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ジョーカーの切り時 |
10月25日 |
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6時半起床。
5時間は眠れた。部屋の掃除。通勤の腹をもたすための軽い朝食は、リンゴ・ヨーグルト・カップスープ・ヤクルト。午前中のオヤツとして小さなパンを焼き(ゼロから焼いたんじゃないよ)、ハチミツを塗り、ビニール袋に入れる。家計逼迫につき、パン屋さんで買うお金がないのだ。パン、最近高いし。
朝食は本八幡のモス。
期間限定の「とびきりハンバーグサンド『チーズ』」は大ハズシ。390円もとっておいてこんな味か? 丸いパンから楕円形のハンバーグがはみ出ていて食べにくいし。サギなのこれ?
チーズ、そんな変わんねーよ。
そんなことはどうでもいい、仕事です!
10時から攻略センター英語。
1日完結、4コマ完成だ。2コマ演習で2コマ解説。このあたりは毎年のように書いてきたので省略(ヒマここ:今年の日程はこの記述通りになってるなw)。僕が担当するのは2年ぶり。この講座は2002年あたりに始まって、2008年度だけ担当を外された。この日記にも何度も登場した話題だと思う。
受講者数は、う〜ん(-_-;)
実質的に、今年の僕の市川校での立場はアウトサイダーなので、こんなもんかなとも思う。絶対数の問題だ。確認は取れなかったが、いちばん下のLクラスとその上のCクラスに属する生徒様だけだったと思う。
僕自身がふだん担当しているのはFクラスとCクラス。
もちろんFクラスでは一切宣伝ナシで押し切り、実際に受講者はいなかった。偏差値70を超えていたら、願うべきことはセンター当日に風邪を引かないとか、
隣席の受験生がワキガでない
くらいしかないだろう。必要のない宣伝はするべきではない。
僕のCクラスはほぼ全員参加。
当然でなければいけないが、まあ10月17日の強引な勧誘が奏功したというところ。ある生徒様なぞ、授業後に
「その日は×××のマーク模試をすでに申し込んでしまって・・・」
と弁解にきたくらい(可愛いやつである)。卑怯ではあったが、タイミングをうまく捕まえた宣伝だったと思う。こういうのって、ぜんぜんヒ(以下削除)。
10時から80分のテスト。
見て回ると、ずいぶんデキが悪い。いくら何でもそこで落としたら自力で取れる点ないだろう、と思いながら視姦巡視、じゃなくて(読者サービス)机間巡視をする。基本的にはヒマだ。
自己採点をスタッフが集計。
200点満点の最高は150点ちょっと、最低は50点、平均は90.38点。センターはおおむね120点が平均なので、これはこれで「ちょっとちょっと」の悪さである。どうすっかなコレ。普通に解説しても、何かの足しにはなるが、それほどの価値があるとは思えない。
午後も同様の進行だ。
つまり演習→解説。この午前中の解説授業で得た糧を、午後の演習で活かせるようにしたいだろう、僕がじゃなくて生徒様が、だ。しかし、推定とは言え全国平均を大きく割っている彼らに何を与えればいいのか。だいたい、1コマ受講したくらいで実力が上がるわけないし。
だからと言って。
2回目のほうが良い点数になって「受けて良かった」と思ってもらうのが商売ってもんだろう。受けて良かったのではなくて、
そうだと思ってもらう
のが大事だ。そんなことばっかり狙っていてはいけないが、イベントなのでそういうニーズはきっとある。さあ予備校講師の諸君、あなたならどうする?
「黒魔術(読みはインチキ)使うのが良くね?」
解説授業を終えて昼食。
50分休憩で慌しいため、昨年の8月24日以来の『Kそば』へ。校舎から徒歩20秒だ。店長お勧め豚そば味噌900円。味の改善はなかった。まずくはないんだけどね、美味しくないんだよね。そのわりに高いし。ゆで卵くらい入れてくれよ。
午後のテスト。
2つのテストの難易度は、もちろん作成者は同じレベルに作ったつもりだろうが、僕には2回目のほうが難しく感じられた。ということは、そのまま行くと
午前中よりもデキが悪くなって
しまう。それ困るんですけど。もっとも、僕の感触がゼッタイだとは思えないし、実際に僕も確信を持ってそう思うわけでもない。黒魔術(インチキ)の結果やいかに?
