よく語られるTVの特徴に、「見るものの言葉を均質化していく」というものがある。方言が消えて標準語が増えていくといったこと。善悪両面があると思うが、おそらくそれがイヤで僕はTVを避けているんだと思う。
全体としては、暗いトーンの言葉が多かったようだ。
上記の過去ログを読むと、2005年あたりは明るいものが多い。ある程度は社会の「いま」を反映しているのが流行語大賞なのかもしれない。来年度も、たぶん書き継ぎます。
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