結果は、平均点104.77(*^_^*)
14点くらいアップしたわけだ。いや、単に2回目のほうが簡単だったのかもしれないが、検証する方法がない。ということは、人は、特に受験生は
目に見える得点アップ
のほうが嬉しく思うわけで結果オーライである。実力がついたように見えるのでOKである。受講して良かったと思うのでグッドである。
「話がうますぎるぞ!」
「これ全部フィクションだろ!」
「なんかインチキしただろ!」
「ハレンチなこともしただろ!」
だから〜、ちゃんとインチキって書いたじゃないすか。
もちろん1コマ解説しただけだから、実力は伸びてないんです。そんなんで伸びたら予備校いらんがな。実力が同じでも、
パフォーマンスだけ(1時的に)良くする方法
はあるわけですよ。特に、成績がふるわない生徒様が多ければ。そんなもん、
「予備校講師の道は悪への一本道。引き帰すは恥にございます」
の鉄則(元ネタはヒマここ)で、3つや4つ用意しておくべき手管じゃないですか。繰り返しますが、こういうのはレアケースです。そんなことしてばっかりだと、生徒様ガンガン落ちますから。
真面目に書くと、真面目に方法論を提示しただけだ。
条件もある。イベントで1回しか会わない生徒様が多いということもあるし、偏差値の低い生徒様が受講生に多かった。ちょっとしたコツを伝えることで、たとえ一瞬の最大風速であっても、
「あ、工夫したら点数が上がった!」
という成功体験は、勉強ができない人にとって必要なものだ。だいたい、いつも見たことがある問題で毎度おなじみに同じ間違いを繰り返しているのが成績不振者というものだ。
だから、たまにこうして
「ちょっとできるようにもなったかも?」
という誤解をさせるのは悪いことではない。
それだけが喜びになってしまうようなバカは今後もバカであり続けるだろうけど、そういう人はハッキリ言ってどうでもいい。ただ、こういう
小さな嬉しさを今後の糧にできる生徒様もいる
のだし、その契機を与えるというのは、教える者なら誰でも「諸刃の剣」として用意するべきだと思う。これが毒薬であり、インチキであることは重々承知でジョーカーを切るのも仕事だ。
え、どういうジョーカーか知りたい?
じゃあちょっとだけ。
>あのさあ、ハッキリ言ってあげるけどさあ、君たちが第×問なんか時間かけたって点数変わらないから。無理だから。知らない単語が正解の問題、急に解けないから。いいよそんなのやんなくて。答えが落ちてるほうの問題やりなよ。時間が限られてるんだからさ。
あんたら英語できないんだから、できそうにない問題やるなって。適当にマークしろって。あとな、おめーらに足りないのは気合な。気合が足りてないのな。奇跡を待つより捨て身の努力よ! どっかで聞いたことあるけどな。
わかったな、解けない問題やるなよ。解ける問題だけやれよ。区別がつかないヤツは、気合で解ける問題探せよ。
「これは、さすがに本当ではないんですよね?」
いや(ええ)、一部は実際のセリフですけど・・・。
帰宅してここまで日記を書き上げる。
夕飯のメインは豚ロースの味噌漬け焼き。茹でモヤシと茹でインゲンを添える。サブには白菜とベーコンとエノキダケの炊き合わせ。調味料は酒と千切りのショウガ。この手の暖かい小鉢が食卓を暖めてくれる。他は惣菜もろもろ。
今日は曇り。
朝には少し雨もあり、かなり寒かった。それでも授業は半袖で。さりとて冷酒を飲みながら日記全体をトリミング。
仕事が充実すれば日記も長くなるなあ、
と思いつつ。疲れたけど、楽しかった。もっと授業をたくさんやりたい。
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